火災避難訓練
おはようございます。今朝は、火災に対する避難訓練を行いました。
コロナ禍の中で、全校が実際に避難するのは2年ぶりのことです。それでも、避難に時差を設けて、密集を避けながらの訓練でしたが、皆さん安全に避難することができましたか。
災害はいつ何時発生するか予想がつきません。「備えあれば憂いなし」という言葉があります。非難するときに、廊下や階段に邪魔になるものはなかったでしょうか。今日の訓練は火災を想定していましたね。ひとり一人の備えはどうでしたか。防災ずきんやハンカチは準備できていましたか。
地震も含めていつ起きてもいいように備えを十分にしておくことが重要です。
そうすることが、私たちの命を守る一番大切なことなのです。
次に大切なことは、「いかに早く非難することができるか」と言うことです。
非常放送が入って、避難を行う場所までどれぐらいの時間がかかったのか、そして、避難をしてきた人数がどれだけ早く正確に確認ができたのかが、重要になってきます。今日はグラウンドに避難しましたが、実際には違う場所に避難することもあります。ですから、非常放送をしっかり聞き、担当の先生の指示や誘導に従い速やかに避難をしてください。
緊急避難では、1秒遅れることが命取りになってしまいます。今日の訓練では、建物から下りてくることがスムーズにできていました。点呼にかかる時間も短く、確認もすぐにできました。一人の命も落としてはいけない状況で、万が一、人数が足りなければ、消防の人にいち早く知らせなければなりません。そういう意味で点呼がしっかかりできたことは、良かったと思います。各リーダーは、今後も集中して臨むようにしてください。
実は、10年前の「東日本大震災」では、地震による火災と津波で何万人もの人が亡くなったり、行方不明になったりしました。避難誘導一つが生死を分けた例もたくさんありました。その一例ですが、岩手県釜石市では、地震に備えて何度も訓練をしていました。実際に大地震と大津波に襲われましたが、その日、釜石市の小学校に通っている児童や先生には一人の被害者も出ませんでした。これは「釜石の奇跡」と呼ばれている実際にあったお話です。興味のある方は調べてみてください。
私たちも、災害というものが、いつ起こってもここには備えがあるのだと自信をもって言えるように、例え訓練であっても真剣に取り組んでいきましょう。