○「進化ということ」@大相撲雑感
○本日、父母の会総会が開かれました 大勢の皆様のご出席ありがとうございました
(校長発:平成26年5月20日火曜)
※本日は私が出張のため午前10時半にアップしております。
昨日の記事を未読の方はそちらもどうぞご覧ください。
父母の会総会が開かれました。大勢の方のご出席をいただき学校と致しましても感謝申し上げます。
総務の皆さまをはじめ新しい役員の皆様、これから一年間よろしくお願い申し上げます。
また旧役員の皆さまには一年間(総務の皆様は二年間)大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)
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きょうは雑感を記すことにいたします。気楽にお読みください。
【「進化ということ」@大相撲雑感】
私は大相撲のファンですが、このところ毎場所、遠藤関が久しぶりの大型新人関取として話題をさらっています。
その遠藤関が昨日の取り組みで横綱白鵬関の一方的な相撲の前に敗れました。相撲には「電車道」という言葉がありますが、文字どおり白鵬関の「電車道」相撲でした。 あたかもレールがあるかのように一直線に押し出す(あるいは突き出す、寄り切る)相撲のことで、相手に何もさせない相撲のことを「電車道」と言います。。
大型新人とはいえ、先場所もなす術もなく敗れた横綱とのあまりの実力差に遠藤関は、支度部屋にもどっても一言も口をきくことができなかったと報じられています。
横綱白鵬関は「遠藤関は先場所として比較して遠藤関はどうだったか?」と問われて「進化を感じていないでしょう」と答えたと言います。
私は弱冠22歳で横綱に昇進した白鵬関ならではの言葉だと受け止めたところです。そして、「進化」するということの意味について考えさせられたことでした。
白鵬関は横綱昇進したときの年齢は、いま現在の遠藤関の年齢を超えています。それだけに、白鵬関の言葉は重みがあるように思います。
20歳ぐらいで関取に昇進した白鵬関はそのときから非凡な才能を示していましたが、いろいろと聞くところによれば、69連勝の金字塔を残している名横綱双葉山の映像を繰り返し繰り返し勉強するなど研究と練習に余念がなかったといいます。
きっと、日に日に「進化」を遂げ、一場所一場所ごとに実力の進化をみせていったからこそ、大鵬や柏戸、貴乃花とならぶ22歳で横綱を張るようになったのだと思います。
先場所なすすべもなく敗れた白鵬関に対して一場所を経た今場所もまた同様に、まったく手も足も出なかった遠藤関に発したのが上述の言葉なわけです。これは、遠藤関に「進化せよ」と叱咤激励する言葉だと思います。
取り組み後、うなだれていたという遠藤関ですから、真剣に考えていることと思います。叱咤激励にこたえて夏場所では、白鵬関に一矢(いっし)を報いてほしいと思います。
【「進化」の基礎は振り返りと研究】
それで、「進化」ということについてですが、本校のこどもたちの運動会練習や勉強についてもあてはまることです。
「進化」するためには、何よりも振り返りがとても大事です。 一つのことをした後は必ず自分の取り組み方を振り返ってみることが大事です。
勉強でも運動でも全く同じことが言えます。何が足りなかったのか、失敗の原因はどこにあるのか、首尾よく順調にすすめている人と自分はどこが違うのかということを振り返って、その原因や不足を明らかにすることです。
その上で、今後自分は何をすべきか、二度と同じ失敗をしないために原因の調整を行う研究をすることが大事だと思います。
私は教員になってから、3年ごとの振り返りと10年ごとの振り返りを大事にしてきました。
とくに10年ごとの振り返りでは、「10年前の自分と今の自分とを比較して成長したと自信をもって言えるか?」ということを大事にしてきました。日々の積み重ねさえ怠らなければ、10年ごとのスパンで振り返ると確実に成長をとげているものです。
こどもたちは同じどころか、脳も心も成長するのが当たり前ですから、振り返りをしっかりすれば成長は倍にも三倍にもなります。頑張ってほしいと思います。
ところで人には天分というものがありますが、努力は天分を上回ることがあります。
大相撲でいえば、大横綱千代の富士の弟弟子で北勝海(ほくとうみ)がいます。 とても不器用で相撲の天分に恵まれていないと言われた人ですが、千代の富士といっしょに稽古を繰り返しながら、自分の足りないところを振り返り、何をすべきかを研究したと言われています。
北勝海は、やがて不器用を克服してついには横綱に昇進した不屈の相撲取りさんです。
運動会まであと二週間足らず。6年生は受験勉強と両立させながらで大変なわけですが、両方とも常に「振り返りと研究」ということを忘れずに進んでほしいと思います。
今日の記事は以上です。