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○【教頭レポート:その5完】5年余島臨海最終日:帰途

(校長編集:平成30年7月19日木曜) 晴れ


 余島臨海についての教頭レポートは、これで完結します。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【教頭レポート:その5完】5年余島臨海最終日:帰途

第5日目(最終日)

 さあ、今日で余島ともお別れです。いつもより早い起床となり、子どもたちは慌ただしく食堂へ向かいます。朝食の後は、部屋の後片付けがあります。私もいくつかの部屋の最終チェックを行いましたが、ここでも部屋毎に上等下手の差が出てしまいました。 自分の部屋はどうであったか、子どもさんに是非お聞きになってみて下さい。

 最終チェックが終わると、子どもたちは閉校式のため北の浜に向かいます。全員が集合した後、閉校式が始まります。5日間お世話になったリーダーたちに向かい、小さな成長を見せた子どもたちは、心から感謝していました。

 大きな荷物とともに渡船で対岸の小豆島銀波園に向かいますが、桟橋を離れたときにサプライズがおきました。何と、リーダーたちがさよならの気持ちを込めて、桟橋から海へダイブして見送って下さったのです。最後まで、お心遣いありがとうございました。

 復路は銀波園から高松港までは往路と同じ行程ですが、高松港からは異なります。高松港からサンポート高松に徒歩で向かいます。サンポート高松では、自分たちが(・・いやいや、保護者の皆様が・・・ですよね?)楽しみにしているお土産を購入する時間が設けられています。

 担任からの諸注意が終わるなり、足早にお土産売り場に向かいます。自分の分と家族の分を考えながら、計算し、会計を済ませた子どもたちは満足感で一杯の笑顔を見せていました。5分ほど歩くと高松駅に到着です。ここからは、マリンライナーで岡山駅に向かいます。本州四国連絡橋の一つ瀬戸大橋を渡るのですが、社会科の地理でこれまで学んだことが、車窓の眺めで確認できるのですが、さて子どもたちは確認できたかどうか、どうだったでしょうか?
 
 岡山駅を定刻通りに出発した新幹線は、一路、お父さんお母さんの待つ東京駅を目指します。

 5日間、子どもたちのために奮闘してくださった余島の所長三さんはじめリーダーおよびスタッフの皆さん、看護師さん、添乗員さん、心から感謝申し上げます。そして、先生方、お疲れさまでした。

 また、滞在中、小豆島から「二十四の瞳」とともに私たちを見守ってくださった「大石先生」、次回の再会を楽しみにしています。

   ※ 撮影画像のあとに、お礼をかねまして、これまで、そしてこれからもお世話になってまいります
    「YMCA余島野外活動センター」(神戸YMCA)の活動について、一部だけにはなりますが、ご紹介しますのでご一読願います。

       ↓ 1分半


  (校長による付け加え) レポートにあるサプライズダイビングが私の引率過去ログに、「余島の別れ」と称して
  作成したものがありますので、ご覧に入れます。5年生の面々は違いますが、「余島の別れダイブ」は、
  以下とまったく同じ光景だったと思います。



 「YMCA余島野外活動センター」(神戸YMCA)の活動について。

 皆さんご存じの通り、2011年3月、東日本大震災がおこりました。

 YMCAは震災当初から、復興支援事業を行ってきました。その中でも特に、原発事故も重なった福島から避難を余儀なくされているこどもたちに対して、多くの支援者の「余島の素晴しい自然を、是非、福島の子どもたちに」という声が強まりました。

 それによって、I'm a Partner Camp(福島のこども招待キャンプin余島)が実現しました。

 YMCAの願いである「喜びを共にし 痛みを分かちあう社会を目指す」・・・その実現のために、このキャンプを毎年行ってきました。このキャンプのレポートには、子どもたちに参考になる箇所がたくさんあります。一部なりとも、ここでご紹介します。

 
レポート1,

  「(余島での生活には、いくつかのルールが課せられました。)・・・ルールとは、絶対に守らなければならないもの。言い方を変えると、自分で勝手に変えられないもの。人として生きていく、すなわち社会と生きていくということは、自分で勝手に変えられない決まりの中に生きることです。そしてそのルールを主体的に考えていくことが、社会化していく大切な一歩なのです。」

レポート2,

 「リーダーにとって大切なことは、前に立って人を引っ張ることではない。何も言わず、ただそこに座っていることでもない。課題をクリアすることでもない。それはどんな時でも、たとえそれがクリアできない課題であったとしても、諦めずに努力し続けることなのだ。その不屈の、理想、そして夢を追い求める精神こそが最も大切なのだ。」

レポート3,

 「人と共に働く上で、必ずしも対手を好きになる必要はない。この当たり前のことが、キャンプという幻想にごまかされることがあります。どこかで私たちはみんなが仲良く暮らせると安易に期待しています。みんな好き同士になれるのだと。確かに理想は大切です。でも現実はそんなに簡単なことではない。大人の世界がそれを証明しています。大切なのは、分かり合えない相手とも共に生きていこうと努力することなのです。」

※このキャンプの詳細は、こちらのレポートをお読み下さい。
       ↓
 https://kobeymca-yoshima.jp/partner/story/228/ 



      この記事は以上です。

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