ふたつのお慶び/音楽発表会の評価
(10月21日校長発)
音楽発表会から一夜明けて、3校時開始ではありましたが、学校は平常を取り戻しました。
お休みの児童も少なく、勉強の季節に突入です。11月に入るとすぐに来年度入学試験があり子供たちは休業期間がつづきますが、これまで音楽会一色にちかい生活でしたから、遊ぶのではなく勉強に取り組んでくれたらと思います。
本日の6校時は児童会委員会でした。11月から5年生にバトンタッチするために、6年生が委員会活動のまとめをしていました。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)
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(続き)
委員会のなかで、集会委員会では、昨日の音楽発表会で幕間(まくあい、まくま)にやった「手拍子ゲーム」についても反省をしていました。ちょっと失敗したように見せたのも、どうやらアドリブだったようです。
幕間が長い時間におよぶと、どうしても退屈になったり、間延びしたりしますが、今年はこの「手拍子ゲーム」のおかげで会場全体が盛り上がり、音楽鑑賞の緊張感をほぐす役割も果たしてくれ、とても良いつなぎになりました。集会委員の皆さん、ご苦労様でした。
音楽委員会では、音楽発表会を終えて、音楽室の大掃除をしていました。昔の音楽発表会で使った小道具などがたくさん出てきたそうです。もう使えない小道具などを処分すべく、校舎裏でその整理をしていました。
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昨日の音楽発表会は、来賓の方々からとても高い評価を得ました。
本校受験希望の皆さんも大勢おいでになりました。幾人もの受験希望の未就学児の子たちとも挨拶をしましたが、音楽発表会をみて、「入学したいです」と言ってくれました。
本校を経営する五島育英会からも理事長をはじめ7名の方が来られましたが、一夜明けた今朝は、音楽発表会の話題でもちきりだったようです。
取材にきてくださったある教育情報誌からインタビューを受けましたが、その編集者の方には小学校一年生のお子さんがいらっしゃるそうで、一年生にひときわ関心をもってご覧になったそうです。
ご覧になって、水準の高さにびっくりしましたと言ってくださいました。一年生がこんなに高水準であれば上級生はどうなるのだろうと興味しんしんとなられたそうですが、上学年にすすむにつれどんどん素晴らしくなっていくのに舌を巻かれたようです。
実はチューニングや録音のお手伝いを願った他校の先生や専門家の方がいらっしゃるのですが、舞台裏でお聞きになっていても、とても素晴らしかったと言ってくださいました。
幼児教室の先生方も、都市大小学校の素晴らしさをあらためて確認できたと言ってくださり、私どもとして身の引き締まる思いが致しました。
以上のような高い評価をえた一番は児童の皆さんの頑張りです。先生方の指導にくらいついていった集中力です。これからもがんばっていきましょう。
【皇后陛下御喜寿のお慶び】
ところで、音楽発表会の昨日10月20日は皇后陛下美智子さまのお誕生日でした。
七十七歳の喜寿をお迎えになられました。
あらためて考えますと、昨日の本校児童の歌声と演奏が、皇后陛下の佳き日をことほぐことにも通じていたように思いなすことができ、皇后陛下の喜寿を心よりおよろこび申し上げたく存じます。
もちろん意図して10月20日に今年の音楽発表会を設定したのではありません。それだけに、私はこういうとき、偶然の幸せを感じてしまいます。
新聞報道によれば、皇后陛下におかれては、昨日のお誕生日にあわせて、宮内記者会に文書でおことばをお寄せになっています。
拝読しますと、おそれおおい物言いではありますが、さすがは美智子さまでいらっしゃると思わされる内容に満ちています。
ここにご紹介するまでもなく、皆様、先刻およみになっているとは思いますが、私はとても感じ入るところがあったものですから、書きとめたいと存じます。
今年の3月11日にはじまる各種災害にふれて、皇后陛下は次のように書き出されておいでです。
- 「今年は日本の各地が大きな災害に襲われた、悲しみの多い年でした。津波てんでんこ、炉心溶融、シーベルト、冷温停止、深層崩壊等、今年ほど耳慣れぬ語彙(ごい)が、私どもの日常に入って来た年も少なかったのではないでしょうか。」
・・・・・災害につらなる言葉を並べられるお心のありようが、
皇后陛下が平常からどれだけ深いご関心をお持ちになって
被災地のかたがたに思いを寄せられているか拝察できるように思います。 - 「こうした不条理は決してたやすく受け止められるものではなく、当初は、ともすれば希望を失い、無力感にとらわれがちになる自分と戦うところから始めねばなりませんでした。東北三県のお見舞いに陛下とご一緒にまいりました時にも、このような自分に、果たして人々を見舞うことが出来るのか、不安でなりませんでした。」
・・・・・「自分に、果たして人々を見舞うことが出来るのか」・・・
なんと尊いお心でいらっしゃることでしょうか。
天皇皇后両陛下がお見舞いになることほど日本人を勇気づけることはないと
誰もが承知しているところですのに、ご本人におかれては、
このようなご謙遜のお態度ですから、私ごとき凡百の者には、もとより当たり
前ではあるけれども、とうてい及びもつかない尊さでいらっしゃいます。 - 「災害発生直後、一時味わった深い絶望感から、少しずつでも私を立ち直らせるものがあったとすれば、それはあの日以来、次第に誰の目にも見えてきた人々の健気で(けなげで)沈着な振る舞いでした。 (中略) 被災地の人々の気丈な姿も、私を勇気づけてくれました。」
・・・・・「深い絶望感」とは壮絶なるお言葉です。
美智子さまはご自身が失語症になられるなどの塗炭の(とたんの)苦しみの淵
に陥られたことがございます。
そういう御身でいらっしゃるから、数等倍のご同情をもって被災地の方々へ思い
を寄せられたのかもしれませんが、陛下のお立場になられてもなお、
「被災地の人々の気丈な姿」が「私を勇気づけてくれました。」とお書きになる
お心は、日本の皇室のありようをお示しになるもので、私はふかく心打たれます。
皇后陛下の幾久しい弥栄(いやさか)をお祈り申し上げます。
そしてまた皇后さまの祈りが復旧復興へと結ぶよう、私どもも今後とも被災地支援に意を配ってまいりたいと思います。
【日野原重明先生100歳のお誕生日】
きょうの見出しに「ふたつのお慶び」と書きました。
一つは、もちろん上述の皇后陛下の喜寿のお慶びです。
では、二つ目は?
それは本校にもおいでになった聖路加病院の日野原重明先生が10月4日に百歳のお誕生日を迎えられたことです。
※本校に一度おいでいただいただけなのに、日野原先生に関する記事を
たくさん書かしていただくのは厚かましいのですが、
先生の「命」に関する使命感には教えられるとこが多々あるものですから、
ご了解願えればと存じます。
保護者の方のお招きをうけ、18日に日野原先生立案企画のミュージカル「葉っぱのフレディ」を鑑賞してまいりましたが、当日は日野原先生の百歳をお祝いする企画もございました。
9月28日のブログで「葉っぱのフレディ」のことをご紹介しましたが、
脚本は日野原先生がお書きになっています。
フレディという名前の葉っぱが主人公で、春の誕生から夏秋をこえて、
冬に枯れていくまでを、人にみたててストーリーにしたものです。
葉っぱは冬に枯れて散っても、肥やしとなって翌春ふたたび
よみがえるという命の巡りをテーマにしたものです。
ミュージカルのあと、楽屋で日野原先生の百歳を祝うパーティにも出さしていただきました。お祝いのケーキがとても素敵でした。ろうそくは一本10歳の見立てで計10本たてられていました。
※写真はいずれも許可を得ております。
↓ 日野原先生のお人形が葉っぱのフレディに囲まれて立っています。
↓ ミュージカル出演の子供たちといっしょに。先生の左隣は本公演のプロデューサーをつとめている黒岩神奈川県知事さんです。
↓ 俳優の宝田明さんも出演なさっておられます。その楽屋を訪問させていただく光栄に浴しました。
日野原先生は「百歳はスタート台。これから百十歳に向けて私は歩いていきます」とおっしゃっていましたが、ますますのご壮健をお祈りし、また私たちを導いて下さいますようお願い致します。
「葉っぱのフレディ」公演については次のサイトをご覧ください。今年は10月18日が千秋楽だったそうです。
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http://www.broadleaf.co.jp/freddie/
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本当に素晴らしい音楽発表会でした。御成功おめでとうございます!
先生方の上手なご指導で児童を導いていただき全体的に一体感があって、どの学年も見ごたえ、聴きごたえがありました。
オープニングの吹奏楽クラブは、楽曲もよかったですし、先生方も入られていて金管楽器が特に力強かったです。
合唱部はcosmosの歌詞がよく、歌声が澄んだ声できれいな二部合唱で、まとまりがあってもう一度聴きたいくらいでした。
1年生のライオンキングは今ちょうど、劇団四季でやっており、よくぞ合唱でやってくれました!という思いでした。
「王様になりたい」と「サークル・オブ・ライフ」をうまくつなげて、最初の出だしはアフリカの言葉も難しいのに歌って雰囲気が出ていました。終わり方も劇団四季さながらで、とてもよかったです。
こどもたちも元気一杯歌っていましたね。わたしども親のコーラスでもサークル・オブ・ライフを今度歌うので、とてもいい参考になりました。
2年生の「11匹のねこ」のシリーズは大好きな絵本で最後はおちがある面白いねこさんたちのお話しなので、絵本の情景が思い浮かぶようで楽しかったです。長い発表をよくできたなあと思いました。
3年生はいままでにないリコーダーの演出で韓国のアリラン、とても目に鮮やかで衣装や楽器もよかったです。
4年生は「天使にラブソングを」の「ヘイル・ホーリー・クイーン」を英語で二部合唱でよく歌えたと思って感心しました。あの楽しさは映画さながらで、聴いているほうも途中からリズムに乗ってしまいました。瀬尾先生に習った最後の学年だけあってエンジェルボイスが出ていて大変よかったです。
5年生の沖縄の曲の合奏は、さわやかな沖縄の風を運んできたようでとても上手でした。
6年生は「木星」の選曲が今回とても合っていたと思えたのと、ピアニカが3部くらいに分かれていたと聞き、どの楽器も大変素晴らしかったと思いました。
校長先生のブログで発表会に至るまでの数日間の励ましや心構え、気持ちの持っていき方や、終わった後の先生方の反省会を直ぐなさるところなどたくさんの御配慮をありがたく思いました。
本当に先生方お疲れ様でございました。素晴らしい発表会をありがとうございました!