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【教頭レポートvol.5】修学旅行第三日(文章レポート)

(校長発:教頭レポート:平成30年4月27日金曜) 曇り


 本日も先に文章レポートをお届けします。

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【教頭レポートvol.5】修学旅行第三日(文章レポート)

6年修学旅行第3日目

 本日は、今朝から快晴です。少し肌寒いくらいです。

朝食をとった後は、荷物をまとめて駐車場のトラックへ運びます。それが済んだら退館式です。2日間お世話になった「ホテル美松」の皆さんにお礼の言葉と感謝の気持ちを伝えたのち、チャーターバスに乗り込みます。「ホテル美松」の皆さんのお見送りの中、バスは宇治に向かいます。

 早い時間に着いたためか、宇治の平等院鳳凰堂の境内は、非常に静かでした。淡紅色の花が藤棚一面に咲き誇る中、砂利の敷いてある道をしっかり歩きます。

池畔に佇む阿弥陀堂は、末法思想(まっぽうしそう)を背景として広がった浄土信仰(じょうどしんこう)と日本人の美意識が合いまった優美さをそなえている一方で、栄華を誇った平安貴族が、死後極楽浄土に往生できるようにと阿弥陀仏にすがる姿は、一層哀れに思えてなりません。新緑がひときわ映える緑の中で、集合写真を撮ることができました。

  ※末法思想と浄土信仰...末法思想とは釈迦の没後2,000年がたつと

釈迦の教えが忘れ去られ「世も末」のおもむきを呈するようになるという考え方。

当時の日本では永承7年(1,052年)から末法が広まると言われていた。

この世も地獄、あの世も地獄ではいたたまれないというわけで、せめて死後は

極楽浄土(ごくらくじょうど)に行きたいという信仰が広まった。

これが浄土信仰で、阿弥陀様(あみだ仏)を信仰すれば浄土に連れて行ってもらえると考えられ、

藤原頼通が平等院鳳凰堂をつくて阿弥陀仏を祀った。

  次は、東寺(とうじ)に向かいます。嵯峨天皇と深い交流をもっていた空海(弘法大師)は、東寺の管理・造営を任され、遣唐使として唐で学んできた密教を、東寺の各所にとり入れています。

金堂・講堂など、建物の一つ一つが雄大で、薬師如来座像(やくしにょらいざぞう)、立体曼荼羅(りったいまんだら)などには密教を広げようとする空海の意気込みが乗り移っているかのようです。子どもたちも、その見えない力に圧倒されているようでした。

ちなみに、東寺の境内には、関西圏有数の進学校である洛南高校附属中学校・高等学校(真言宗洛南学園)があります。

 東寺を後にしたバスは、子どもたちのお腹がすいたという声に応えるように、今日の昼食処「八つ橋庵」に向かいます。駐車場の前は桂川の堤防になっています。

昼食後はトロッコ列車で保津峡(ほづきょう)沿いに亀岡(盆地)に向かいますが、桂川は嵐山から亀岡盆地までは保津川とよばれ、保津峡、保津川下りで知られています。「八つ橋庵」では、京風豆乳仕立て湯どうふ鍋を頂きましたが、子どもたちにとっては大人の味がなかなか理解できなかったのではないでしょうか?

 昼食をとった後は、トロッコ嵯峨駅に向かいます。少し時間が押しているので、急ぎます。駅に着くと間もなく、トロッコ列車がホームに滑り込んできました。

2号車・3号車に分かれて乗車し、いざトロッコ亀岡駅に向け、ディーゼル機関車に押されたトロッコ列車はゆっくりと動き出しました。ガタゴトガタゴト音を立てながら走るトロッコ列車は、ほとんどの子どもたちにとって、初めての体験ではないかと思います。

ひんやりとしたトンネルに入る度に歓声が上がり、心底楽しんでいました。保津川沿いに進むトロッコ列車は、亀岡盆地に入り終着駅であるトロッコ亀岡駅に着きました。しかし、バスは姿は、駅前の駐車場にはありません。少し不安です。しかし、トイレ休憩をしている間に、渋滞に巻き込まれたバスが到着しましたので、これで一安心です。さあ、次は東映太秦映画村に向かいます。映画村は、テーマパークを自由行動で回れるのも楽しみですが、修学旅行2回目のお土産購入場所ともなっているので、児童にとっては恋い焦がれている場所です。

 バスから降りた子どもたちは、映画村の噴水広場に集合です。もう待っていられないといったオーラが全身からあふれ出ています。諸注意を聞いた後、気持ちは脱兎のごとく散り散りになったかと思っているうちに、子どもたちの姿は消えていました。

暫くして村内を見回ると、商品(お土産を)を前にじっくり考え込む子、あれもこれも買う子、お土産を購入する前にお腹を満たす子、アトラクションに参加する子、さまざまです。

これで、今日の外回りスケジュールは終わりです。

 これから、3日目の宿舎、「大津プリンスホテル」に向かいます。運転手さんの計らいによって、バスはより琵琶湖に近いところを走ります。しばらくすると、「大津プリンスホテル」が小さく見えてきました。近づくにつれて、一流ホテルの偉容があらわれて、大きな歓声があちこちで上がりました。

ホテルに到着しましたが、入館式の前に琵琶湖畔の散策をすることにしました。また、ホテルをバックに集合写真も撮りました。

 入館式では、係の方からご挨拶を頂きました。そのお話の最中に、今夜のとても大切な方がいらっしゃいました。そうです、ここでの夕食は、毎年テーブルマナーの講習をかねています。そのときにお世話になる講師の方でした。

一度各部屋にもどった後、その方にお世話になるテーブルマナー講習が始まりました。なぜか、毎年この時ばかりは、みな紳士淑女に変身してしまいます。今年も、その変身ぶりをたくさん見せてもらいました。

  この記事は以上です。

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