折り句【東京都市大学付属小学校卒業生を讃える】
(校長発:平成26年3月15日土曜)
本日はご卒業まことにおめでとうございます。
卒業生に、折り句「東京都市大学付属小学校卒業生を讃える」をささげます。
とうねんあまりふたとせ (十年余り二年)
うまれいでてこのかた (生まれ出でてこの方)
きずきあげきたる (築きあげ来る)
よろこびにみちたとしつき (喜びに満ちた歳月)
うみそだててくださりし (産み育ててくださりし)
とうさま かあさまを (父様 母様を)
したうこころや いとふかき (慕う心や いと深き)
たくさんのおもいでいだき (たくさんの思い出抱き)
いま まなびやをすだたむ (今 学び舎を巣立たむ)
かしこきこに そだてよ (賢き子に育てよ)
くじけぬこに そだてよ (挫けぬ子に育てよ)
ふくよかに そだてよ (ふくよかに育てよ)
それらのねがい むねいっぱいに (それらの願い 胸いっぱいに)
くろうして そだてこし (苦労して育て来し)
しゅぎょくの わがこ (珠玉の我が子)
よくここまで そだちくれしぞ (よくここまで育ちくれしぞ)
うれしさの こみあぐる (嬉しさのこみあぐる)
かくも りっぱなすがた (かくも立派な姿)
つわぶきのはな のように (石蕗の花のように)
こんなんに まけず (困難に負けず)
うしろを むかず (後ろを向かず)
そんきょのきもちを たもちて (蹲踞の気持ちを保ちて)
つややかなこころにて (艶やかな心にて)
きらきらと ひかれる (きらきらと光れる)
ようこうを うけるすがたぞ (陽光を受ける姿ぞ)
うつくしき (美しき)
せかいに いでて (世界に出でて)
いのちあるかぎり (生命ある限り)
をのこ おとめの (男 乙女の)
たぎるこころを (たぎる心を)
たからかに うたえ (高らかに歌え)
えにぞ かきたき (絵にぞ描きたき)
るりいろにひかる しちじゅうはちめい(瑠璃色にひかる七十六名)
以上
※これは平成23年震災のあったときの卒業生にも贈ったものです。