7月12日 月曜朝会
皆さん、おはようございます。このところすっきりしない梅雨空が続いていますが、
皆さんの体調管理は大丈夫ですか。
季節の変わり目はどうしても体が重く感じたり、気分がスッキリしなかったりします。梅雨明けもあと1・2週間ほどでしょうか。丁度、夏休みに入る頃までの辛抱です。健康第一に過ごしてください。
さて、はっきりしない天気でしたが、先週の七夕の夜はどうでしたか。
織姫と彦星の出会いを見ることができたでしょうか。昼頃には青空も出ましたから、場所によっては星空が見えたところもあったことと思います。
短冊に書いたみんなの願いが届くといいですね。
今朝は、梅雨のことに少しふれましたので、これから真夏に向かうこの季節についてお話します。
季節を表す暦には、昔から二十四節気(にじゅうし せっき)というものがあります。
1年のうち、最も昼の長い日を夏至、最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、それぞれを春夏秋冬の中心に置き、これを24に分けたのが「二十四節気」です。
日本では、平安時代から使われている暦で、もともとは古代中国で農業の目安として作られたものです。今から2200年?2800年ほど前の「春秋戦国時代」(BC.770?BC.221)作られたと言われています。
古代中国では暦として月の動きをもとに「太陰暦」が使われていましたが、これですと実際の季節とズレが生まれてしまうため、太陽の位置を元に1年を24等分にして農作業に生かしてきました。
日本がこの二十四節気を暦の中に取り入れたのは、約1200年前の平安時代です。ただ二十四節気だけでは日本の気候の説明には足りないので、「雑節」(ざっせつ)というものを設けました。雑節には、みんなもよく耳にする、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生(はんげしょう)・土用・二百十日などがあり、このうち彼岸や節分は現代の日本でも行事として残っていますね。
さて、6月の朝会で「夏至」について話しました。それから日時が進み、今年は、丁度七夕だった、7月7日に二十四節気の「小暑」を迎えました。現在の暦で7月6日から8日ごろになっています。「暑」とは「炎熱」の意味で「小暑」は、「この日を境にどんどん暑くなっていく」という季節です。
そして、夏の最後の節気は「大暑」で、現在の暦では、7月23日か24日ごろ。
今年は7月22日に大暑を迎えます。この季節は、ちょうど一年で最も暑い日となり、猛暑が続いていきます。
さあ、それではこの暑い時期に食べるものにはどのようなものがあるのか上げてみましょう。七夕には、そうめんが行事食であることを皆さんは知っていますね。
では、この小暑の時期の食べものはいったい何でしょうか。
実は、小暑や大暑では、行事食は決まっていません。ですが、代表はやはりウナギでしょう。その他には、この季節に採れる野菜や魚などを食べることが好まれていたようです。この時期のウナギについては諸説ありますが、今では慣習にもなっています。
そして、次の大暑でもこの時期に採れる海の幸や、野菜などが食べるとよいとされています。
小暑から大暑へ、そして秋の訪れを知らせる「立秋」までは、とても暑い日が続きますから、夏バテにならないように、栄養のあるウナギやてんぷらを食べて、夏を乗り切ろうという人々の思が今も続いているのですね。
最後に、夏を快適に過ごす工夫を少し紹介しましょう。
まずは、体温を下げる食べ物を食すことで涼をとることができます。
それは、スイカやキュウリ、冬瓜(とうがん)などのウリ科の野菜です。これらには、体の熱を下げる効果があるとされています。また、バナナ、パイナップル、メロンなどの南の国の果物にも同じ効果がありますから、暑い日には、ぜひ食べてみてくださいね。
次に、暑さを防ぐ工夫ですが、エアコンばかりでなく次のような工夫もしてみてはどうでしょうか。
水が蒸発するときの気化熱(きかねつ)を利用したり、直接冷やしたり、さらに涼しげな色や音などで気持ちを落ち着かせたりすることもあります。
ただし、高温の部屋の中に長い時間いては、熱中症にかかってしまいますので、上手にエアコンを使ってください。
これから本格的な夏に向かっていきます。皆さん色々な工夫をして、暑さから体を守り、健康で楽しい夏を過ごしていきましょうね。
それでは、今日のお話を終わります。