○「勝って打つ」という言葉・・・ワールドカップと実力テスト
○あいさつ隊vol.14
(校長発:平成26年6月25日水曜) 晴れ
※きょうはこれから出張ですので早めにアップしております。
6年生をはじめ上級生、実力テストお疲れさまでした。今後も実力養成にはげんでください。
ワールドカップ一次リーグにおいて日本代表チームの敗退が決まりました。
今朝5時からのコロンビアとの対戦を多くの方が早起きしてご覧になったことでしょう。 6年生をはじめ上級生は実力テストと重なっているため、応援できなかったことでしょうが、心の中で声援を送っていたのではないかと察します。
ギリシアがコートジボワールに勝ったため、日本代表チームが勝利をおさめていれば16強決勝トーナメントに進めたわけですが、愚痴をこぼしても仕方ありません。 いまはノーサイド、代表チームの選手の皆さんの労をねぎらいたいと思います。
思えば、サポーターもアジア予選を戦っているときは「ワールドカップ出場」することを念願に応援し、それが決まった時には欣喜雀躍(きんきじゃくやく)したわけです。 そして最後の最後まで決勝トーナメントに進む可能性・・・夢を見させてくれたイレブンに感謝したいと思います。
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(つづき)
【「勝って打つ」という言葉・・・ワールドカップと実力テスト】
それにしてもコロンビア代表チームが強すぎました。
前半戦から日本がボール支配率やシュート数、コーナーキック数などで圧倒して戦いを進めてはいたものの決定機を決められず、逆にコロンビアが少ない機会を活かして得点を奪っていきました。
エース級を投入してからの3得点は的ながら天晴れ(あっぱれ)という気持ちになりました。
このコロンビア戦を観戦しながら、私の脳裏をよぎった言葉があります。
それは「勝って打つ」という言葉です。剣道の言葉です。
「打って勝つ」のでは駄目だ、「勝って打つ」のでなければ上達しないという言葉です。
ちょっと聞いただけではよく理解できない言葉だと思います。まして初めて聞いた方には「?」という思いになる言葉でしょう。
言葉を替えていえば、「数打ちゃ当たる」という考え方で稽古しているなら、いつまでたっても剣道は上達しないということです。 私はこどものころ、剣道の大会ではよく「敢闘賞」をもらっていました。どんな相手であっても積極果敢に打ち込んでいたからですが、あるときから「そんなにがむしゃらに打ってばかりじゃ駄目だ」と言われるようになりました。
そして長じて久しぶりに竹刀を握った時に「勝って打つ」という言葉を教わったのでした。
相手の隙(すき)を見つけて打つ、相手の姿勢を崩して打つ、相手の気合いをのんで打つ、相手の戦意を殺して打つ、構えた段階で相手に負けたと思わせて打つなど、いろいろなことがありますが、要するに心でも技量でも戦法であっても「一段たかいところに立って・・すなわち勝ってから打つ」ということが「勝って打つ」です。
それらがないのに「やみくもに打っても勝てない」ということです。「偶然に当たって勝つ」ことはあっても、それは偶然であって、百戦のうち一戦しか勝てないわけで、そんな勝利は嬉しくはありませんね。
コロンビア代表チームが後半3得点を連取したときは、まさに「勝って打つ」状態だったと思いました。あらゆる面でコロンビア代表チームが「勝って」いたように思います。
<実力テストにおいて「勝って打つ」とはどういうことか>
さて、標題に『「勝って打つ」という言葉・・・ワールドカップと実力テスト』とつけたのをご覧になって、変な題だな?何をこじつけようとしているの?と思われた方も多いことでしょう。
実は、今朝、教室巡回をしましたが、担任の先生がいなくてもしーんとしているだろう、張り詰めた気持ちで勉強しているだろうなと思って巡回したのに、上級生のクラスは、もちろん大騒ぎではありません、しかし、話し声がしていたのです。
1年生から3年生までの下級生はシーンと読書や自習をしていましたから、大騒ぎではないにしても対照的でした。
上級生は、昨日の実力テストの疲れがあって気持ちを休めているのかなと大目にみてやろうかと一瞬 思いましたが、やっぱりテスト直前の状況としてこれじゃあ精神集中はできないだろうと考えなおし、どのクラスにおいても次のように注意しました。
「ぴーんと張りつめた空気がなければ実力テストでは力を発揮できないよ。 全員で教室の空気をピーンと張りつめさせるようお互いに協力し合うことが、一人一人の実力発揮につながるんだよ」 と教えて回りました。
すぐに静かになり、目の輝きをとりもどしてくれたので良かったのですが、「ピーンと張り詰めた緊張感、教室全体の協力でその空気をつくる」・・・これが実力テストにおいて「勝って打つ」ということです。 ピーンと張り詰めた空気のなかで、直前の学習をする(新しいことを覚えるでも復習するでも、念を入れるでもなんでも良いのです)、これがテストに向けて脳を活性化させるのです。「テストに勝つ」状態になるのです。
心身が弛緩(しかん)した状態で実力テストに臨んでも力は発揮できません。 達人ならば、一瞬のうちに「弛緩」から「緊張」へ心と頭をきりかえることもできますが、こどもたちがその域に到達しているはずがありません。
少々早くから「よりよい緊張状態」をつくることが心と頭を明晰(めいせき)にする道です。
きょうはもとより次の実力テストにおいても以上のことを心がけてほしいと思います。
【あいさつ隊vol.14】
今朝のあいさつ隊です。今朝も元気よくあいさつをしてくれました。もう三週間目を迎えているわけですが、きょうで14回目のあいさつ隊。 朝、元気の良い声が正門付近をつつみ、近くの科技高や砧中学校の先生方も笑顔であいさつをしてくださいます。
↓ それぞれ1分(動画)
本日の記事は以上です。