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〇後期始業式/サードステージ開始
〇父母の会活動(文化部)

(校長発:令和元年10月3日木曜) 晴れ


  ※後期開始早々、父母の会文化部のお母さま方がバス通り横断歩道に交通安全立哨しってくださいました。感謝申し上げます。

 5日間の秋休みをはさんで、本日より後期が始まりました。本校は二期4ステージ制ですので、サードステージの開始でもあります。サードステージは秋の深まりを感じながら学校生活を送ります。今月はさっそく音楽発表会があります。素晴らしい音楽発表会にしてほしいと思います。

 また、6年生にとっては受験に向けて大いに力が伸びる時期でもあります。芸術の秋で感性をみがくことは学力養成の基盤となりますので、頑張ってほしいと思います。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【後期始業式/サードステージ開始】

           ↓ 事務長撮影です。


 始業式の私の話は、9月27日の前期終業式で「校長先生もふたたび英語の勉強を始めました」と伝えたことに続ける形にしました。児童に話したことと話さなかったけれども保護者の皆様にはお伝えしたいこととまぜあわせて以下、記します。

 私はスピードラーニングで英語耳を鍛えることもやっているのですが、英文を読むのは、ブリティッシュヒルズ作成の「JAPANガイドブック」(英和対照)という本を利用しています。英文と和文とが見開きページで対照できるので、大変便利です。

 その日本ガイドの一番最初に何が紹介されているかということから話し始めました。なんと、最初が86年前の関東大震災、続けて24年前の阪神淡路大震災、三番目が8年前の東日本大震災です。富士山や浅草や大相撲などではなく、三つの大震災の紹介から始まっていることを伝えました。

 それだけ、日本という国が地震と災害の多い国だというわけです。児童の英語学習促進のために、私もできるだけ英語を伝えようと思っていますので、地震をearthquake、災害をdisasterということも教えました。

 そうして、大地震に対する備えについて話題を移していきました。実は私はこの秋休みに「止まった刻(とき) 検証・大川小学校」という本(河北新報社報道部著)を読んだのです。

 大川小学校は、東日本大震災の大津波にのまれて児童74人、教師10人が犠牲になった小学校です。研修視察にも行き、このブログでも報告したことがありますが、大川小学校のことは耳にしたり目にしたりするたびに必ず胸の中がざわざわとしてきて、落ち着かない気持ちになります。

 それでも一息に読み通さなければならないと自分に言い聞かせて、ざわつく胸を押さえて読み切りました。この大川小学校に関することは、何よりも誰よりも一番に我々教員が真剣に受け止め教訓を導き出さなければならないものです。

 風評として受け止めていたことが違っていたりして新たな発見もありました。それでも我々教員が教訓を導き出さなければならないのだという結論は変わりません。あらゆる想定をして(その想定が無駄になることがあったり、想定以上のことが起きる可能性もわきまえたりしつつです)、こどもを何が何でも守り抜くという教員の原点に立ちぬいて、災害対策を万全にしなければなりません。

 その決意を語りつつ、同時に、子どもたちには、災害対策の第一は、先生任せになることではなく、自分の命は自分で守るということを深く肝に銘じることだと話しました。例えば、5年生では荒崎海岸に行くが、荒崎海岸で津波警報が出たときに、どこにどう逃げれば良いか考えた5年生はいますか?と問いかけました。

 先生たちに誘導される前に、海岸に着いたときに自分の目で周辺を眺めて、いざというときはあの道この道を通ってあの高台に逃げなければならないなと思い定めていれば、いざというときに、先生の号令がかかる前に行動に移せる。普段は先生の指示に従わなければならないが、災害が起きた時には、先生の指示を待つ必要はない、自分を守る行動を起こし、友達にも伝え、一刻も早く逃げて助かることだと教えました。

 しかし、どんなに急いでいても、道路に飛び出すときは右左の安全確認をするという冷静さも失わないようにするべきだよと付け加えましたが、避難訓練のときから、教頭先生の全校放送が入ったら、直ちに、受け持ちの先生の指示がなされる前に、自分で判断して行動に移すということを訓練する必要があると伝えました。

 私ども教員はどんなときでも冷静に児童の最も安全な逃げ方、命の守り方をもって行動する訓練、精神修養をつづけてまいりますが、合わせて、子どもたちが自分の命を自分で守る力もやしなうように、さらにシミュレーションを繰り返していきたいと思います。

   本日の記事は以上です。

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