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○【教頭レポートその3】修学旅行第三日:京都

(校長発:教頭レポート:平成31年4月26日金曜) 東京は雨


 まだ未完成の記事です。とりあえずアップしています。

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【教頭レポートその3】修学旅行第三日:京都

教頭撮影のフラッシュ画像です。文章は、後ろに掲載しております。

       ↓ 5本目のプリンスホテル建築画像は5年前の過去ログから挿入しました。


教頭発の文章レポート。編集なしでとりあえずアップ致します。

     ↓

 第三日目も、小雨模様の朝から始まりました。

  しかし、今日はバラエティに富んだ一日となることを知っている子どもたちは、昨日以上に元気です。しかし、これまでに蓄積された疲労のせいか、だるそうにしている子も見受けられたので、引率団はこれまで以上に気を引き締めて、気配りをしていきたいと思います。

 宇治の平等院鳳凰堂に向かう途中では、雨脚も強くなりましたが、駐車場が建物のすぐそばなので雨具は持参しませんでした。

 受付をすませて平等院鳳凰堂の境内に入ると、雨が上がった参道は、あたかも打ち水をした町家の前のしっとりと濡れた路地のようでした。打ち水には「場を清める」という意味合いもあります。こうした場の雰囲気を背景に、班ごとの写真やクラス写真を撮ることができました。

 また、平等院の「砂ずりの藤」といわれる藤棚が見事でした。藤棚と言えば奈良の春日大社のものが有名ですが、平等院の藤も、その美しさでは負けていません。

 ご存じのように平等院は、藤原道長が譲り受けた別荘で、道長からその子、藤原頼通に受け継がれ、その後「宇治殿」とよばれますが、後に寺院に改められました。

 記念写真の撮影後は、平等院に併設する博物館である「鳳翔館」に向かいます。「鳳翔館」は、施設の大半が地下構造になっていて、国宝や重要文化財、発掘出土品などを展示しています。こちらも社会科でなじみの深い文化財であったこともあり、みな真剣に見入り、メモをとっていました。

 平等院をあとにして宇治から一路、京都市内に戻り、桂川沿いにある「八つ橋庵」で昼食をとります。京都の味を代表する「西京極豆乳白みそ地鶏鍋」をいただきました。このような料理を食することができる小学生は本校以外では、なかなかいないのではないでしょうか。

 本日、最初のベントは嵯峨野トロッコ列車(嵯峨野観光鉄道)乗車です。嵯峨野と六甲列車は、山陰本線の廃線敷を利用して嵯峨嵐山から亀岡まで保津川沿線の景勝地を結ぶ観光鉄道です。平均時速約25km、片道7.3km、およそ25分間の乗車ですが、レトロな車両と沿線の景観などが人気となって、多くの観光客を集めています。子どもたちを乗せた列車がガタゴトガタゴトいいながら走り出すと、車内から歓声が渓谷に響き渡ります。嵯峨野トロッコ列車が、トロッコ嵯峨駅を出発して、トロッコ嵐山駅、トロッコ保津峡駅に停車しながら終着駅のトロッコ亀岡駅に到着すると、そこには先回りをしていた貸切バスの姿がありました。この後は、次のイベントが待っているので、速やかにバスに乗り込み、次の目的地の東映太秦映画村に向かいます。

 東映太秦映画村の駐車場にバスが滑り込むと、足早にバスから子どもたちが降りてきます。東映太秦映画村は、時代劇撮影を見学し、時代劇の世界をオープンセットやイベント、アトラクションを通じて体験できるテーマパークです。京都版USJと言う人もいるようですが、規模はかないません。ここでは、生活班ではなく自由班での行動となっているので、諸注意を聞いた後、子どもたちは目的の場所へ散っていきました。そのため、あちらこちらで笑顔一杯の子どもたちを見かけました。時間も十分とってあったので、ずいぶん満足できたのではないでしょうか。再集合の時間になると、子どもたちの手にはたくさんのお土産がぶら下がっていました。

 興奮冷めやらぬ状態で、今夜の宿泊場所であるびわ湖大津プリンスホテルに向かいます。着くまでの間の車中は、戦利品の話で結構盛り上がっていました。さて、間もなくホテルに到着という頃になると、目の前に日本一の広さをもつ琵琶湖が見えてきました。子どもたちは目の前の琵琶湖の広さに驚くとともに、びわ湖大津プリンスホテルの威容に驚きの声をあげていました。びわ湖大津プリンスホテル(旧大津プリンスホテル)は、琵琶湖のほとりに建つ38階の高層ホテルで、高さは地上133mあります。滋賀県では最も高いビルで、琵琶湖の風景でもひときわ目立ちつランドマークとなっています。また、全室が琵琶湖に面したレイクビューで、子どもたちが泊まった部屋からももちろんびわ湖を眺めることができます。

 しかし、ホテルについても部屋着(室内着)にはすぐに着替えません。そうです、最期のイベントでもあるマナー教室がコンベンションホール「淡海(おうみ)」であるからです。因みに「あわうみ」は、あはうみ→あふみ→おうみとなり、「近」の字がついているのは「遠江」(浜名湖)に対するものです。つまり、滋賀県の旧国名である「近江」とは「近い淡海」ということで、琵琶湖のことになります。(異説あり)

 そういえば、京都から大津に向かう途中、琵琶湖に関係する施設があったことに子どもたちは気づいただろうか。車窓から、琵琶湖疎水・蹴上発電所・蹴上インクラインが見えたのですが。ガイドさんも説明をしたのですが・・・。

 琵琶湖はまわりを盆地に囲まれた断層湖なので、たくさんの河川から水が入り込み、複数の扇状地をつくっています。また、出口は、瀬田川(→宇治川→淀川)だけとなっています。そのため水量に恵まれた琵琶湖の水が、琵琶湖疎水によって京都に引かれたのでした。また、バスガイドさんは、琵琶湖にまつわる話として「急がば回れ」ということわざの語源となっています、というお話をしましたが、これについては子どもたちからお聞きになって下さい。

 前置きが長くなってしまいました。マナー教室ですが、いつもの元気な姿はどこへやら、縮こまってマナーに取り組む姿からはおどおどした雰囲気が伝わってきました。やっとのことでデザートまでたどり着くと、安堵の胸をなでおろしていました。

 ところで、マナー教室を担当された立石さんにお礼を申し上げたところ、何と今年度で退職されるそうです。立石節ともいえる優しい解説、そして分かりやすい語り口は、とても安心できるものでしたが、その解説をもう聞けなくなるかと思うと、非常に残念です。長い間、本校の子どもたちのためにマナー教室にて講師を務めていただき、誠にありがとうございました。

   この記事は以上です。

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