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とってもためになった交通教室

(6月5日校長発)

きょうは、まるまる1時間を使って、交通教室を行いました。

1年生のためですから上級生は参加しませんでしたが、内容的には大人になるまで、いいえ天寿をまっとうするまで守り続けなければならないことですので、上級生の保護者の皆さんも、今日の記事をしっかりお伝えいただき、1年生のときを思い出すようにご指導いただければと存じます。

警視庁成城警察署からお二方のおまわりさんが、信号機や横断歩道などを持参してくださって、1年生にわかるように、お話と実地指導をしてくださいました。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてお読みください)

※明日は、三鷹の武蔵野陸上競技場で東初協の陸上記録会です。

今日は大事なことなので、長文になりますが、ご了解願います。

【1年生対象の交通教室】

↓ おまわりさんがごあいさつなさると、とっても大きな声で「おはようございます」と返事ができました。都市大っこのこの元気のよさはおまわりさんにもしっかりと伝わり、気持ちよく教えていただくことになりました。

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↓ 実地指導では、警察署より持参してくださった信号機と横断歩道のほか、本校の平均台で街路を作ったり、跳び箱で見通しの悪い交差点などを作ったりして、緊張感のある構成です。

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↓ それだけではありません。森島先生が車の役を演じて臨場感さながらの演出です。

 持っているキャリアーは、手ぶらでは臨場感が足りないと中村先生が用意して森島先生に渡したもの。先生たちもこどもたちの安全教育のために精一杯のサービスです。

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↑ 信号が青になったのを確認して、「ちゃんと、車が止まった」と指さし確認をしてから、右手をあげて(左手では車から見えにくい)、横断歩道を渡ります。

↓ 見通しの悪い交差点では、跳び箱に急きょ滝澤先生がマットを加えて本当に見えなくしてしまいました。これで、首をくるくる回すだけではなく、実際に少し身を乗り出すようにして左右の確認。

 横断歩道でもそうですが、左右確認の方法は「右→左→右」というように、右からはじめて右で終わる方法を必ず守るように指導されました。左側通行の車は、歩行者からすると右側からくる車は、目の横の方からくるため視界に入りにくいため、左を確認したあと、もう一度右を確認しなければならないのです。「右左右」、癖になるまでやりつづけましょうね。

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【標識なども覚えましょう】

↓ 標識をしっかり覚えましょうといって、もってきてくださったのが、三枚のカード。

まず一枚目(下の写真一番左)は「止まれ」の標識。「この標識は何かな?」ときかれた1年生、いっせいに「止まれです」と正解。

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↑ 左から二枚目は漢字(横断禁止)がむずかしいですが、これも一年生、一斉に「わたってはいけないしるしです」と正解。でも、ここでは、おまわりさんが付け足しの説明。

 「これはね、ただ単にわたってはいけないではないですよ。車がきていなくても、絶対にわたってはいけないという印ですからね。小学生たちが事故にあうのは、この標識があるところが一番多いんですよ。このまえも小学校二年生がこの標識のところで大事故に合ったんだよ」

 こどもたち、緊張感がはしります。↑ いちばん右の上下二枚の写真は、上がカラス。下がひよこ。成城警察署の婦人警官の方のお手製だそうです。上は「闇夜のカラス」、下が「黄色い毛に包まれたひよこ」です。

 おまわりさんに「カラスは夜、見えないよね?」とたずねられると、なんと「見えます」との返事。これにはおまわりさんもびっくり。「いや、カラスは黒いから、夜は見えないでしょ?」、こども→「お月さんが出ていれば見えます。電燈もついているし」というので、おまわりさんもたじたじでしたが、

 「お月さんは出ていない、街灯もないってことにしたらどうかな?」・・・これで、みんな、やっと「見えません」。話が前に進みました。カラスの絵の上にはってあるシールをはがすと、黄色のひよこが表れて、「ね、夜は黒い服をきて出かけないこと、明るい服をきなければ車からは人がいるってわからないんですよ」・・・みんな、うなずいていましたから、成城警察署の婦人警官のおまわりさんの苦労もむくわれました。

↓ それで、夜のお出かけ用に嬉しいプレゼントがありました。靴の後ろにはるとピカーと光るシールです。外履きの靴にすぐに張ってほしいと思います。

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↓ 最後に、代表の児童が二人でしっかりとお礼のあいさつをいたしました。合わせて全員で「ありがとうございました」の唱和。

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私も終わりにお話をしましたが、二つのことを話しました。

1、米国の大学のハインリッヒという先生が、1件の重大事故が起きるまでには30件(正確には29件)の小さな事故が積み重なっていて、30件の小さな事故までには300件の「ひやり体験」があるということを調べました。(児童に手をあげてもらったら、ひやり体験は4?5人しかいませんでした)みんなのひやり体験は少ないから、都市大っこの中から亡くなったり大けがをする子は出ないと思いますが、これからもひやり体験のないよう、今日のおまわりさんの話をしっかり守っていきましょう。

2、みんなが亡くなったり大けがをしたりすると、先生たちもとても悲しいし、なによりもご両親をはじめご家族がとっても悲しみます。みんなは立派な大人にならなければいけない、大人になるだけでなく長生きをしなければならない。そのためには、ひやり体験をしないように。道路だけでなく、学校の廊下も走るのではなくて、歩くことが大切ですよ。みんなでひやり体験を少なくしていきましょう。

この機会に、ご家庭でも、交通ルールなどについて話し合っていただけると幸いです。

※ちなみに、本日のこどもたちの聞く姿勢、体験する姿勢について、お二人のおまわりさんからは95点と100点をもらいました。95点のおまわりさんも「きょうは95点満点の95点。あとの5点は、みんなが道路でしっかり守れるようにという5点です」と言ってくださいました。

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