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卒業生/理事長祝辞・送辞・答辞@卒業式/

(校長発:平成24年3月21日水曜)

 春休みに入って二日目です。

 子供のいない学校は寂しいものですが、先生方は年度末、年度始めの準備に大わらわの毎日です。 新入生を迎える準備、進級した皆さんが気持ちよく、一年のスタートをきれるように入念な準備をしてくださっています。

 児童の皆さんも有意義な春休みを過ごしてくださいね。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【富山県に赴く卒業生】

Kさんは富山県の私立中学校に進学します。制服を着て来校してくれました。

素敵な制服ですね。 制服を着ることによって愛校心は さらに強くなります。

Kさんには都市大付属小学校の名前を富山県でも高めるよう頑張ってほしいと思います。

 

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 富山県といえば昔から「薬」で有名です。 私の田舎にも、富山の置き薬がおいてあり、年に一度、薬の交換に来て下さっていました。 そのときにお土産に「紙風船」などを子供の私らにくださいましたが、大変嬉しかったものです。

 Kさんが「越中富山の売薬さん」といお菓子と「甘金丹(かんこんたん)」というお菓子をお土産にくれましたが、置き薬のことを思い出しました。 ありがとう。

【卒業式】

長くなりますが、理事長祝辞、送辞、答辞の三本を、本日一挙掲載致します。

 掲載順番は、理事長祝辞、答辞、送辞の順です。

   ※卒業式の模様は、3月19日の先生ブログをご覧ください。

【安達功理事長祝辞@卒業式】

卒業生の皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。

皆さんは6年間で多くの思い出と友達を得て卒業します。
そしてこれは同時に新しいスタートをきること にもなります。

皆さんはこの東京都市大学付属小学校で、一生懸命に学び、運動し、遊びました。

春の運動会・秋の音楽発表会・毎年の行事では自分の成長を実感できました。

体験学習・クラブや児童会の活動等々沢山の友人と思い出をつくり4年生の時には新しい校舎になり、そして「高い学力」と「豊かな心」を身に付けたのです。

東京都市大学グループ学園歌のタイトルは「夢に 翼を」です。

皆さんはたくさんの夢や希望を抱いていることでしょう。

その夢や希望は叶うものもあれば、そうならない ものもあります。

しかし、たとえそうだとしても、そこに向かって 一生懸命になること自体に意味があります。

その結果、上手くいったときには「自信」を、上手くいかなくても「成長」を手に入れることが出来ます。

中学生という新たなスタートラインに立つ今、新しく夢を持ち、この小学校で身に付けた能力を存分に発揮して、夢の実現に向けさらに挑戦してください。

 続いて、保護者の皆様に申し上げます。

本日はお子様のご卒業おめでとうございます。謹んでお喜び申し上げます。

また入学から本日まで本校の教育活動に対し、多大なるご理解ご協力を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

入学当時は、まだ幼さが残っておられましたお子様方が、心身ともに立派に成長されましたことは、学校だけでなく、ご家庭での皆様方のご養育とご努力の賜物であると思います。

どうか、今後もお子様方を大きな愛情で包み、時には手を差し伸べて支え続けていただきたいと思います。

次に重永校長はじめ教職員の皆さんに心から敬意を表します。

児童にとって極めて大切なこの6年間、自主自立の精神を育み、高い学力と豊かな心を持つ「気高いリーダー」を育成するという目標に向かって熱意をもって教育・指導していただき有難うございました。

最後に、改めて卒業生の皆さんのさらなる飛躍を 期待いたします。

そのために私からのお願いです。
友人を大切に、そして沢山の本を読んで下さい。様々の人の考え方や生き方を学ぶことが出来ます。

きっと役に立つことがあります。

皆さんには無限の可能性があります。

志をしっかりと持ち、目標実現に邁進し、凛として生きていただきたいと思います。
そして、保護者の皆様を始めとする、本日ご列席の皆様の益々のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、 お祝いの言葉とさせていただきます。

本日は誠におめでとうございました。

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【卒業生総代答辞@卒業式】
 
 頬に冷たく当たっていた風も和らぎ、ようやく草木わきたつ春がやってまいりました。
今日、私たちは、たくさんの思い出を胸に、この東京都市大学付属小学校を卒業します。

  校長先生をはじめ、諸先生方、ご来賓の皆様、保護者の皆様、本日は心温まるお祝いのお言葉をいただき、卒業生一同、心よりお礼申し上げます。

 六年前の四月、ブカブカの制服とピカピカのランドセルを身につけ、旧東横学園小学校に入学しました。あのどっしりとした空気漂う入学式。

 初めてのことばかりで心細かった私たちを、温かい眼差しで迎えてくださった先生方、優しく手をとってくれた六年生、たくさんの人の温かさに触れ、緊張していた心が、すっと軽くなったのを覚えています。
 
 一人での通学、時間割のある生活...新しい日々に少しずつ慣れてきた頃、初めての運動会を迎えました。言われたことをこなすだけで精一杯でしたが、応援歌やリズムダンスを一生懸命覚え、頑張りました。

 あの時見て以来、ずっと憧れだったカラーガードや組立体操。実際に取り組むようになると、いよいよ私たちも高学年、と身が引き締まりました。みんなで力を合わせ、立派に形作ることができた時は、とても誇らしく思いました。

 夏の林間学校では、かまぼこ作りや陶芸体験、キャンプファイヤーに入笠山登山...毎年盛りだくさんで、楽しい思い出をたくさん残すことができました。中でも印象に残っているのは、三年生の飯ごう炊さんです。とても煙たくて大騒ぎでしたが、みんなで作ったカレーを、大自然の中で食べることができ、そのおいしさは格別でした。

 五年生の臨海学校。ヘトヘトになった遠泳や、先生の足をたたきそうになってしまったスイカ割りも、もう一度この仲間でと願うほどです。

 六年生で行った修学旅行。実際に見る大仏や石舞台の迫力に圧倒されました。そしてみんなとの最後の旅行、スキー教室...。もっともっとみんなと一緒にいたくて、本当に名残惜しく思いました。

 音楽発表会では、一つの音楽をみんなで創り上げていく楽しさを、毎年味わいました。私たちにもあんなにかっこよくできるのだろうかと、ずっと思ってきた六年生の合奏。

 昨年、小学校生活の集大成として演奏した「木星」は、ピンと張りつめた空気の中、みんなの奏でる音がきれいに重なり合い、気持ちのこもった演奏を披露することができました。あの時の感動は、一生忘れません。

 たくさんの行事を経験し、その度に多くのことを私たちは学びました。みんなで団結して一つのものを創り上げる難しさや喜び、うまくいかなかった時のくやしさ、やり遂げた時の達成感...どれも私たちを大きく成長させてくれました。

 高学年になって少しずつ目の前に迫ってきた受験。目標に向かって集中すること、そして周囲の緊張感の中で自分のペースを保つことは、とても大変でした。でも、大きな目標に向かって突き進む日々は、本当に充実していました。終わった時の達成感や安堵感もとても大きなものでした。

 先生方の応援では「力」をいただき、友達とは話をするだけで気持ちが和らぎました。受験が近づき、緊張で顔がこわばる頃には、在校生の皆さんの明るい存在にも救われました。本当に仲間っていいなあ...ありがたいなあ...と心から思いました。

 思いもかけない大惨事となった、東日本大震災から一年がたちました。がれきの撤去や除染が思うように進まず、被災地の方々のご苦労、ご心労を思うと、自分にできることはないか考え過ごす毎日です。

 震災後、日本中・世界中が緊迫する中、数日たってすぐに、学校が再開されました。学校のみんなに会える喜びも大きかったのですが、それ以上に、これまで通り学校生活が送れるかどうか、やはり本当に不安でした。

 そんな私たちを支え導いてくださったのは、ここにいらっしゃる先生方です。温かく迎えてくださり、これまで通り接して下さったことで、すぐに日常を取り戻すことができました。本当に心強くありがたく思いました。

 震災の時だけではありません。この六年間の学校生活を思い返すと、入学して以来、当たり前のように過ごしてきた毎日も、実は多くの人に支えられてきたのだと、気づかされます。

 いつも厳しくも温かいご指導をしてくださった先生方、けがをした時、優しく手当をしてくださった養護の先生、事務の方々、用務の方、私たちの安全を守ってくださった警備の方々、そして、今まで私たちを育ててくれたお父さん、お母さん...本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私たちの力となってくださり、本当にありがとうございました。
 
 今日、私たち七十九名は卒業します。
 
 この学校で学んだ、努力することの尊さ、協力し支え合うことのすばらしさ、そして周りの人に感謝する気持ち...どれも私たちにとって大きな宝物です。離ればなれになり、別々の道を歩むことは、正直、とても寂しく思います。

 でも、この小学校で得た大切な宝物を胸に、私たちは、未来へ羽ばたいていこうと思います。
 
 在校生の皆さん、この小学校には、皆さんのことを大切に想ってくれる先生方や仲間がたくさんいるはずです。支え、支えられ、力を合わせて、より一層、お互いを思いやれる学校にしていって下さい。

 最後に東京都市大学付属小学校の、ますますのご発展をお祈りして答辞とさせていただきます。
 

 今まで本当にありがとうございました。

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【在校生総代送辞@卒業式】

 寒さも一日一日と和らぎ、桜のつぼみもふくらみ始めようとしている今日、この良き日に、ご卒業を迎えられた六年生の皆様、おめでとうございます。在校生一同、心からお祝い申し上げます。

 今、僕の胸の中では、六年生の皆様と一緒に過ごした思い出が、次々とあふれ出してきています。きっと、ご卒業を迎えられている皆様も、同じ気持ちでいるのではないでしょうか。

 運動会、水泳大会、音楽発表会、競書会、スキー学校など、ここ、東京都市大学付属小学校で、学んだ事・経験した事など、たくさんの思い出が、皆様の胸の中によみがえっていることでしょう。

 思い起こせば、入学して間もない頃、希望と不安でいっぱいの僕達に、皆様は優しく声をかけて下さり、色々なことを教えて下さいました。全てが、初めての僕達にとって、皆様は、とても頼もしい存在でした。

 旧校舎での学校探検や、朝顔の種まき。優しく手を取り、学校内を案内してくださったり、花が咲くまで、お世話を手助けして下さりました。

 中学年になると、新校舎が完成しました。完成したばかりのアリーナで行われた球技大会では、速いパス回しと、勝利に向かい一致団結して試合に臨む皆様の迫力に、ただただ圧倒されたのを覚えています。

 昨年の春の運動会では、皆様と共に、「組立体操」と、「カラーガード」を披露しました。練習中、僕達が三人でつくる二段ピラミッドを、なかなか成功できない中、皆様は、いつも僕達の手本となる行動をとり、成功へと導いて下さいました。

 また、秋の音楽発表会では、皆様の見事な演奏に、大変、心を強く、打たれました。特に、昨年演奏した「組曲・木星」では、皆様のりりしい姿と、宇宙の広がりを感じさせる重厚なメロディーが重なり、大きな感動を私たちに与えて下さいました。

 学校行事を始め、委員会活動、普段の学校生活、登下校中......。皆様の良きお手本のおかげで、僕達在校生は、どれだけのことを学び、どれだけの勇気を与えられ、そして、どれだけの事を成し遂げられることができたのでしょうか。

 そんな、なくてはならない存在であり、たくましい、皆様と今日でお別れすることとなります。私たち在校生は、この素晴らしい先輩方を、東京都市大学付属小学校卒業生として誇りに思っています。

 今、私たちの目の前にいる皆様のように、互いに助け合い、どんなに厚い壁にもあきらめずに立ち向かう素晴らしさを忘れない、そして、下級生のお手本になるような最上級生に私たちはなります。皆様から教えて頂いたみんなで助け合う心と思いやりの心を持ち、この東京都市大学付属小学校を引っ張っていきます。

 これから皆様は、それぞれの夢に向かい、中学・高校・大学・社会へと進まれます。

 その旅の途中には、苦しいこと、辛いことがあると思います。しかし、どんな時も、夢をあきらめず、自分の力を信じて、頑張って下さい。この東京都市大学付属小学校で培った、多くの知識と最後までやり抜く強い心で、大きく羽ばたかれることを、私たちは、確信しています。

そして、その輝く皆様を、在校生一同、いつまでも応援しています。

最後に、本日、卒業を迎えられた皆様の、ご健康とご活躍を心から願い、感謝の気持ちとともに、送る言葉とさせて頂きます。

                            (以上) 

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