○平成28年度後期始業式/創立者と建学の精神について
(校長発:平成28年10月3日月曜) 曇り
いよいよ後期が始まりました。
始業式の日から、いきなりで申し訳ないですが、きょうはすぐに続きにお進み下さい。
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きょうは写真編集の余裕がありませんでした。文章だけで勘弁ねがいます。
【平成28年度後期始業式/創立者と建学の精神について】
校長講話
(こどもたちがとても元気の良い挨拶をしてくれました。)
とても良いご挨拶で平成28年度後期を始めることができ、嬉しく思います。
本年度も半分が過ぎ去り、残り半年となりました。音楽発表会をすぐに控えていますが、後期の始まりに当たって、本校創立者の五島慶太先生の建学の精神についてお話しておきます。
いままでにも折々に話して来たことだけれども、しっかり胸に刻んで欲しいと思います。
五島慶太先生は、皆さんにどういう人になって欲しいと思って学校をつくっておられるか。
五島慶太先生の生涯は、「五島慶太伝」に書かれてあるが、5年生と6年生には渡してあります。
太田先生が図書室に「五島慶太伝」コーナーをつくって、たくさん並べてくださっているので、下級生には少々むずかしいけれども、ぜひ手にしてみてほしい。
五島慶太先生は、次のように建学の精神を立てておられる。
すこやかに かしこく りりしく凛として 世界に羽ばたく 気高きこどもたち
すこやかに というのは、健康であるということだ。健康であることが一番大事であるということ。病気になったり怪我をしたりしたら、いろいろなことが思うようにできなくなります。だから、健康をいちばん最初に上げられた。
校長先生は、この秋休みに体調をくずして二日間、寝込んだ。それで付属中高と等々力中高の文化祭に行きたかったのが出来なかった。このように体をくずすと、したいことも、しなければならないことも出来なくなる。
かしこく というのは「頭脳を鍛えなさい」ということ。 勉強だけではない、人と人の付き合いにおいても頭をつかいなさいということ。 人に意地悪をする人は頭を使っていない。人がどんなに嫌な思いをするか頭をつかって考えていないということ。
りりしく凛として というのは、どんなときでも背筋をピンと伸ばして進むということです。たとえば夏の暑い盛りに、だらんとして過ごすのではない。暑さに負けずに背筋を伸ばして勉強したり仕事をするということ。冬でも同じ、寒いからと縮こまってしまって部屋にとじこもるのではなく、北風に負けずに背筋を伸ばして前へすすむ。これが りりしく凛として ということです。
ともだちに対しても、ともだちがへこたれそうになっていたら、ねえ、あなた頑張ろうよ! ねえ、君、僕が助けてあげるから頑張ろうよ!と声をかけてあげる。 意地悪をうけてしょぼくれている子がいたら、僕が助けてあげるから負けずに頑張ろう!と声をかける、私がついているから頑張ろうと声をかける。そういう姿勢も りりしく凛として ということです。
世界にはばたく というのは、言うまでもない。 グローバル社会といわれて、全世界の人が全世界を飛び回る時代だが、君たちも世界に眼をむけて、世界を相手に羽ばたくような人になりなさいということです。
きょうからノーベル賞が発表になります。今年も日本人が候補になっていると噂されていますが、ノーベル賞をとるような人たちは、世界中のために何かをなしとげる人です。自分の世界に閉じこもらず、世界のひとたちのためになるような人物になれたら素晴らしいということです。
最後に 気高きこどもたち 気高いというのは、心が大きくて広い、目標を高くもって前に進むということです。 心がちまちましていない。 友達に意地悪をするなんていうのは、心がちっちゃい。友達を広いこころで包んであげる。 目標を大きく高くもって、友達とともに進む、これが気高いということです。
このように、五島慶太先生は、君たちが成長する方向を示してくださった。 毎朝、登校するとエントランスの五島慶太先生の写真と建学の精神がかざってある。 いつも五島慶太先生の示してくださったことに従って、元気よく成長して欲しいと思います。 以上です。
本日の記事は以上です。