○教頭発【感謝するということ】 ○本日の競書会(3年、4年)とたくあん上げ体験(2年)は後日掲載
(教頭発:平成25年1月10日木曜) 天気晴れ
※きょうは早めにアップしております。
本日、東初協役員会があり、校長が午後出張致しますので、教頭発ブログをお届けします。
きょうの3年生と4年生の競書会、2年生のたくあんあげ体験は、後日、校長発信の記事でアップいたします。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)
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【板橋教頭発】
感謝するということ
教頭 板橋昭夫
こんな実話があります。
もう余命が決められた子供たちが暮らす病院(ホスピス)が、静岡県の伊豆にありました。
海の好きな12歳の少女は、海が見える小高い丘に上ってみたいといつも世話をしてくれる看護師さんに申し出ました。足腰も弱っているその少女は、松葉杖をつきながら一歩一歩踏みしめて上って行きました。ふつうの子であれば、20分くらいで上れる丘なのですが、その少女はたっぷりと時間をかけて上りました。夜露に濡れて枝と枝の間に張られたきらきら光る蜘蛛の糸、葉っぱに付いた七星テントウムシの美しく光る姿、どれも新鮮なものばかりです。飛んでいるチョウチョに話しかけました。出会うものすべてに感動したのです。そんなことをしながら、1時間あまりかけて丘の上につきました。海が見えるベンチに腰かけると、少女は「ありがとう」と誰に言うでもなくつぶやきました。それは看護師さんだけでなく、自分が今見て触れるすべてのものに言ったのでしょうね。
看護師さんが、少女のためにコスモスの花を採って戻ってみると、少女はベンチにぐったりとしていました。その看護師さんは病院には許可をとらずに来ているので、そのような事態になることも覚悟の上でしょうが、動転したことでしょう。
それから、少女はひと月後に亡くなりました。
少女の服のポケットには手紙が入っていました。
「どうか、ここへ私を連れてきてくれた看護師さんを責めないでください。自分がこの丘に来て具合が悪くなっても、看護師さんを責めないでください。私を生かせてくれたすべての人たちや生き物に感謝いたします。お母さんありがとう。お父さんありがとう。弟も妹も私の分まで、いっしょうけんめい生きてください。ポチありがとう。それに、近所のおじさん、おばさん、いつも私にあいさつしてくれてありがとうございました。」
「自分を生かせてくれている周囲に気を配り、いつもありがとうの気持ちを忘れないでいましょう。」
以上
とてもいいお話をありがとうございました。70歳を目前にしてと
申しますか、70歳だからこそかもしれませんが、宇宙を創る
すべての物のありがたさに涙がこぼれました。
私はあと二つ、大切にしている言葉があります。
「いただきます」 と「おかげさまで」です。すべての物に
感謝する気持ちを表すのに、とてもいい言葉だと思います。
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(「匿名」さまへ 教頭より)
ご感想ありがとうございます。「いただきます」と「おかげさまです」の大切さは、人それぞれが共生して生きている証になるような言葉ですね。とても良い言葉だと感心いたします。この言葉は子供たちにも伝えていきたいと思います。次は、八王子にある少年鑑別所の所長から聞いた、少年の話を載せたいと思っていますので、どうぞまた読んでいただけますと幸甚であります。