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1月16日月曜朝会

皆さんおはようございます。今日は温かな朝になりましたね。先週末から暖かな日が続いたので、体調の管理が難しいですね。
昨日からの雨で、少しは空気の乾燥が収まればいいと思っています。
皆さんは風邪をひいたりせず、元気に登校できていますか?

先週土日には、大学入学共通テストが全国の会場で行われました。約51万人の大学受験戦が挑戦したそうです。このテストは国公立大学だけでなく私立大学もこの試験を利用するので、これだけたくさんの受験生が受けたんですね。それまで行われていた大学入試センター試験に代わって行なわれている試験です。
お隣の都市大付属高校や等々力高校の3年生もそれぞれの進学目標に向かって挑戦したことと思います。本校の系列の学校ですから良い結果が出ることを願っています。

さて、今週は二十四節気という古くから日本で使われてきた暦でいうところの「大寒」(だいかん)を迎えます。
「大寒(だいかん)」という言葉を聞いたことがありますか?そのまま読むと「とても寒い」印象を受けますね。例年、大寒の日は、1月20日または1月21日になります。
この二十四節気の各節気は日にちを指すのではなく、その期間を表しています。ですから、大寒の意味は「一年でもっとも寒い日」ではなく、「一年でもっとも寒い時期」を表したものなのですね。期間としての大寒は、大寒の日から、次の節気である「立春 (りっしゅん)」の前日まで。このことからわかるように、一年の春・夏・秋・冬をさらに六つに分け、立春から始まり、最後大寒で終わるのが二十四節気なのですね。
古くから稲作などの農業を中心とした生活をしてきた日本にとっては、農作業の目安として二十四節気はとても役に立っていたのです。
そして、大寒の時期の終わりには皆がよく知る「節分」があり、その翌日が、次の二十四節気のスタートである「立春」となるのです。
今の日本の季節とは、少しずれがありますが、これは二十四節気が作られた中国大陸、黄河下流域との季節の差があるのですが、そのまま日本では奈良時代から暦として使われ、今もその名残が残っているのですね。

それでは、「大寒」の頃の習わしや言葉について話します。
日本では、季節ごとにさまざまな行事やならわし、行事食などと言われる特有の食べ物があります。
大寒では、どんな行事やならわし・食べ物があるのでしょうか。
古くからつくられている食品のなかには、大寒の期間の寒さを利用してつくられるものがあります。「寒仕込み」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。味噌やお酒が有名ですね。
「寒づくり(寒造り、寒作り)」ともいいます。
この他には、寒天や凍り豆腐(高野豆腐、しみ豆腐など)がありますね。

習わしとしては「寒稽古」がおこなわれます。武道に関わっている人は、一番寒い時期にあえて稽古をすることで体や精神を鍛えることが、昔からされてきました。
地域によっては、海や川などに入っておこなったり、寒中水泳をしたりすることもあります。
また、この時期に、親しい人やお知り合いに、相手の体調を気遣って出す寒中見舞いなども、この時期の習わしですね。
さて、色々話しましたが、大寒は二十四節気の最後であり、これを過ぎると春が訪れるということです。私は寒いのが苦手なので、この時期になると、「早く春よ来い」、とつくづく感じるのです。必ず暖かくなりますから、それを楽しみにこの「大寒」の期間をやり過ごそうと思います。

六年生は入試の期間に入りました。規則ただしい生活を崩してはいけません。重い気持ちになることもあるかもしれませんが、心を大きく持って、挑戦してくだい。あと三週間でおわります。
良い結果を信じて取り組んでください。常に前向きで頑張りましょう。
では、今日の話を終わります。

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