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○【教頭レポート】6年生修学旅行初日(その1)

(校長発:教頭レポート 平成30年4月25日水曜午前10時15分) 東京は本降りの雨


 教頭レポートを掲載します。まず文章レポートだけをアップします。歴史の勉強の他、晴れ男だ嵐を呼ぶ男だあたらしい雨女だという話題も書いてあります(笑)。


(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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画像はのちほどアップします。


【6年修学旅行初日:教頭レポート】

 朝から小雨模様の第一日目、おやおや大人の雰囲気をただよわせる(紳士淑女?)6年生が東京駅に集合しました。

代表が保護者の皆さんにご挨拶を済ませた後、新幹線に乗り込みました。雨が上がった東京駅を滑るように出発した新幹線は、一路京都に向かいます。しかし、窓外に写る景色は、名古屋駅に近づくにつれ濡れた路面が多く見られるようになり、京都駅に着いたときにはやはり小雨模様となっていました。

A先生は一昨年だったか、それまでの「不屈の晴れ男」から「嵐を呼ぶ男」とも言われるようになった...そのあたりから、その力にも翳りが.........。いや、新しい「雨女」の出現とも...。

 京都駅で下車した後は、チャーターしたバスで北野天満宮に向かいます。

 6年生にとっては、これから受験でお世話になる「学問の神様」菅公様(かんこう様)=菅原道真公のお世話になるわけですから、神妙な顔でお参りをしていました。北野天満宮の境内には横たわった牛(臥牛=がぎゅう)の像が数多く奉納されています。

 丑年生まれの菅原道真には、牛にまつわる伝説や逸話が数多く残されています。

 また、菅原道真が左大臣藤原時平の讒言(ざんげん)によって大宰府に左遷されるとき、邸内の梅の木に向かって

 「こち吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

 と詠んだことでも良く知られています。※「こち」=東風

 そして、その梅の木が天満宮に飛んだ(飛んだ先の天満宮は九州の太宰府天満宮ですが)といいます(飛梅)。雨は、いつのまにか「小糠雨」(こぬかあめ)に変わっていました。この後は、金閣・銀閣・三十三間堂へと向かいます。

 金閣寺は正しくは「鹿苑寺金閣」といいます。その鹿苑寺(ろくおんじ)の名前の由来は、定かではありませんが、釈迦(シャカ、本名ゴータマ・シッダールタ)が悟りをえて仏教を開いてのち、初めて説法を行った地であるインド北部の「鹿野苑」(ろくやおん=サールナート)に関係しているのではないでしょうか。

    ※釈迦の本名の、ゴータマは「最上の牛」、シッダールタは「目的達成」の意です。

 そう言えば、私の家の近くには「ルンビニ」という喫茶店がありましたが、「ルンビニ」とは、ネパール南部にある釈迦が生まれたとされる地のことです。因みに(ちなみに)、仏教には四大聖地というのがあります。「ルンビニ」(生誕地)、「ブッダガヤ」(悟りを開いた地)、「サールナート」(初めて説法を行った地)、「クシーナガラ」(涅槃に入った地・入滅した地)の4か所のことで、これを仏教の四大聖地といいます。

・・・以上、かつて私が高校生に倫理を教えていたときの知識がやっと生かすことができました・・・さて、その金閣ですが、舎利殿は、傷んだ金箔の張り替え修復工事が1986年2月から始まり、1987年9月に完了しました。総工費は、何と約7億4千万円もかかったといいます。

   ※(舎利殿の「舎利」(しゃり)とは釈迦の遺骨のことです。仏教にとって大切なものであることから、転じて日本人にとって大切な食べ物であるお米のことをシャリといいます。また、釈迦の遺骨は、自分の手元に奉納したいという信者によって分骨に分骨が重ねられました。だから、その一つ一つは小さな米粒ぐらいになって、全世界で祀られることになりました。だから実際に「舎利」は米粒ぐらいの大きさなので、お米を舎利というのは理にかなっています。)

 れでは問題です。金箔をどうやって柱や壁に張るでしょうか?正解の方には、校長先生からご褒美がもらえるかもしれません。これこそ煩悩に当たるのかも?

 工事が終わってからは、その金箔は修理以前と見違えるように変わって、曇ることなく輝いています。子どもたちも、雨の中でも輝くその金箔に感動していたようです。

 つぎに銀閣寺(慈照寺銀閣)に向かう車中から、以前、主幹教諭とともに視察に赴いた立命館小学校が見えました。二人でそのときのことを懐かしく思いながら、あれからすでに〇年が過ぎ、感慨深いものがありました。 

そして、銀閣に着くころ、青木先生のお話があり、この前放送された『ぶらタモリ』で銀閣が取り上げられ、修学旅行前の事前学習ということで見たとのこと。さらに、その内容を教えてくれました。

地理(自然地理の分野では地質も扱います)の好きな私も、『ぶらタモリ』は良く見る番組の一つですから、その内容はとても興味をひくものでした。続編があるそうですから、このブログを読まれている方も、是非ご覧になってください。小糠雨に煙る銀閣はとても風情があり、正に「わび・さび」の世界さながらでした。 

 三十三間堂(蓮華王院本堂)に至っても雨模様。いつも通り本仏と脇仏の一千一体が迎えてくれますが、飽きることなく見ることができるものです。しかし、ここで「晴れ男」の神通力が復活したかと思えるようなできごとが。何と小雨が降り続く中、一瞬だけ雨が止んだのです。ここまで集合写真が撮れていなかったので、早速集合写真の撮影をすることにしました。何とか集合写真を撮りたいという「晴れ男」の願いが神様に届いたのでしょう。

 この後は、私鉄としては日本最長路線を有する近鉄(近畿日本鉄道)の特急ビスタカーに乗って、奈良に向かいます。近鉄奈良駅に着くと、今日と明日お世話になる「ホテル美松」の支配人さんが、雨の中お迎えにいらしてくださいました。ありがたいことです。

 宿舎に入るとすでに届いていた荷物をほどき、待ちに待った夕食を済ませました。そして入浴、自由時間、就寝となり、今日一日が無事に.........。(教頭)

  この記事は以上です。写真はこのあとアップします。お待ち願います。

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