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競書会が始まりました=今日は6年生

(校長発:平成25年1月9日水曜) 天気曇り

 きょうは私にとってあわただしい一日でした。それで前書きはありません。すぐに続きに進んでください。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

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いよいよ競書会が始まりました。本校は単に「書き初め大会」とは言いません。「書を競う」ことも目標の一つにしているので「競書会」。競うところはいろいろあります。それは、書の美しさだったり書の力強さだったり書の雰囲気や味わいだったり書からにじみでてくる何かであったりします。表現された書の意味内容も競うことの一つになることもあるかもしれません。

競書会としているのは、ただ書けば良いということを戒めるためです。

本日は先頭を切って6年生。

【6年競書会】

まずフラッシュムービーでご覧ください。

        ↓ 3分30秒の長編です。

墨で床がよごれないように新聞紙を敷き詰めてから、姿勢をととのえて学年主任の青木先生による諸注意を聞きました。 そのなかで、「小学校生活最後の競書会」であることや、行事としても最後の一つであることなどが諄々と説かれました。

   ※新聞といえば、H君は英字新聞をもってきていました。和の書に取り組むのに、
    西洋の新聞という組み合わせは決して変ではありません。実に妙(たえ)なることと
    私は感じ入りました。

みんな気持ちを落ち着けてから取り組み始めましたが、ただただ静粛な時間が流れて行きました。それでも、みんなの表情は引き締まっていましたねえ。

 みんなが書いていた書の言葉は「花鳥風月」のように古来、大事にされてきた言葉で、実に良いものでした。

 それを全部書いていると今日、私は晩飯にありつけませんので(笑)、少しだけですが、特に印象に残ったものを書きとめておきましょう。

  •  「一本松を守る」
      ・・・去る東日本大震災の津波にも負けなかった東北の一本松のことです。
  •  「明鏡止水」
      ・・・水がまったく揺らいでおらず、その水面がまるで明るく磨き上げられた鏡のように静まり返っていることを言います。そこから転じて、その水のように落ち着きはらった心、一点の曇りもない心のことをさします。

     これを書いたMさんは、「明鏡止水って、お侍さんが切腹するときの心境だそうですね。だからお正月にはどうかなとも思ったのですけど・・・」と言っていました。それで私は、「切腹というのは明鏡止水の心持にならなければ出来るものではないから、そういわれるけれども、実際は切腹のときだけではなく、我々が日常生活を送る上で極めて大事なことなのですよ。だからお正月の書き初めとしてふさわしいものです。」と伝えました。
  • 「温故知新」
     ・・・ふるきをたずねて新しきを知ると読みます。新しいことを知る、新しい知識を生み出すためには、古い伝統的なものを温めてそこにヒントをさぐることをしなければならないという意味です。伝統を軽んじる人には時代の新しさは切り開けないという尊い教えですね。
  • 「一意専心」
     ・・・何人かの人が書いていました。確か、横綱若乃花(三代目)が横綱になるときに使った言葉ですね。 一心不乱と似ています。
  • 「歳寒三友」
     ・・・「さいかんさんゆう」と読みます。恥ずかしながら私は初めて知りました。 書いている子に「一年のうちの寒いときには三人の友だちが集まって押しくらまんじゅうをするのが良いという意味かなあ?」と馬鹿なことを話したのですが、すぐに調べてみました。そうしたら、なんと「松竹梅」のことだそうです。 なあんだということになりますが、どうして松竹梅が「歳寒三友」なのか。

     寒いなかでも立派な姿を示す三人の友人、それが松竹梅であるという意味だそうです。松も竹も冬の寒さに負けずに青々とした姿を保っています。また梅は寒いうちに花を咲かせます。それで、松竹梅を「歳寒三友」というのだそうです。

     昨年の朝のテレビドラマ「梅ちゃん先生」のなかで高橋克巳さん演ずるお父さん(医学部教授)が梅ちゃん先生に「名前の由来」として説明したということも今日知りました。私は高橋克巳さんのファンでなのですが、その説明の回は見逃しています・・・もっとも朝ドラを全部見ているとしたら、校長よおまえは仕事しているのかと言われてしまいますね(笑)。

    ほかにも粉骨砕身、春光満土をはじめ説明を加えたい言葉がたくさんありますが、とりあえずここまで。

           以上

 

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