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〇【教頭レポート】5年生余島【第三日】

(校長発:令和元年7月16日火曜) 雨


 余島臨海学校第三日(12日金曜)のレポートが休みの間に届いておりましたので、アップします。このあと、第四日も早急にアップします。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【教頭レポート】5年生余島【第三日】

 ※文章レポートは写真の下に記載してあります。


 第3日は、やっと太陽が顔を覗かせてくれました。快晴とはいきませんが、アクティビティー日和です。子どもたちもこのときを待っていたようで、その気持ちが行動にも表れています。

 しかし、今日は午前のアクティビティーをもって島から離れるお友だ達がいます。水泳大会が都内であり、最後の大会出場となるので、残念ながら今日で自宅に戻ることになりました。朝の体操後には、南の浜で彼女が入った集合写真を撮りました。

 また、朝食時には、彼女から「私も大会でがんばりますので、みなさんも残りの臨海学校を楽しんでチャレンジしてください。」という挨拶をもらいました。みんなとの別れの後、添乗員さんとともにお父さんの待っている銀波園に無事送り届けました。大会での活躍を大いに期待しています。Nさん、がんばってくださいね。

 さあ、朝食の後は待ちに待ったアクティビティーです。まず、リーダーから操船技術についてのお話を聞いた後、カヌー班とカヤック班に分かれて活動開始です。しかし、毎年のことですが、陸とは勝手が違うのか、なかなか思うように前に進むことができません。

 特にカヌーは4人のチームワークが試されます。かけ声だけは出ていても、操船に苦労をしているので、そこかしこでおもしろい光景が見られます。さすがに転覆するカヌーもカヤックもありませんでしたが。子どもたちは午前午後を通して、どちらも体験することになっています。

 夜に日記帳点検をしていますが、その日記にもカヌーがよかった、カヤックがよかったという感想が半々でした。つまり、カヤックは方向転換が自在なので、カヤックがよかった。カヌーは協力し合って楽しく進めるので、カヌーがよかったという感想が多かったです。

 普段おとなしい子が、まわりに指示を的確に出していたり、おしゃべりな子が一心不乱にパドルを操っていたり、子どもたちの新たな一面を見せてくれるのもこのアクティビティーのおもしろさです。
 
 十分に海のアクティビティーを堪能した子どもたちは、足取りも軽く北の浜からインフォメーションセンターに向かう緩やかな坂道を登っていきます。それには、理由があります。第3日の夕食は、子どもたちが自らカレーを作って食べることになっているからです。

 しかし、カレー作りの裏には、教員たちの努力そして苦労があるのです。なぜなら、子どもたちは火の点け方(火起こし方)がわからない、できないからです。つまり、火種から勢いのある火に育てるためには、それなりの工夫が必要なのです。少量の木の枝から薪をくべること、勢いのある火にするためには酸素が必要なので、風を効率よく取り入れるようすることなど、結局そのほとんどを教員たちがすることになってしまうのです。

 「火の神」である私が登場して、一気に火起こしをしてしまえばいいのですが、そうはいきません。ここが一番時間がかかるところです。やっと火が着いて、鍋を置き、そして具材を入れて煮込むことしばし、いい感じに煮詰まって味もしみこんでおいしいカレーができあがりました、とはなりません。

 しかし、食べ終わってから子どもたちに感想を聞いてみると、皆おいしかったと言ってくれました。味付けは子どもたちがしましたから、その味を受け入れざるをえなかったのか、それとも本当にみんなでつくったというスパイスが効いておいしかったのかはわかりませんが。でも、このときの笑顔は、今までで一番良かったのではないでしょうか。

 この後、子どもたちは、今日の最後をお腹も心も満たすことができて、楽しそうにキャビンにもどって行きました。

   この記事は以上です。

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