終業式/塩尻女子バレーボール部/夏休み生活展(37)
(12月20日校長発)
終業式を終え冬休みに入って二日目が終わろうとしていますが、子供たちは元気に過ごしていることと思います。
一昨日の終業式では2題の話をしましたが、受験を控えている6年生には一学期終業式と同じように厳しいお話をしました。
6年生といえどもまだ小学生、厳しい話は可哀そうではないかという向きも世間にはあるわけですが、決してそうではないと思っております。かわいそうという方が、6年生を馬鹿にしていると思っております。
もう12歳。かつては「社会人」として働いていた年齢です。
そんな昔の話を持ち出して、時代錯誤(アナクロニズム)じゃないかと言う人がいることを承知のうえで言っているのですが、そのあたりは、父母の会広報委員の皆さんの求めに応じて、広報誌「若桐」で私の考えを述べておりますので、ご覧いただければと思います。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてお読みください)
続く話題は都市大グループ校のことから始めます。
【都市大塩尻高校女子バレーボール部が私学全国大会に出場】
12月21日ー23日、全国私立高校バレーボール大会が東京都町田市で開かれます。
長野県代表として東京都市大学塩尻高校女子バレーボール部チームが出場します。
- 同校女子バレーボール部は創部わずか2年。昨年創部の年に長野県大会準優勝を果たし、今年も準優勝とめざましい活躍です。今年北信越大会を勝ち上がって私学全国大会出場の栄冠を勝ち得ました。
- なぜ、こんなに強いのか。中学バレー界では全国に名をはせている岡田先生が教諭・監督として都市大塩尻高校に赴任されたからです。岡田先生は裾花中学校女子バレーボール部を率いて全国制覇4度の名将です。
都市大グループのよしみもあります。お近くの方、またバレーボールに興味のある方、応援にかけつけていただいたらうれしく思います。
日程は次のとおりです。(※私は講演会等があって応援に行けません。22日、23日はいけるかもしれません)
- 12月21日(火)競技9:30分 5チーム完全リーグ戦
(都市大塩尻はサン町田旭体育館) - 12月22日(水)競技リーグ戦:ベスト8決勝トーナメント
(都市大塩尻はサン町田旭体育館) - 12月23日(祝)準々決勝戦・準決勝戦・決勝戦
(町田市立総合体育館)
【二学期終業式】
終業式は、私のお話と校歌斉唱だけで終わりました。
児童は全員ご覧のように制服姿。全校朝会は体操着に着替えてですが、式典は制服姿。どの子もりりしい姿で一年の納めです。
下の写真は校歌斉唱しているところです。
↓ 後ろの方で唄う高学年の子たちをアップしてみました。もう中学生ではないかとみまがうような立派な高学年です。
校長の話
音楽発表会のDVDをお求めになった方が多いと聞いておりますが、私は一足先に見させていただきましたので、その話から始めました。
音楽発表会のDVDでは子供たちが歌う姿、表情が大写しでみることができ、会場で聞くのとはまたちがった趣がありますが、どの子もみんな実に良い表情をしています。
一年生もきりりと引き締まった姿で、全身をうたうことに集中させ、一糸乱れぬ姿で整然として合唱したり合奏したり、パフォーマンスを演じたりしているのが、あらためてよく分かります。
そういう引き締まった、物に動ぜす、落ち着いて一心集中して毅然と立つ姿を「凛としている」または「りりしい姿」というのだということを教えました。
5月26日記事で、「凛」ということについてお話したことがありますので、子供たちは「読み」を覚えていました。
終業式の日も前日も寒波で冷え込んだ日でしたが、身がきゅっと引き締まるので、こういう気候も「凛」という表現になるのだと教え、「凛とした人」は寒さに負けない。凛としていない人は寒さに負けて、ぐずぐずといつまでも炬燵(こたつ)で丸くなるのだよということを教えました。
都市大小学校のみんなには、本当に「凛として」また「りりしく」あってほしいと思います。そうすれば、どんなことにもあわてふためかずに前向きに挑戦していく力がそなわると思います。
また、6年生はお正月もなく勉強しなければならない、たいそう苦しいお正月になるが、負けるな、「若いうちの苦労は買ってでもせよ」という言葉が日本には古くからある。
※「若いうちの苦労は買ってでもせよ」という言葉、ほとんどの子が知りませんでしたが、一年生や二年生で知っている子供がいるのは心強かったですね。
苦労は誰でもしたくないけれども、しかしいやでも苦労はしなければならぬという教えです。特に元気の良い若いときは、お金を払って苦労をさせてくださいとお願いしてでもしなければならないほど大事なことだという意味です。
若い時に苦労しなかった人は40代50代という人生の盛りになって、だらしない人になってしまう、根性のない人になってしまう。だから、勉強という苦労もとっても大事なことだから、つらくても頑張りなさいというお話をいたしました。
【夏休み生活展(36)】
作品第66:やさいのかんさつけんきゅう(野菜の観察研究)
いろいろな野菜を栽培して観察したことをまとめたレポートです。
まずは、さやえんどうから始められています。
写真だけを掲載してまいりますが、もちろん写真だけでなく文字記録もとってありますよ。
↑ いろいろな野菜の種を植えたのが、何と5月1日のこと。夏休みの二ヶ月半も前から、「夏休み生活展」の取り組みを始めたというわけです。すごいなあ。立派だぞ、2年生。
白いのは石灰(せっかい)。さやえんどうが酸性土に弱いから中和するために石灰をまいたことが、丁寧にレポートに書かれてありました。いや、すごい、お百姓さん並みの研究家ですね。
↓ 花が咲きました。日付が書いてあるので、およそ一ヶ月後だということがわかります。
↓ 花が咲いたら実ができるのは実に早いですね。わずか一週間で実をつけました。
このころは毎日観察するのが楽しみだったことでしょうね。
↓ つづいて胡瓜(きゅうり)です。花がついたのが、さやえんどうよりも3日早いですね。
↓ キュウリは花が咲いてから実が十分大きくなるまでが長い。およそ5週間かかっています。
「僕の顔と同じぐらいの長さで、15cmぐらいありました」ということがレポートに書かれていました。
↓ 今度は、写真の下に「花も茎も実もむらさき色だ」という注釈(キャプション)がついている野菜です。
↑ 「茄子=ナス」ですね。
私どもは「なすび」と呼んだものですが、今の子供に「なすび」というと、なんだそりゃ?という顔をして、「ナス」のことだよと教えると、「えー、変なの」と反応するから、私どもにはまことに不思議な感じがしますが、そんなことはともかく、ナスは美味しいですよね・・・なんだそりゃ、食いしん坊の話になっちゃいました(笑)。
以上のように、写真と解説でレポートが続きますが、研究らしく、最後は表で締めてあります。
↓ 収穫した個数を数えているのですね。私のように食いしん坊だけではないわけです。
↓ 微笑ましい思いがしたのは、胡瓜の葉っぱと「子づる」を押し花のように張り付けてあることでした。
作品第67:かぶと虫のかんさつ日記
同じく二年生の作品です。
↓ 表紙と中表紙から楽しさがあふれています。表紙は墨絵風で、中表紙は、ちぎり絵でカブトムシが表現されています。
↓ 夏休みに入るとすぐに、かぶと虫捕獲作戦に取り組んでいます。近所の人もいろいろと教えてくれたようですね。やっぱり子供は外で遊んでこそ、地域の方々から守られるということが言えますね。
↑ 外で遊ぶといっても、地域安全マップやセーフティ教室でお勉強したように、「入りやすく見えにくい場所」には絶対に寄り付かないことが大事ですからね。
↓ どのようにお世話したかがまとめてありました。感心させられたのは、「毎日のお世話」と「ときどきのお世話」とにしっかり分けて書いてあったこと。うん、これは実に良い書き方だ。
↓ かぶと虫をたくさん写したものを、「ギャラリー」と題して、何ページか特集してありました。
↑ さまざまな角度から写してあり、また、小型扇風機かなにかにくっついているユーモラスな姿なども写してあって、二年生ながら、天晴れカメラマンという感じです。
↓ 飼っている最中、二匹のかぶと虫が死んだそうです。それも無駄にしないために、標本作りに取り組みます。
お父さんにも手伝ってもらって、一生懸命に作るのです。作り方がレポートに書いてありましたので、ここに書き写しておきますね。
↓
- お湯につけて歯ブラシで汚れをおとす。
- ドライヤーを20cmぐらいのところから吹きつけて体をやわらかくする
- コーティングする
- 一時間ぐらい乾かす
へえ、私もはじめて知ったことがあります。お湯につけて汚れを落とすのですか。いや、本当に勉強になります。
そして、出来上がったのが下の標本です。つやつやに立派な仕上がりです。
↓ 写真だけでなく、絵が素晴らしい。外国のオオクワガタなどを、イラストで描いてありますが、上のほうのユーモラスな四コマ漫画風のタッチから、こちらは劇画風の実に力強いタッチで描いてあります。こういう使い分けができるなんて、なんてすごい子なんだ。
以上、三枚の劇画風の絵は、これだけでも十分鑑賞に値しますよね。私も子供のとき、絵が好きだったのですが、2年生のときにこれだけの絵は描けなかったな。
きょうは以上でおしまいです。