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〇【第四日:教頭レポート】5年生余島臨海学校

(校長発:令和元年7月16日) 雨


 第三日(12日)の教頭レポートもこの前の記事でアップしています。合わせてご覧ください。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【第四日:教頭レポート】5年生余島臨海学校】

 ※文章レポートは写真画像のあとに掲載してあります。


 朝起きると、まず天気予報の確認です。今日は、午前中は曇り、午後は雨の予報です。

 午前中にはカヌー・カヤック船団(総勢20艘以上の大船団です)のロングトリップを行う予定ですが、天気が良くなければ中止となります。うーむ、この天気はどう判断したらいいのだろう。しかし、余島リーダーの判断は、ロングトリップは行い、午後は雨天時のプログラムをやりますとのこと。嬉しいことにロングトリップ決行となりました。

 ロングトリップの航程は、北の浜から象の鼻を回って南の浜(ここで10分間の休憩、リーダーによる操船のお手本)までの前半部分と、南の浜からエンジェルロードをカヌー・カヤックを担いで越えて北の浜までの後半部分からなります。

 朝食を済ませると、女子は食堂で昼食の準備です。昼食はロングトリップの最終目的地:北の浜で食べます。昼食は、カートンドッグとおにぎりですから、それを男子の分も合わせて作ります。その間、男子は何をするのか・・・北の浜で女子の分も含めて、カヌーとカヤックの船団出航準備にとりかかかります。

 昼食準備を終えおにぎりなどを持った女子が北の浜で男子に合流してから、リーダーからロングトリップの諸注意を受けて、早速海に乗り出します。

 カヤック班は、昨日学んだ技術を活かしながら、スイスイと前に進んでいきます。一方、今日のカヌー班は6人で操船します。これまで以上にチームワークが試されます。そのためか、進み具合に大きな差が見られました。それでも、前半部分を全員が無事乗り切り、南の浜に到着することができました。

 体力を取り戻した子どもたちは、残りの航程、北の浜をめざして再度沖へ漕ぎ出します。前半部分でカヌー・カヤックを操るすべを上達させた子どもたちは、きれいなオール・パドック捌きを見せながら北の浜に向かいますが、その先にはエンジェルロード越えが待ち受けています。

 ここまでかなり漕いできて疲れも見せていましたが、皆力を合わせて無事のり越えることができました。北の浜に無事到着することができたので、皆で喜び合いました。また、子どもたちの達成感は、思った以上のものがあったようです。
 
 ところで、最後に北の浜に到着したのが意外にも坂田リーダー(余島センター所長)でした。坂田リーダーが一番遅くなることはありえないことですが、そこは坂田リーダー。目をやると何か獲物をもっているように見えます。それで、近づいていくと捕れた蛸が網の中に。坂田リーダーいわく「子どもたちに見せてあげたくて・・・。」というのです。

 よく見てみると、網の中には大小4匹の蛸が入っているではありませんか。

 さらにうれしいことには、「皆で食べましょう。」とも。

 以前、余島の海では蛸が捕れるとは聞いていましたが、実際に捕れた蛸を見るのは初めてです。その後については、アップした写真をご覧になってください。おいしく食べたのは言うまでもありません。坂田リーダーは屈強なリーダーです。その後も、近くの磯でさらに蛸を捕ってこられました。サバイバルに必要な強靭な体力と技術に驚きました。
 
 いよいよ昼食の時間です。カートンドッグとおにぎりですが、カートンドッグ作りが、カレー作りに続いて、火起こしから始めます。案の定、なかなか思うように火が点きませんが、昨日ほど時間はかかりませんでした。

 そのため、皆、ほかほかのカートンドッグを頬張ることができました。そうこうしているうちに蛸も茹であがり、おいしく食べることもできました。食後は磯遊びの時間をとりましたが、子どもは本当に磯遊びが好きで、終わりの合図があったときにはとても残念そうでした。
 
 最後の夕食を食べた後は、カウンシルファイヤーです。全員が海のホールに移動して、たき火を囲みます。キャンプファイヤーには、大別すると「ボンファイヤー」「スタンツファイヤー」「セレモニアルファイヤー」そして「カウンシルファイヤー」の4種類に分けられるそうです。

 そのうちのカウンシルファイヤーは、キャンプの精神を象徴するもので、キャンプ生活のいのちともいえる大切なプログラムです。暗闇の中のたき火を囲み、静かに炎の揺らぎを見つめます。

 その間、子どもたちは4日間を振り返ります。リーダーから、4日間に考えたこと、感じた(思った)ことを話したい人は手を挙げて話してくださいという呼びかけがありました。しばらくすると、静寂の中、数人の子どもたちがそれぞれの思いや考えを述べてくれました。

 どんなことを話したかについて、ここで私が書いてしまうと、子どもたちが考えたことや思った(感じた)ことが平板なものになってしまうので、後でお子さんからお聞きになってください。また、どんなことを思ったのか、考えたのか聞いてみてください。この日行われたアクティビティーに共通しているのは、苦労を重ねながらも皆で協力し合い、喜びを分かち合ったことです。そんなことも感じて(考えて)ほしいなと思っています。 

   この記事は以上です。

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