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○4月22日:4年「成城消防署見学」
○創作寓話「へびとミミズ」

(校長発:平成25年5月11日土曜) 雨

  本日はfacebookを更新しませんでした。楽しみにしておられた方には申し訳ないことでした。

 今朝も全校練習を致しましたが、朝から所用で私は参加できませんでした。雨天でしたので心配しておりましたが、先生方の話では、練習が終わるころにぱらぱらと降ってきて無事、校庭での全校練習を終えることができたそうです。何よりでした。 また突然の腹痛におそわれ病院に行った子がいて事務長よりメールで連絡をもらったときには、大層しんぱい致しました。私が出勤して間もなく、にっこりとほほ笑んで帰ってきてくれ、ほっとしました。これまた本当になによりのことでした。

  皆様とも良い週末をお迎えください。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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【4月22日:4年「成城消防署見学」】

 中村先生と橘先生から写真をいただいていたのに長らく掲載しないままにしておりました。まことに申し訳ありません。

 成城消防署で得難い見学と体験をした様子をご覧ください。

       ↓ 1分半

 

 今日の本校の記事は以上です。週末でもありますので、私が昔つくった物語をお読みいただきましょう。平成6年(1994)に創ったものです。前任校の卒業文集に寄せた物語です。

【創作寓話:へびとミミズ】

※へびを悪者にしてミミズを良いものに仕立て上げていますので、生き物好き、蛇好きのこどもや保護者の皆様は憤慨されるかもしれません。また、ミミズ嫌いの人も同様かもしれませんが、「寓話」(教訓話)ということでご寛容に願います。

                  へびとミミズ

昔むかし、細ながい体をくねらせて動く一組の生き物がいた。地面に這い(はい)つくばって暮らしていた。片方は大きくて、一方は小さかった。

  そんなふたりが旅に出た。旅先で農夫に出会った。

 農夫は額に汗して、腰をかがめ、まっくろになって畑を耕していた。くりかえしくりかえし同じように鍬(くわ)をふるう姿を端から見ていると、単調であじけないつまらないことに見えた。そんな動作を繰り返す農夫がふたりには馬鹿に見えた。

  細長い生き物の大きい方は、農夫を心からばかにして、

 「どれ、こんなつまらない仕事をしている奴に、俺様の恰好良さを見せてやろう」

と思った。農夫の陰でとぐろを巻いたり、農夫の鍬先に鎌首を持ち上げたり、体をくねらせてすばしこく動いたりした。しかし農夫は感心するどころか、気持ち悪そうに飛びのいたり、鍬を放りなげたりした。そして自分の畑仕事を邪魔する生き物を とても疎ましく(うとましく)思った。ちっとも恰好良い生き物とは思えなかった。

 細長い生き物の小さい方は、

 「何故こんなつまらないことを黙々と繰り返すのだろうか」

 と不思議に思って農夫を観察した。

 すると、農夫は町の人のために作物を作っているのだということがわかった。農夫の単純に見える動きが、実はとても大切な作業なのだと感激した。それで、農夫の手助けをしたくなった。 農夫が耕す畑の土を、一所懸命に口で噛み砕いて柔らかくしてやった。

 農夫ははじめその生き物が畑で動いているのを見ると気味悪がったが、実は土を柔らかくする手伝いをしてくれているということに気がついて感謝するようになった。

 その生き物の外見にかかわらず、農夫はその生き物をいとおしく思うようになった。

 それ以来、農夫は、光あふれる地上に生きる大きい方を「へび」と呼んで疎ましく(うとましく)思い、光のない地中に住む小さい方を「ミミズ」と呼んでいとおしく大切に思うようになった。どっぺん。

              以上

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