ミクニレッスン/5桐「話し合い授業」(共に2月4日)
(校長発:平成25年2月6日水曜) 雪のち雨
本日、休校と致し、ご迷惑をおかけしました。それぞれご家庭で充実した一日を送っていただきましたなら嬉しく存じます。
未明から降雪という予報が少々後ろのほうにずれはしたものの、早朝から雪が降り始めました。夕方まで降雪との予報でしたので、普通登校にしてもすぐに下校準備に入ることになっては何のための登校か分からなくなりますので、その見通しのもとに「休校」と致しました。ご理解願います。結果としては雪が続きませんでしたが、普通登校にした学校もその多くは、午前中の降雪状況および午後予報に鑑みて、早帰りにしたようです。
明日は普通登校になると思いますが、あらためて早朝一斉メール配信しますのでご留意願います。
ところで、きょうは東急建設さんが雪かきをしてくださいました。というのは、お隣の付属中学校が今日まで入学試験。受験生が帰宅に着くころ積雪がひどくては危険だと言うので、東急建設さんに雪かきを依頼したのでした。付属のよしみで本校通学路にまで手をのばしてくださって、全部、雪かきをして下さいました。 これで、明日の児童登校は万全です。ご安心ください。
付属中高齋藤室長と東急建設さんに感謝申し上げます。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)
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休校ではありましたが、積もる記事がありますので、アップしておきます。
2月4日(月)の授業を2本、フラッシュ動画でご覧いただきます。
【ミクニレッスン(2月4日月曜)】
この日は2月18日の調理実習に備えて、包丁等の練習をしましたが、ゲストティーチャーに世田谷区内のイタリアンレストランGITA(ジータ: http://r.gnavi.co.jp/6123939/ )の福田シェフが来て下さいました。調理実習本番では昨年同様、世田谷区内の一流レストランのシェフの皆さんがお手伝いくださいますが、本日の準備にも、そのおひとり福田シェフがお出でくださったというわけです。
残念ながら私が所用で授業参観できませんでした。それでお二人のシェフさんと松木ライターさんが児童と給食をご一緒くださったところを収めました。桐組の授業の様子が写真に収めてありましたので、それを合わせて収録しておきます。
↓ 2分
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【5桐授業(2月4日「国語の話合い授業」を「道徳」のテーマを使って)】
5年生では話し合い単元がありますが、この話し合い授業で、吉原先生が公開授業(校内限定)を実施しました。
テーマは道徳科の「最後のクラブ決め」というもの・・・
・・・・・「親友と一緒にバスケットボール部を希望すると約束したこと」と「上級生から音楽クラブを引っ張ってほしいと期待されていること、それに応えたいという使命感」、以上の二つのことの板ばさみになって「よし子さん」苦悩します。さあ「よし子さん」は、バスケットボールと音楽のどちらに入るべきだろうか、みんなで考えようというのがテーマです。
これだけでも答を出すのは難しいのに、少々複雑な状況がからんできて、思考が迷彩色のなかに入り込んでしまいます。
複雑な状況というのは、一つは、バスケットボールクラブは人気クラブで希望者が殺到し、手をあげて希望しても必ず入れるかどうか分からない、一方音楽クラブは6年生が一人も希望しないという状況にあるということです。
もうひとつ複雑なのは、よし子さんはバスケットボールの方が好きなのだけれども、5年生のときに入れなくて、仕方なく入った音楽クラブだったということ。しかしながら、一生懸命努力したお陰で音楽もできるようになり、上級生から6年生でも音楽クラブを続けてリーダーシップを発揮してほしいと期待されているということ。
これは私が「よし子さん」でも、結論は出しにくい。友情をとるか上級生としての使命をとるか・・・これは人類永遠のテーマです。
西洋でいえば、ハムレットの「To be, or ,Not to be」の心境。 日本でいえば、昔の武家、「忠たらんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠たりえず」の心境です。
これには答はありません。そのときどきの複雑な状況の違いでも結論は違ってきます。だから、どんな結論であっても一方的に責めるようなことはあってはなりません。
だから、平常から思考訓練を行っていることがとても大事になってきます。一方的な結論にだけ固執すると、「いじめ」などに陥りやすい。そうならないために複眼的思考を養うことが大事です。複眼的思考をやしなうために、国語の話し合い単元や道徳は用意されていると思います。そういう観点から、なかなか興味深い授業でした。
さあ、5桐の子たちはどういう思考をめぐらしていくのか、それは書ききれませんが、どうぞ、他クラス、他学年の皆さんも、ご家庭でお子さんと話し合われてみてください。
フラッシュ動画でご覧いただきますが、こどもたちの表情が実に良く展開していくのを見ることができると思います。
↓ 3分
※ 上に関連してひとつだけ書いておきたいと思います。
二律背反(にりつはいはん)の問題に当事者としてぶつかったときの心構えについてです。
さっさと単純な結論を出すことは良くありませんので、悩みに悩み抜くことが大事です。そうしているうちに何か光明が出てくることがあるからです。
しかし、どうやっても結論を出せない場合は、どっちでも良いから「決断」することが最も重要です。そして「決断」したら、その決断を揺るがさないことです。「忠」を選んだら「孝」は捨てる、「孝」を選んだら「忠」は不可能と割り切るほかありません。
一番良くないのは、悩みのまま苦しむ状態をそのままにすることです。「自死」にいたるからです。だから「決断」が大事です。
「決断」できる力をやしなうために、人は日々精進していると言えます。できれば、ベストではなくてもベターな決断ができるように、人は平常から思考訓練することが大事です。
そうして「決断」できる人になったら、苦しみにある人に手を差し伸べることもできるようになります。また、「決断」を下した人のことを自分と違うからといって一方的に責めるようなことはしなくなります。 こうやって、人は「いじめ」とは無縁の人間に成長していきます。
※切りがないので、あと一つでやめておきますが、ベターな決断ができるためには、
「判断力」をやしなうことが大事です。決断力は判断力がなくても養うことができま
す。だから、決断力だけでも良いからそれがつくよう努力することが大事です。
自死を避けるためにも決断力だけで良いから身につけることが大事です。
でもベターな決断ができるようになるには判断力が必要となります。
決断力と判断力の違いについては、また機会があれば書きます。
以上
三國先生、福田シェフ、松木ライターさんが、給食を児童と召し上がられていているご様子が、いい雰囲気なのが伝わります。この日は厚生部の部会もありましたので、その後は各学年の残食チェックをしております。
大豆ごはん(炊き込みご飯)は、甘い味付けで子供たちもよく食べていました。魚のフライと五目ひじきもよく食べていました。胡瓜の浅漬けは、昨年11月にシントミフーズ株式会社の工場見学をした際に試食したお弁当に入っており、おいしかったので、給食にも入れていただけるように頼みました。思った通り完食率はよかったです。
5年生も三國レッスンの1年後の食育の授業が、あったそうで、5味(甘味、酸味、塩味、苦味、うまみ)のお話とお箸の持ち方やクイズがあったと息子から聞きました。そのようなフォローもありとてもいいと思いました。
5桐のクラブについての授業は、自分ならどうするか、立場を発考え、デイベートするよい機会だと思いました。手が挙がっていて活気がある様子がわかりました。