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3・11東北地方太平洋沖地震

(3月12日校長発)

    • このたびの東北沖大地震にかかわる休校等措置など学校情報は、
      「新着情報」→<緊急連絡>でお知らせしますのでご留意願います。

      余震が続いていますので、来週のこともまだ予断を許しませんので、一斉メール配信と合わせて安否情報などに活用しますので、胸に留めておいてください。
    • 次のボタンをクリックしていただいても結構です。→ 緊急連絡

大津波については、何年か前にインドネシアを中心とする東南アジアを襲った大津波をテレビ報道で見て身の毛のよだつ思いをしましたが、日本で起きたものは、三陸大津波など過去のものとして話に聞いたり、ものの本で読んだりするだけでした。

私は昨日、午後から都市大学世田谷キャンパスで開かれた会議に出席中でしたが(4階)、議事が進んでいるとき、ぐらぐらときました。誰ともなく「地震だなあ」という声が聞こえたかと思うや、大きな揺れがやってきました。

これまでに経験した震度3や大きくても震度4ぐらいですと、すぐに治まるので胸が泡立つことはそうはありませんが、昨日は治まるどころか、なかなか治まらずだんだんと揺れが増していきます。隣の方も顔面蒼白の面持ち、私もきっと同じような表情だったことでしょう。

直下型のどんと突き上げる縦揺れがなかったことに変な安心感がありながらも、
私は
 「ついに来たか。関東大地震か、東海大地震か、いずれにせよ覚悟をしなきゃならんな」
と思いました。

揺れがおさまってみると、誰かがもう携帯ネットで情報をえていて、三陸沖が震源地で、建物倒壊のほかに大津波警報が出ていて大惨事が予測されているということを教えてくれました。

会議は議長の判断で即時一旦中止となり、校長はただちに自分の学校と連絡をとるようにとの指示がありました。私は窓側に行って携帯で学校に連絡を入れますがまったくつながらず、気持ちが非常に焦りました。

自分のいる建物が倒壊していませんので、それより新しい校舎の付属小が倒れているわけがないとは思いましたが、揺れの混乱のなかで児童達に怪我が出ていなければと気がかりでなりませんでした。

(↓ 建物の外に出て余震の治まりを待つ都市大生。(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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大学の固定電話やauのCメールで、かろうじて連絡がついたときに、先生方や事務の方々の冷静な指導や児童の賢明な行動で、児童達の安全が確保されていることを聞いて、ほっとしましたが、その後、残る議事を片づけたあと、学校に戻ろうにも交通大渋滞で思うにまかせません。

お隣の付属中高の五十嵐校長先生の息子さんに自家用車で成城の学校まで送っていただいて学校に着いたのはもう夜更けでしたが、電車不通のため学校に泊まらざるをえなくなった十数名の児童の寝顔をみてほっと致しました。
(↓ 先生方に見守られて休む児童)

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報道によると、今現在、全世界のテレビニュースは、この「東北太平洋沖大地震」の大津波災害をふくむ未曾有の災害だけを報道しているそうです。今回のM8.8のエネルギーは、M7.8だった阪神大震災の180倍におよぶといいますから、未曾有のものであることは間違いありません。

10mにも及ぶ想像を絶する大津波による被害が何ヶ所でも起きているという大変な状況のもと、犠牲者の方々のご冥福をお祈り申し上げ、被災者の方々の一日もはやい復興をお祈り申し上げます。

私は、かつて三陸地方の田老町が二度と津波被害を受けないようにと作り上げた、町を海から守る大堤防を見学したことがあります。「これだけの大堤防をよく作り上げたものだ。これだけのものであれば田老町は安全だろうな。」と思ったものですが、今回の津波はあの大堤防を乗り越えたといいますから、私には信じられない思いがします。

そのようにとんでもない大被害を東北地方にもたらしたわけですが、関東地方の私たちにとって、今回の大揺れは、被災者の方々に思いをはせつつも、同時に、直下型が予想される関東大地震、東海大地震が起きた時に何をなさなければならないかを考えさせてくれました。

思いつくことだけでも、児童の安全を守るために、以下に、課題を備忘録として記録し、知恵をしぼっていきたいと存じます。

     ※皆様も今回のことからいろいろと教訓的なことがあれば
      知恵をお寄せいただければと存じます。

    1. 電話、メールでの迅速な連絡は期待してはならない
        →現行の災害発生時マニュアルに基づいての行動や機転をきかせた今回の教職員の動きは、実に良かったと判断しておりますが、社会見学時や校外体験教室等があったときなど、迅速な安否確認の方法や学校からの指示連絡などについて考える必要があると思いました。
    2. インターネットはつながるので・・・・・
        →児童の安全確保に最大限の力を注ぎながら、同時に児童安否情報や学校待機情報をホームページで効果的にかつ迅速に知らせることができる方法の構築ができるか。
        →少数の児童に関することならばできるとしても、480人の全児童について対応可能か
        →全員学校待機のほうが安否を知らせやすいが、下校後であったら、全児童の把握が携帯(電話・メール)も電話も使えない状況ではきわめて困難ななか、どうするか。
    3. 特に今回のように、下校直後の児童がいるときの地震の場合、下校途中に立ち往生する児童が出るが・・・・・
        →低学年の児童を含めて、災害時安否確認伝言ダイヤル、メールの設定および利用方法の周知徹底ができるか、また、設定したかどうかの確認をとれるかどうか、
        →その訓練をどのようにするか

ちょっと思いついたことを記しただけですので、もちろん不備があったり、不足があったりすると思います。どうぞ、良い知恵をみんなで絞りあって、来る直下型地震に万全の態勢で備えたいと存じます。

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コメント(2)

大変なことになってしまい、3日目になっても油断禁物という状態ですね。やはり、バスや電車通学をしている私学の子供達なので、もっと連絡方法を密にしておけば良かったと、親として反省している次第です。当日は、諸先生方の瞬時のご判断のお蔭で無事子供を確保して頂けました。
敏速な対応に、大変感謝しております。有難うございました。今回の災害で子供達は携帯を持っているからと、少し甘く考えていた面もあります。こんな再確認が必要では。

○公衆電話の場所確認やテレホンカードの持参。
○学校や普段は携帯に記憶されているため覚えていない緊急連絡先は、いつでも分かるように。
○下校途中の避難場所の再確認。

明日からは通常に登校できるのか、登校しても今回のようにと登下校中に停電や交通機関の運休、携帯使用不能となってしまったら等、親として非常に心配な気持ちで一杯です。