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〇全校朝会(節分/2月の生活目標)

(校長発:令和2年2月3日月曜) 節分 晴れ


 2月校の中学入試も三日目が終わりました。連日、6年生から担任へ結果が報告されています。結果はさまざまですけれども、全員が進む中学校を決めるまで、応援し続けますので、心折れないでチャレンジしてほしいと思います。

 最終的に落ち着く中学校の校長先生はじめ先生方はみんな、皆さん一人ひとりが入学してきて伸びやかな中学校生活を送ってもらえるよう、それを心から歓迎する気持ちで、いま入試運営をされています。その気持ちを信じて、進む中学校が決まるまで、最後まで頑張りましょう。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【全校朝会(節分/2月の生活目標)】

        ↓ 事務の大沼さん撮影。


 児童会からお知らせ

 2月の生活目標を伝えてくれました。大繩大会に関する

  2月の生活目標

  大繩大会に向けて 日々練習し 心を一つにして頑張ろう

 校長講話

 私の話では、6年生が中学入試を頑張っていること、その間、5年生が最高学年としてしっかり留守を守らなければならないことを枕に話し、節分について話を進めました。

 明日が立春で、暦の上では今日までが冬、明日から春になる季節の分け目の日なので「節分」といい、この冬から温かい春へ向かう節分には豆まき行事が昔から行われている。

 豆をまくときに「鬼は外、福は内」という言葉を口にするわけだが、どういう意味だろう? ふつうは家の中にいる鬼は外に出ていけ、家の中に入ろうとする鬼を入れないで外に出したままにするという意味と思われているが、少し考えを変えてみよう。

 土曜日の節分集会で5年生のM君が「皆さんの心の中に鬼はいませんか?」と言っていたが、これが大きなヒントになります。「鬼は外」というのは、自分たちの心の中にいる「鬼」を心の外に捨てようとい意味だと校長先生は思っています。「福は内」というのは幸福を心の中に入れようということだと思っています。

 心の中の鬼とは、人に意地悪をする、人をいじめる、悪口を言う、粘り強く取り組まなければならないときにすぐ怠ける、そういうことが心の中の鬼だと思います。それを心の外に捨てて幸せな心を作る。みんながそういうようにやれば、人間の心の中から鬼は居なくなります。平和で暮らしやすい世の中になります。

 鬼は外、福は内・・というのは、そういうことを意味していると思います。

 自分がどんなに良い人だと思っていても、相手から見たら、意地悪な人に見えるということはあります。だから、良い人になる努力は常にしなければならない。

 その点で、面白い小説があります。芥川龍之介の「桃太郎」という小説です。私たちが知っている桃太郎の物語は、桃太郎が正義の味方で、悪いことをする鬼を退治に行く話です。ところが芥川龍之介が書いた桃太郎は、何にも悪いことをしないで平和に暮らしている鬼たちのところに突然現れて、犬キジ猿といっしょに鬼たちに乱暴し宝物を奪い去る悪者として描かれています。

 普通の物語は桃太郎の側から描いてあるのだけれども、芥川龍之介は「鬼」の側から描いた。これは、きっと自分の側からだけ考えるのではなく人の立場になって考えてみることを進めているのだと思う。鬼は外というのが、自分の心の中にいる鬼を外に捨てようという意味と通じるところがあるので、節分の今日一日、よく考えてみてください。

 そして都市大付属小学校をみんなが仲の良い平和な学校にしていきましょう。

 だいたい以上のようなことを話しました。芥川の桃太郎のことを紹介したのはちょっと難しく、また1年生や2年生には夢をこわすようなことになったかなと、話し終わってから少々反省しておりますが、物事は相対的に(人の立場に立って)考えることが大事だということを伝えたかったということでご容赦願います。

   本日の記事は以上です。

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