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【教頭レポートその2】修学旅行第二日 奈良史跡めぐり

(校長発:教頭レポートその2) 平成31年4月25日木曜 東京は曇りのち雨


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【教頭レポートその2】修学旅行第二日 奈良史跡めぐり】

  教頭の文章レポートは、フラッシュ動画のあとに掲載しました。

   ※(お断り)5本目に集録してある飛鳥大仏・・・飛鳥大仏はちょっと暗い部屋に鎮座ましまして
    いますので、たぶん撮影画像の映りが悪かったのだと思います。
    届いた写真フォルダに飛鳥大仏の画像がありませんでしたので、5年前の過去ログから
    引っ張り出して挿入しました。だから5年前の大仏と思ってご覧ください。


2019年度修学旅行第二日

 第二日は、小雨模様の朝から始まりました。

  しかし、子どもたちは雨を吹き飛ばすような元気さで朝を迎えました。体力の回復はめざましいものがあり、朝から元気な挨拶と食欲に圧倒されます。

 朝食を済ませる頃になっても小雨は止まず、雨具を持っての出発なりました。ところが、ここからが奇跡、いや神がかった一日の始まりとなりました。

 今日は長い距離を歩く行程となっています。このまま雨が降り続いたり、雨脚が強くなってくると、衣服が雨に濡れたり、足を滑らせて転倒するといったことが予想されるます。

 しかし、最初の見学地である興福寺の境内に入る頃には雨は上がり、しっとりとした雰囲気の中で落ち着いて見学ができそうです。午前中は毎年お世話になるガイドさんが桜組、桐組にそれぞれ付いてお話をしてくださるので、そのお話に耳を傾けます。興福寺や五重塔などについての説明を受けた後、国宝館を見学します。

 僧侶が集団で食事をする食堂(じきどう)が建てられていた場所につくられた国宝館には、奈良時代の阿修羅像などの乾漆八部衆、平安時代の銅造燈籠、鎌倉時代の木造金剛力士・木造天燈鬼、さらに山田寺銅造仏頭などの国宝に加えて数多くの重要文化財が展示されています。

 じーっと食い入るように眺める子、必死にメモをとる子など、どの子も真剣でした。

 国宝館の見学が終わると、楽しみにしていた鹿たちとの出会いが待っている東大寺へ向かいます。横断歩道を渡って間もなく、鹿たちのお出迎えを受けました。奈良公園での集合写真を撮った後は、待ちに待った鹿たちとの触れ合いタイムです。

 早速鹿せんべいを買って鹿たちに餌をやる子、鹿たちに追いかけられて迷惑顔の子、ひたすら鹿たちを眺めている子、いろいろな形で鹿たちと触れ合うことができたようです。でも、タイムオーバーを告げられると、触れ合いもここまでです。

 鹿たちとの別れを惜しみながら東大寺南大門をくぐり、東大寺の見学に向かいます。受付を済ませて境内に入ると、雄大な大仏殿の建物が目に飛び込んできます。そして、大仏殿に入ると待っていたのが大仏様です。

 大仏殿に鎮座する大仏は盧舎那仏で、宇宙の真理を体得された釈迦如来の別名でもあります。左手で宇宙の智慧を、右手に慈悲をあらわしながら、人々が思いやりの心でつながり、絆を深めることを願っているそうです。

 その大きさに圧倒されながら裏側に回ります。すると、何やら柱に穴が空いているではありませんか。ご存知のようにこの柱の穴をくぐり抜けると「無病息災」「祈願成就」のご利益があるといわれています。今年の6年生は、全員が穴のくぐり抜けに挑戦しました。

 次に、東大寺を後にした子どもたちは、二月堂、若草山を経て、バスが待っている駐車場に向かいます。ここで、これまで面白い、ためになるお話をしてくださったガイドさんとはお別れです。

 今度は、法隆寺に向かいます。

 でも、見学の前にお腹を満たしましょう。昼食のメニューは、柿の葉寿司と柿うどんです。正岡子規が詠んだ俳句「柿食えば 鐘が鳴る鳴り 法隆寺」にちなんだ食べ物です。そして、柿うどん。ここ法隆寺は、柿に縁がある観光地です。

 お腹を満たして元気を取り戻した子どもたちは、足取りも軽く法隆寺へ向かいます。ところが、また小雨模様です。雨具を用意して法隆寺に向かいますが、受付に着いた頃には止んでしまいました。

 法隆寺は奈良・京都方面の修学旅行では定番の見学地ですから、ここも大変混雑していました。エンタシスで知られる回廊に沿いながら、五重塔、大講堂、金堂を見学、バスガイドさんからの説明を聞いていきます。一通り見学を終えた後は、隣の大宝蔵院に移動して法隆寺に伝来する数かすの名宝の見学です。

 社会科資料集にもよく出てくる、観音菩薩像(夢違観音)、地蔵菩薩像、玉虫厨子、百済観音像(いずれも国宝)など、子どもたちは興味深く見入っていました。その後集合写真を撮り、ここ斑鳩から飛鳥(明日香)に向かいます。

 バスで30分程走ると、石舞台古墳に到着です。

 ところが、明日香に到着するころに、三度(みたび) またしても、雨が降ってきました。

 ここで怯む(ひるむ)訳にはいきません。ここまでの2か所で降雨を止めた今年の6年生です。すると、石舞台古墳に到着する前に雨が止んでしまったのです。何という奇跡!小雨が降っても、いざ見学となると雨が止んでしまうのです。

 子どもたちの日ごろの行いが、そして教員の日ごろの行いがあまりにも良すぎるからなのでしょうか?こんなこと、滅多にあることではありません。いや、それとも雨男の改心によって、......。いやいや、神様の気まぐれにすぎない?

     (校長注:雨男と呼ばれた御人は、確か、5年前の余島臨海のときに「曇り男」に
        昇華したはずです。その甲斐あって、そして6年生男女子の日頃の行い
        によって雨が肝心のときに止んでくれるのでしょう。)

 石舞台を後にした一行は、蘇我馬子の発願によって建立された、日本最古の寺院である飛鳥寺に向かいます。

 ここでは、飛鳥大仏を前にして、ご住職から蘇我入鹿や聖徳太子と飛鳥寺の関係、飛鳥大仏について等のお話を伺うのが恒例となっています。お話を伺ってから、後の天智天皇である中大兄皇子や藤原氏の祖とされる中臣鎌足によって討たれた蘇我入鹿の首塚に向かいます。

 本日の見学地をすべて回った後は、奈良でのお土産を買うことになっていますが、今年はいつまた雨が降ってくるかもしれない状況にあったので、いつもの猿沢池近くの商店街でのお土産購入を変更し、雨が降っても大丈夫な「なら和み館」でのお土産購入としました。

 修学旅行中にお土産を購入することができるのは、奈良での1か所と京都での2か所になります。奈良のお土産はここでしか買えません。そのことと、お小遣いの額をうまく塩梅して、上手に買い物をすることができたようです。

 今日一日、たくさん歩いたこともあり、夕食は十分にとることができました。明日は、2日間お世話になった「ホテル美松」さんを離れ、京都に向かいます。子どもたちの就寝後の打ち合わせでは、明日の天気予報が伝えられましたが、......。


   この記事は以上です。

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