文字サイズの変更

○初心忘るべからず@私立学校の教育と広報

(校長発:平成26年6月3日火曜)

  ※今日の記事はもう一本、全校朝会と運動会に関するものをアップしています。

  ※本記事は学校生活に関するものではありません。

5月29日ブログ記事でご紹介したコメントに対する私の記事に対してご意見を頂戴しましたので、以下、ご紹介しつつ、私のご返事をしたためさせていただきます。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

.

【一父兄様からのコメント】

私は、校長先生の子供たちに対するやさしい思いをつづってくださるこのブログを楽しみにしています。

ただ、宣伝ばかり・・・というコメントに対して、少し同意してしまうことがあります。

以前、何かの記事に人気ランキングの評価が上がったことに素直に喜ぶコメントを掲載していたと思います。外部の人も目に触れる記事だったと思います。

正直、恥ずかしい思いをしました。校長なら、人気に一喜一憂せず、自分の教育理念を語って頂きたかった。。。あまりにも正直で、軽すぎて、興ざめでした。

また、このブログについて語られた時も、これは内部の人だけに向けたものではなく、この学校を志望している人にも向けているもの、と語られていました。

が、今回は都合が悪くなると、これは内部向けと言ってしまう。ちょっと残念です。もっと堂々としていただきたいと思います。

私は、この小学校に子供を入れてよかったと思っているのですから。

【ご返事申し上げます...初心忘るべからず】

 このたびは大変ありがたく貴重なご意見をたまわり、ありがとうございました。

      ※上記コメント中にある「人気ランキング」に関する記事は、次の記事と思われますので
       リンクを張っておきたいと存じます...→ 平成25年6月27日ブログ記事 

 昨年6月27日のブログ記事の内容が 「軽すぎて興ざめ」になる文章だとのご指摘に触れて、赤面の至りでございました。 そして、「初心忘るべからず」という世阿弥(ぜあみ)のことばを思い出しました。

      ※世阿弥は「能」の大成者ですが、「初心忘るべからず」の趣旨は...
       どんなに一芸に秀でたとしても、それを驕る(おごる)ことなく、いつまでも初心者時代
       の未熟さと謙虚な心を忘れてはならない。
        一旦謙虚な心を失うと、どんなに技術が熟達していても、それ以上に進歩することは
       なくなるし、何よりも人を感動させる力を失う... ということです。

 昨年6月の記事で「私立小学校として人気度が上がってきたことを、自ら誇ってみせた」...確かに「はしたない」ことでした。 そのときの私の心情は「保護者の皆様に喜んでもらえるだろう」ということだったようには思うのですが、そんなこと言い訳にもなりません。 筆がすべりすぎ、「調子にのっている」状態だったと深く自省致します。ご指摘をうけて汗顔の思いです。

 今後、自戒してまいります。 率直なご指摘にたいして厚く感謝申し上げます。

【私立学校の教育と広報】

私立学校が「サスティナブル」(持続可能)な状態であるためには、何よりもその教育内容が公立や他の私学と比べて優れていることが大前提ですので、いつまでも「初心を忘れずに」 教育にあたることは当たり前のことでなければなりません。

世間一般の情報誌において「人気校」として報道されたことをどんなに得意に思ったとしても、教育内容をかえりみることがなければ、その瞬間にその学校は内実のない「張り子の虎」になってしまいます。

「張り子の虎」をいくら「虎」だと広報しても、すぐに底が割れます。

だから教育の内実を高めること、深めることが一番追求されなければならないことです。その点について、本校教職員がきわめて忠実に努力を重ねていることは事実です。どうぞご理解願います。

校長の心得違いで、校長の筆がすべるあまり、教職員の努力に水をかけてしまったとすれば大変申し訳ないことです。猛省致します。

ところで、いまの私立小学校界は 「教育さえ充実させていれば、募集結果はひとりでに付いてくる」 という状況ではなくなってきています。 不景気がつづくなかで、無償の公立に対して私立小学校は高い授業料を収めてもらって教育するわけですから、「私学こそ魅力ある小学校だ」と伝えることがとても大事になっています。(※4日追記:「無償」は授業料無償の意味です)

 同じ私学でも、私立中高は、マスコミが甲子園や国立競技場などをはじめとする選手権大会その他で、私学の名前を盛んに報道してくれますので、私学の優越性が国民に周知されるのに対して、私立小学校はそうではありません。 それだけに自前の広報が極めて大事になってくるわけです。

そういう中で、本ブログを「広報」という形でご覧になって、本校を希望なさる方が多数おられることを承知しております。 ですから、私が本ブログを執筆するにあたって、念頭に本校希望者の皆様のこともあることは事実です。

 それなのに、「本ブログの対象は言うまでもなく本校保護者の皆様」という主旨のことを書きました。それはそれで嘘いつわりではなく真実ですが、しかし、そのことに対しても、前出「一父兄」様から、次のご指摘を受けました。

 「(以前) このブログ(は)、この学校を志望している人にも向けているもの、と語られていました。 が、今回は都合が悪くなると、これは内部向けと言ってしまう。ちょっと残念です。」 

 耳の痛いご指摘です。私の物言いの不徳によって、そのときそのときで「手前勝手」「都合あわせ」に映った点、自省致します。 

 いろいろと反省を致す丁度良い機会を与えてくださいましたことに改めて感謝申し上げて筆を擱(お)きます。

       以上です。

カテゴリ:

コメント(1)

いつも思いますが、TCUの小学生は電車のマナーがとても悪く思います。
今日は座席にトランプを広げて大きい声で騒いでました。隣に座ってて、席を大幅にはみ出てぶつかってもあやまりません。
成績とかよりも公共でのマナーについて教育されたほうがよいと思います。ちなみに3人いて、2人はたまプラーザで降りたのでそこからは静かで良かったですが。
よくこういうことを指摘されると学校側は本当にうちの生徒ですか?という学校があると聞きましたが、そういう学校ではないと思ったのでコメントさせていただきました。
子供たちの為にも少しでも改善されれば嬉しいです。

コメントする

コメント (スタイル用のHTMLタグを使えます)