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学校の様子&放射線勉強会&線量計測

(5月13日校長発)

 本日はまえがきなしで、いきなりですが、標題の件について、続きをご覧ください。

※まえがきを書く余裕がありませんでした。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

【さつき in 若桐テラス】

エントランスの上は屋上テラスになっており、2階から出ることができます(児童が勝手には出られませんが)。お昼をピクニック気分で食べたり、多目的に活用しておりますが、自由な出入りはできなくとも目の保養はできます。

丸窓をこしらえてのぞけるようになっていますが、いま、さつきの花が満開で見る目を楽しませてくれています。

↓ 一幅の絵画のようです。

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↓ さつきのところだけを拡大してみました。ちょっとピンぼけはごめんなさい。

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【校庭で遊ぶ子供たち】

きょうも元気に校庭で遊ぶ子供たちの姿がみられました。

↓ 動画でご覧ください。

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【放射線量測定@本校各所&勉強会】

子供たちが元気に校庭で遊ぶ姿自体は、親にとって喜びであっても、3・11大震災以後の福島原発事故以来、放射線の問題が気にかかる保護者の方もおられるようです。

私どもは、これまで、東京都市大学原子力安全工学科とも相談しながら、東京都健康安全センターが計測発表している数値をもとに、年間換算値を割り出して、それが1ミリシーベルトという法律に定められた絶対基準値以内であることを毎日確認しております。

これは、都内であれば普遍的な信頼性を持つ値ですので、本校で児童を生活させても安全であると判断して、普通登校を継続しております。

ただ、東京都の計測だけでなく、校内で実際に計測してほしいというご要望もありますので、念には念を押して、東京都市大学原子力安全工学科の先生方にお出でいただきました。

お出でいただいたのは、持木幸一教授と岡田往子准教授のお二方で、校内各所を計測していただきました。

    • 計測時間帯は、5月13日午後3時10分から午後4時です。
      ちなみに、同時間帯の東京都健康安全センターの計測値は、
      平均0.064マイクロシーベルトでした。

1、まず校庭北側の砂場です。

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↓ 計測値は「0.039マイクロシーベルトから0・045マイクロシーベルトの間」でした。地面においても東京都計測値よりも下回っております。

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↓ 地上(地面)がこの程度であれば砂や土も安全と判断できるわけですが、これも念のため、土壌を実際に持ち帰って分析していただきます。砂場だけでなく各所の土を、正確な円面積をはかって、持ち帰っていただきました。

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2、校庭の真ん中を計測致しました。

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↓ 0・021マイクロシーベルトから0.040シーベルトでした。砂場よりも下回っています。

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3、鉄棒のある南側の桜の木の下

↓ 0.041マイクロシーベルトから0.048マイクロシーベルト。砂場よりもちょっと高めです。

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以上校庭三地点のなかでは校庭の真ん中が一番低い値ですが、本校の校庭は「グリーンダスト」という種類の土を入れておりますが、それが、もともと放射性物質を少量しか含まない土だと推測されるということでした。

新校舎建設のときに土を入れ替えましたが、それが思わぬところでも功を奏しているようです。

↓ 計測しているとき、その模様を6年生が三階から眺めていました。きっと都市大学原子力安全工学科の先生方を頼もしくながめていたことでしょう。合わせて本校が都市大グループであることに誇りも感じてくれたらと思います。、

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4、校舎から校庭への出口のコンクリートたたき。

つづけて校舎の中を計測していただきましたが、コンクリートや石は線量が高いということで、校庭への出口のコンクリートを調べていただきました。

↓ 0.042マイクロシーベルトから0.062マイクロシーベルト。確かに高い値が出ました。
  しかし、それでも、同時間帯の東京都計測値より低く出ました。

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↓ いよいよ校内です。

5、まず第2アリーナ。つまりプールの真上です。

 0.017マイクロシーベルトから0.026マイクロシーベルト。

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↑ 上の写真。実は、水は他の物質よりも放射線を通さないのだそうです。だから地下岩盤からの自然放射線がさえぎられるため、低い値になるのだといいます。本校プールは第2アリーナとしている間も水は張っているのです。

 持木先生は、プールの真上で計測したのは初めてだとおっしゃっていました。いつもは、プールの端から水の上に手を伸ばして測るだけだったからと。ここでも、思わぬ形で本校の強みが発揮されました。

6、教室のなか

↓ 0.031マイクロシーベルトから0.050マイクロシーベルト。

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以上、校内6ヶ所について計測していただきましたが、校内で高い低いの差はあるものの、いずれにおいても東京都計測値よりも低い値でした。東京都の数値で十分安全なわけですが、それよりもさらに低い値ということで、皆様にはより一層ご安心いただきたいと存じます。

↓ 計測した後、教職員一同、持木教授の講義を一時間以上にわたって、お聞きし勉強しました。

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                         (以上)

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コメント(1)

校庭等の線量を携帯測定機で簡単に調べていただいたようですが、この値は、γ線とβ線の合計でしょうか?それともγ線だけなのでしょうか?セシウム137やストロンチウムはβ崩壊してβ線を出しますから、β線も測れる機種でないとあまり意味がないかと思われますが、できればもう少し説明をお願いしたいです。また原子力学の専門の先生に依頼されたのですから、持ち帰られた土壌の検査結果も保護者に公表していただけると安心です。

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