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○6桜家庭科授業/エプロン制作
○【【詳報その4】幸島美智子先生講演】

(校長発:平成27年11月21日土曜) 晴れ


今朝方、冠雪の富士山をきれいに拝むことができました。 視線を空にうつすと、何本かの飛行機雲が秋のうろこ雲を抜けるように走っていました。

 ↓ 写真は3階、6年教室廊下から。

2015-1121-富士山と飛行機雲.jpg

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

【6桜家庭科授業/エプロン制作】

富士山を横目にみながら、6桜の子らが、一斉に階下に降りていくので、あとを追いかけると、体験教室へ入っていきました。

家庭科の授業で、エプロン制作です。 ポケット付きのエプロンを一から制作するようです。 手で仮縫いしたあと、ミシンで縫製していきます。 完成した子は、アイロンをつかって皺を伸ばします。

そういう一連の作業をすこしカメラにおさめました。

           ↓ 1分



【【詳報その4】幸島美智子先生講演】

 お待たせしました。その4をお届けします。 毎度書いていますが、とても内容の濃いご講演でした。 その1からその3までをお読みになっていない方は、リンクを下に張りますので、そちらもお読みください。幸島先生のプロフィールは、その1に掲載しております。

 このあと、その8まで掲載して終了の予定です。 文責はすべて校長にあります。


5,なぜ「いじめ」をするようになるのか?

 (1)その子の心が毛羽立っている(ケバダッテイル)から「いじめ」をするようになる。オーストラリアの准教授の調査によると、いじめっ子の家庭は等しく「家庭の絆が弱い(無関心)」か「過干渉」であったという。

 (2)「こどものことに無関心」と正反対の「過干渉」も我が子を「いじめっ子」にする要因だという。我が子の成長に親がレールを敷いて、それに従うように強制的に干渉してはいけない。

    子育ては「自分のこどもを何にするか」ということではない。「自分の進路は自分で切り開く こどもに育てる」ことが子育てである。

   「こどもが自分の力で生きるようになった」・・・こうなって初めて親は「これで死ねる」と思う。それが親の幸せというものではなかろうか。

 (3)我が子のレールを敷く「過干渉」は こどもの心を毛羽立たせていくということを忘れてほしくない。

    「剃刀のように頭が良い」という言い方があるが、過干渉の結果、仮に「剃刀のように頭が良い人」になったとして、「剃刀では木は倒せない」ということを知っておいた方が良いだろう。鉈(なた)や斧(おの)でなければ木は倒せない。

     知人に「月極駐車場」のことを「月極(げっきょく)さんってあっちこっちに駐車場を持っていて大金持ちだな」と言ったり

    「デジル玉子をください」と言って店員さんに「はい、出汁巻き玉子一丁」と言われたり、

    「マタキチさんが花火を書いた」と言うのが「ピースの又吉さんの『火花』」のことだったりというように、漢字に弱い人がいる。

    でも、その人は誰よりも立派に人生を送っている人だ。

    字の読み間違いをしない方が良いには良いが、心が鉈や斧のように太くて「一人で人生を送れる力」を身につけさせることの方がもっと大事だ。

6,愛情をたっぷり注いで育てることーこどもの心を毛羽立たせないー

 (1) こどもの心を毛羽立たせない方法は、愛情をもって育てること。

    愛情たっぷりに育てられた子は人を決していじめない。

     ただし、「条件付きの愛情」は愛情ではない。こどもは見抜く。子育ては「無条件の愛情」でなければならない。

     常に身体を気づかうことばをかけることが大事。

     こどもが帰宅してきたとき、あるいは どこかに こどもを迎えに行ったとき、「お腹、減っただろう?」、

     夏の暑い盛りだったら「きょうも暑かっただろう?」真冬なら「寒くはなかったかい?」などの言葉掛けをすることが大事。

 (2)門限を破ったりして遅く帰ってきたときも、まず声掛けは「寒かっただろう?」(暑かっただろう?お腹が減っているだろう?)であるべき。

    その次に「心配していたよ」の言葉。

    決して「このバカ野郎!」などといきなり怒鳴りつけてはいけない。

 (3)こどもは、家の明かり、夕食のにおいを求めて帰ってくる。 そのこどもの気持ちに寄り添って迎えてやることが大事だ。子育ては時に「めんどくさい」ことがあるが、そのめんどくさいことを親がやってやるのがとても大切なことだ。「めんどくさい」ことを厭わない(いとわない)のが親というもの。

 (4)また何気ないスキンシップが大事。

    10歳までは親が一緒にお風呂に入ることが大事。

     異性のこどもとは10歳までだが、こどもにとって お風呂は「愛された記憶」を残す場所だということを知っておいてほしい。

    「お母さん、お風呂に一緒に入ろう」と言ってきたら、その子の心に黄信号がともっているサイン。 お風呂には一緒に入るのが当たり前にすることが大切である。

 (5)愛情たっぷりに育てた子は人をいじめないだけでなく、友だちを守る。

    友だちを守るということは、友だちが困っているときに傍観しない、見て見ぬふりをしないということだ。

    いじめられたり、困っている子には、必ず「何かあったの?」とか「私に(僕に)話してよ」というように声をかけてあげる子に育てて欲しい。

     だまって見過ごすことをしないということ。そういう子に育ってほしい。


            (その5)につづく


        本日の記事は以上です。

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