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新装オープン!?

 これまでの学校図書館は「ブックオンリー」で、「読書の館」にすぎませんでした。しかし、今日の学校図書館には、「読書センター」としての役割に加え、多様化するメディアを収集・整備・保存・提供する「メディアセンター」「学習・情報センター」としての役割をはたすことが求められています。本校の図書館が「図書・情報センター」と称しているのも、そうした理由からです。
 ところが、今日の情報社会を泳ぐ力(方法)、すなわち情報リテラシー(一般には、「情報活用能力」と訳すことが多い)を身につけていない人が多いのも事実です。ここでいう、「情報リテラシー」とは、?情報を主体的に使いこなす力、?図書・新聞・雑誌などから、DVD・パンフレット・インターネットまでそろえたメディアセンターである図書館において情報を入手、活用する力(方法)のことです。
 かつて、J・J=ルソーは「子どもを不幸(ダメ)にするいちばん確実な方法は、いつでも、なんでも手に入れられるようにしてやることである。」(『エミール』)といいました。情報・知識についても同じことがいえます。求められるままに何でも教えてしまっては、情報リテラシーは身につきません。
 その情報リテラシーを身につけさせるためには、子どもの多様な興味や関心に応えるとともに、知的な刺激を与えるきっかけとなるような魅力的な本を整備し、「読書センター」としての機能を充実させることや、調べ学習等を支えていく情報メディア(教材・資料)を整備し、「学習・情報センター」としての機能を充実させていく必要があります。
 理想とする学校図書館を一気呵成に整えることはできませんが、子どもの自主的な学習意欲や、問題解決能力を高めるため、どんな小さなことでも、できるところから始めていきたいと思っています。

(記:東京都市大学付属小学校 図書・情報担当)

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