私立小学校受験ということ
(10月5日校長発)
本日は、平成24年度新入児童募集試験に先だって都市大二子幼稚園からの内部推薦入試を実施致しました。在校生の弟妹御もいますが、寒い雨の中、ご来校いただきました皆様に心よりお疲れさまでしたと申し上げます。
ひとあし早い内部推薦入試だけに、大変緊張されたと思います。
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(つづき)
私立小学校入学試験は、世に言う「お受験」の世界です。私立中学受験と合わせて、小さい子供に過酷な「入学試験」などというものを味わわせることは心を傷つけ、将来の人格を損傷するものだという論難がありますが、私はそれは違うと思っています。・・・違うと思えばこそ、私立小学校の校長を引き受けているわけです。
私立小学校や私立中高卒業者は人格が損傷されているどころか、各界において活躍している方が大勢います。その事実だけからでも、心を傷つけ将来の人格損傷ということのあやまりを証しているわけです。むしろ、人格の形成に大きな役割を果たすものだと言ってよいと思います。
昨年の父母の会だより「若桐」のインタビュー記事でも申し述べましたが、とりわけ中学受験というのは人生における「通過儀礼」の意味合いを持っております。受験の成否にかかわりなく、通過儀礼に挑戦するということ自体が強くしなやかな大人の心を作るものです。
私立中高のほうが良い大学に入れる、良い会社に就職できるなどの現実的な利益を求める方があるのも事実でしょうが、実際にはそれは二の次三の次ですね。
公立中学にすすむ子供は無試験ですが、それだからこそ、入試に代わる「通過儀礼」を学校なり家庭なりで考える必要があるというのが私の考えです。少年野球やサッカーなどのスポーツの苦しさでも良いし、遠距離ハイキングやキャンプ体験などでも良いし、苦しさを子供に味わわせることはとても大事なことです。
小学校受験は通過儀礼というほど大袈裟ではありません。では、なぜ6歳になるかならないかの子供に入試を体験させるのが良いのか、やっぱり、幼いこころに挑戦することの大切さ、挑戦すること自体の喜びを味わわせることができるからです。
昔の武士階級をはじめ社会のリーダー層のこどもは3歳か4歳ぐらいから、論語など漢籍のむずかしい文章を素読させられました。意味がまったくわからないのに読まされるのですから大変です。それでも、その素読はその子供が長じてから大変な教養の源になったわけです。
※私は我が子の幼少期教育において特に失敗したと思うことの
一つが、素読をほどこさなかったことです。
それとまったく同じではありませんが、意識的な知的教育という点で、現代の私立小学校受験=「お受験」の勉強には大きな意味があります。
これから11月に一般受験がひかえていますが、受験児童のご家庭の皆様、健康に留意されておのぞみくださいませ。
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【静か大賞】
今回から静か大賞を「つづく」欄に移します。きょうは以下のようですが、全クラス入選です。
大 賞:1桜、2桜、2桐、3桜、3桐、4桐、5桜、5桐、6桜
準大賞:1桐、4桜、6桐
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【都市大付属中高等学校文化祭(柏苑祭)】
10月4日の記事の末尾に詳しく案内しております。そちらをご覧ください。
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※きょうは以上です。写真掲載の記事をつくる余裕がありませんでした。ご容赦ください。
重永校長先生、板橋教頭先生、受験担当の先生方
内部考査と面接をしていただきまして、どうもありがとうございました。お天気とは裏腹に、内部受験生の親子の表情からやりきった感がみられ、結果はどうあれ、心は晴れ晴れとしていたように思えました。無事に試験が受けられてなによりでした。
先生も数多くの受験者の面接後、お疲れのところブログのアップを早速ありがとうございます。先生がおっしゃるようにこの受験(試練)を通してひとつ親子共々成長できればと思います。
いつも大変お世話になっております。給食の食材についてですが、産地を公表していただけないでしょうか?公立小学校では、食材の産地を公表されているようです。子供たちの将来を考えると、成長期の大事な時期に安全な食材を食べさせることは非常に大切なことです。食材の産地を公表していただくことで、給食に対する不安感が改善されると思います。「安全な食材を使っています」だけでは納得できません。子供たちの将来のためです。どうかご検討くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。