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競書会/古写本「大岡越前守仁政実録」/

(1月12日木曜 校長発) 天気 快晴

    • 今日は午後出張です。早い時刻にアップしております。

今朝は今冬もっとも厳しい冷え込みでした。拙宅の外の気温はちょうど0℃でした。

その冷え込みの中で、6年生と4年生がアリーナで競書会に取り組みました。アリーナは暖房が入ってはいますが、体育場の性格から緩い暖房です。普通教室のような温かさはありません。

凛とした空気のなかで、子供たちが静粛な表情で揮毫(きごう)していました。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

    • きょう12時半ごろ、「緊急地震情報」(震源福島県沖)が飛び込んできました。  6年生は競書会の後片付けでまだアリーナにいました。5年生以下はお弁当の最中でした。  どの学年も、ただちに行われた教頭先生の全校放送「直ちに机の下にもぐりなさい」の指示にしたがって、子供たちはよく行動致しました。 6年生は先生の指示でアリーナの一隅に集まり、避難に備えました。 幸い、大きな揺れは来ませんでしたが、 子供たちの素早い行動は日頃の訓練のたまもののように思いました。
      • 「避難態勢解除」の放送で机から出てきた一年桜組の子達に「立派な避難態度だったねえ、偉い。」と声をかけ、1桐の方へと様子を見に行きましたら、 そこでは、生活部長の滝澤先生が「みんな、立派な行動、態度でしたよー。」と声をかけていました。  大揺れが来ても、きょうのように整然と避難行動してほしいと思います。

 ※父母の会広報委員会の皆様もご来校されていましたが、地震情報にびっくりされたことと思います。 お疲れさまでした。

【競書会】

下は6年生の競書会のもようです。4年生のものを含めて本日は写真整理が間に合いません。明日の3年生と5年生のものと合わせて来週、一括掲載させていただきます。お楽しみに。

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【古写本「大岡越前守仁政」】

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 昨日ご紹介した「お宝」は何であったでしょうか。

なんと古写本でした。写本とは印刷技術の発達していなかった時代に、日本で言えば万葉平安の時代から貴族たちが行ってきたもので、物語などの本をまるごと自分で筆写して蔵書とすることを言います。 源氏物語や枕草子なども写本で普及していきました。

江戸時代には木版印刷による書画の大量印刷が可能となっており、お金を出せば、本などが購入できましたが、貧しい向学の士は、借りた本を自分で筆写して蔵書としたものです。  若き勝海舟が辞書をまるごと二冊筆写した話が有名です。

昨日、5年生が持ってきて見せてくれた本は和綴じの立派な装丁ですが、その筆跡をみますと、木版印刷ではなく自筆で書かれてありました。まぎれもない古写本で、びっくりしました。

中を開けた一頁に、「大岡仁政実録 巻上」と書かれてあるではないですか。

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↓ そして次の頁には「目録」とある(目次のこと)横に「徳川天一坊起之事」とあります。天一坊とは言わずと知れた徳川第八代将軍吉宗公のご落胤(ごらくいん:隠し子)と自称して世間を騒がせた御仁(ごじん)のことです。 

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ですから、ここに書かれてある「大岡仁政」というのは、将軍吉宗公の時代の江戸町奉行大岡越前守のことですね。

 ↓  ページを繰って拾い読みすると、冒頭部分に「東照神君家康公より八代目之公方様吉宗公有徳院殿」と読めます。

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実に達筆で筆写されております。私に古文書を読み下す技量がそなわっていれば、お借りして清書して差し上げたいところですが、悲しいかな拾い読みができるだけで、全部を流暢(りゅうちょう)には読めません。「お宝」だから大事にするようお父様にお伝えしてねといってお返ししました。もっとも、先刻お父様のほうでは「家宝」と決めておられるでしょう。  

 

 

(以上)

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コメント(1)

重永校長先生
おはよう御座います。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

掲載頂きましてありがとう御座います。
この本は、家内の実家(栃木県佐野)のおじいちゃんのところの蔵から出てきたものだそうで、「古い本、珍しいからもって行くか?」と、娘がこのお正月におじいちゃんから頂いたものです。

安政6年と書いてありますので、調べたら1859年の物(今から150年も前ですね)のようです。
私は、読めませんので正直あまり興味が無くて、この本の価値が分っておりません。
先生が仰られているようにお宝なのでしょうか。
持て余しております。

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