【【詳報その5】幸島美智子先生講演】
○児童の活躍(英検/ピアノ)
(校長発:平成27年11月24日火曜) 雨上がりの曇り
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7,いじめられたとき、どうするか? 家庭の役割
(1)いじめられている子は必ずサインを出している。
こどもの変化を見落とさないようにして欲しい。親の知らないところで、こどもが一人で苦しんでいるのを放置しないようにすること。
「いじめられている」サインに、早く気づいてあげることが大事。
(2) ただ、私は、こどもには「壁にぶつかったときは、もがきなさい」と言って育ててきた。「まず自分で解決できるよう もがきなさい。」と。
「それでどうしても駄目なときは、必ずお母さんが解決に向けて一緒に努力してやるから。」と。
(3)あるとき、担任の先生が「お子さんの靴がプールに投げ込まれた。」と電話してきた。
私は「あら、そうですか。」とだけ言って事情を聞いた。
すると、どうやら「不良」の子が、私のことを口うるさい母親だと思って、その家庭のこどもに意地悪をしてやろうと思ってやったことではないかと思われる節があった。
私は先生に、「もし、いじめであるならば、我が子がいじめられたことがどうのこうのではなく、全部のいじめをなくしましょう。いじめや意地悪のないクラスをめざしましょう。そのために協力します。」と言った。
「君を守り隊」のようなものをつくって、クラスのみんなを守るということが大切だと思う。
(4)我が子が仲間はずれにされた時、母親として、「どうにかして仲間に入れてもらわなければいけないね。」「仲間はずれにした子に先生から注意してもらわなければならないね。」と言うのではなく、「そんな仲間外しをするような人と親友になっちゃいけないよ。」と私は言う。
「寂しいというのは決して悪いことではない。意に沿わない人に頭を下げて友だちになってもらう必要はない。」と教える。
「先生の前では『良い子』ぶっていて、陰で仲間外しのようなことをするような人になってはいけない。
そんな『良い子』になるのではなくて、誰とでも仲良くする、仲間はずれにあっているような子とも仲良くする、そんな『良いヤツ』になれ。」と教える。
(5)嘘をつくことは良くないけれども「うそも方便」という言葉がある。
この「方便のうそ」というのが大事なときもある。たとえば、友だちを守るためにつく嘘。こういう嘘は叱ってはいけない。
よく聞いてあげなくてはいけない。
「友だちを守ると思ってついた嘘でも、実際はその嘘は友だちを守ることにはならない」という場合もあるが、それでも叱るのではなく、それは「方便のうそ」にはならないことを教えれば良い。
(6)子育てにおいては、親が背中を見せることが大事。
「人間って、こんなに優しくなれるのだ、ここまで優しくできるのだ」ということを、まざまざと見せることが大事。
「謝るべきときには潔く謝る」姿を見せることも大事。
「その6」につづく