○明日、平成28年度本校入学試験、受験の健闘を祈ります
○全校朝会(表彰式・・二つの絵画展)
○【詳報その1】幸島美智子先生講演
(校長発:平成27年11月2日月曜日) 雨のち曇り
平成27年10月29日(木)
都市大付属小父母の会文化部
「良い子になるな、良いヤツになれ!」
ーネット社会における子育てー
幸 島 美智子 先生
(まとめ文責:校長)
○講師略歴
1975年 警視庁入庁
1982年 子育てのため退職
1992年 消費生活アドバイザーの資格取得、出版社勤務
2005年 ボランティア団体「少年犯罪予防委員会」(通称:腕利きの会)設立
「我が子を犯罪者にしない子育てこそが日本の治安回復に直結する」という考えに基づいて、警察官のキャリアと自身の子育て経験も生かしながら少年犯罪予防や講演を行っている。
【講演内容】
1,「声掛け事案」が増えている。
(1) ペドファイル(12歳以下を対象とする小児性愛者)は日本全国津々浦々にいる。この「小児性愛」は10代から始まる。 もし一人の小児性愛者が逮捕されないで10代から小児性愛を続けるとすれば、その生涯において380人のこどもが被害にあうという計算がある。
ペドファイルは「罪悪感をもたない」から繰り返す。 「こどもが可愛いからやるのだ」という意識だから、悪いという認識がない。
(2) こどもに必ず教えなければならないこと・・・「大人の人に聞けばよいものを こどもに道をたずねるような人は必ず悪いことをしようとしている人だ」ということ。 「見ず知らずの こどもにお菓子を買ってあげるよとかゲームを買ってあげようというようなことを言って近づいてくる大人は絶対に悪い大人だ」ということを教えなければならない。
(3) そういう大人が近づいてきたら直ちに「全力疾走で逃げる」。 防犯ブザーを鳴らすより前に全力疾走で逃げることが大事。 防犯ブザーを鳴らすために探している何秒間のうちに腕をつかまれたら終わりだ。 とにかく全力疾走で逃げる。20m逃げたら、だいたいは追いかけてくるのをやめるということが分かっている。
(4) もし万が一逃げ切れずに腕をつかまれたら、地面に転がること。 そして大声を出すこと。 腕をつかまれたときに地面に転がる練習を家でしておいた方が良い。
(5) また特に「服で隠れている所を触ろうとすることは犯罪である」ことを こどもに教えてほしい。
※ところで、保護者や地域住民が自主的に行う「防犯パトロール」についてお話しておきたい。
ア:防犯パトロールは犯人を捕まえることが目的ではなく、「道行く人に挨拶をすること」を目的とすること。 犯人や不審者、ペドファイル(小児性愛者)たちに、「この地域は'うるさい所'だな」と知らしめることが大事。
イ:パトロール期間の期限を切ること。 犯人が捕まるまで実施すると決めると逮捕されない場合、いつまでも続けることになってパトロールする側が疲弊してしまう。
ウ:新聞配達等の人にも協力を呼びかけること。 「声掛け事案」の頻発時間帯は夕方5:00から6:00。 だから新聞配達等のバイクに「防犯パトロール」の表示をしてもらうのは効果がある。
(その2:「こどもの暴力」について)に続く