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6月27日 月曜朝会

皆さん、おはようございます。6月の朝会も今日が最後です。
先週末は梅雨時期ではあるものの真夏のような暑さでした。今週もほぼ毎日晴天が続き35度を超えることが予想されます。梅雨明けの話もちらほらきこえてきています。6月中に明けるようなことは私の記憶ではありません。いずれにしても水分補給をしっかりと行い体調の管理に気をつけてください。
とくに、夜は暑くて布団をはいでしまうので、この時期に夏風邪をひくことが多いので併せて気をつけましょう。

エアコンなど上手に使って快適に過ごす工夫をしてくだい。
コロナの感染者がまた増え始めていることは、ニューズなどで皆さんも知っているでしょう。
夏風邪とコロナの両方に気を付けていきましょう。

さて、今週金曜日からいよいよ7月に入ります。なんだか7月と聞くとワクワクしますね。
私だけではないはずです。このワクワクは夏休みが来るからです。
でもその前にはテストがあったり、宿泊行事があったりと、まだ3週間ほどありますから、それまではしっかりと勉強や行事に頑張ってほしいと思います。
その7月ですが、旧暦では「文月」(ふみづき)とよんでいます。
現在は、太陽暦(グレゴリオ暦)を採用していることから、それ以前に使われていた太陽太陰暦(天保暦)を一般的には旧暦と呼んでいます。
「7月」は旧暦で「文月」(ふみづき)
現在の暦は太陽暦 → 太陽を回る365日からひと月を決めた
旧暦は太陽太陰暦 → 月の満ち欠けと太陽の公転からひと月を決めた
旧暦と現在採用されている暦の違いは、太陽暦では太陽が地球の周りを一周するのにかかる日数を365日とし、旧暦では月の満ち欠けと太陽の公転運動を合わせていました。それぞれ時間のずれが生じますが、太陽暦はうるう年、旧暦はうるう月によって補正されていました。

では、文月はどういう由来があって、文という文字が使われているのか探ってみました。文や文字に関連した内容がその意味なのかな、と推測できますが、7月と言えば、太陽が照りつける夏本番で、文や文字のイメージはなかなか思い浮んできませんね。
ところが、7月にはあの大きなイベントがあることを思い出してみて下さい。
そうです、「七夕」です。
文月の由来 「七夕」→ 短冊に「文字が上手になりますように」「習い事が上達しますように」
       

七夕では、平安時代には和歌を綴っていたそうです。それが庶民に普及し始めると、詩歌を書いたり、願い事を短冊に書いて笹竹につるす行事へと変わったと言われています。
そして、これは今も続けられていますね。
その際に、「文が上手に書けるように」「習い事が上達するように」という願いが込められたことから、七夕の風習にちなんで7月を「文被月(ふみひらきづき)」と呼ぶようになり、後に簡略されて「文月(ふみづき)」になったと言われています。

「文被月(ふむひらきづき)」→「文月(ふみづき)」となった

つまり、7月を文月と呼ぶのは七夕が大いに関係していると考えられるのです。
七夕にちなんだ文月の意味は、一見聞いている分にはしっくりくる説なのですが、元々七夕の文化は中国のもので、それが日本に伝わったのは奈良時代と言われています。
もし、文月と呼ぶのが奈良時代以前から行われていたとしたら、新しい時代の平安時代からの七夕説の可能性は低くなってしまいますよね。
じつは、別の文月の由来もあったのでそれも紹介します。

旧暦の7月は、植え付けた稲が実をつけて膨らみ始める時期であって、収穫までの大切な時期でもあるため、稲をよく見ておかなければいけなかったため、「穂見月(ほみつき)」から変化してふみつきになったともいわれています。
「穂見月(ほみづき)」が → 「文月(ふみづき)」になった
他にも、文月に関する面白い説として、書物を湿気から守るための「虫干し」から変化したという説です。
「本を開く」月 → 「文を開く」月 → 「ふみつき」と転じて呼ばれるようになったという説もあります。この中国の習慣は。7月7日に行われていたそうです。
他にも由来はありそうでした。
今週から始まる「文月」からわかったことを話しましたが、日本の古来の文化や習慣が今も私たちの生活に息づいていることに、改めて日本の文化って素晴らしいなと感じるところでした。

次に、皆さんに紹介するのは、星空の写真です。これは、6月中旬に沖縄で撮影されたものです。
 
(撮影 京都大学OASES projectさん)

南の空に月があり、そこから東の地平線に向かって、土星、海王星、木星、火星、天王星、金星
水星の太陽系の惑星がほぼ一列に並んだところです。
肉眼で見えるものは、水星、金星、火星、木星、土星の五つだそうです。これを正式用語ではありませんが、惑星直列(惑星のパレード)と言うそうです。

天体図鑑などでは太陽の周りを回る惑星の並びや動きを見ることはありましたが、実際に惑星を一度に見たことはありません。なんだかとても夢のある写真でした。
まだまだ6月の下旬まで見える天体ショーですので、いいチャンスですから、朝早く起きられる人は、ぜひ明け方の星空を眺めて探してみてください。私も挑戦してみようと思います。
自然科学への扉は、こうした挑戦から開かれるのだと思います。
梅雨の時期ですから必ず見えるとは限りませんが、辛抱強く粘ってみるときっと見える日もあるかもしれませんね。

来週月曜日からは、6年生は修学旅行が始まります。奈良・京都を中心に歴史や文化を学びに行きますが、思う存分楽しむと同時に最上級生としての規律ある集団生活を送る場ともなります。都市大付属小6年生としての自覚を持って参加してください。そして全員が元気に帰着できるようにしましょう。
その前の実力テストも抜かりの無いように。

では今日の話を終わります。


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