文字サイズの変更

火災避難訓練・非常用電源訓練/5・21金環食観測について/

(校長発:平成24年5月10日木曜) 天気 晴れ 午後雷雨 夕刻晴れ   .

 ゴールデンウィークの終わりから天候の不調がつづいています。

 昨日の夕方につづいて今日は一年生の下校時間に重なるように雷雨となりました。

 雷鳴も聞こえ、また突風(つむじ風)も校庭を舞い、ひととき、大変でした。

そのため、 一斉メールでもお知らせしました通り、一年生の下校を遅らせ学校待機させ、さらに上級生も方面別に時間差をつけながら帰しました。

 夕刻には晴れあがったのですから、まことに面妖(めんよう)な天気です。

 なにはともあれ児童が無事に家に着いてくれたことが一番です。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

.

【火災避難訓練と非常用電源エネポ】

 避難訓練としては4月の地震訓練につづき本年度第二回目、火災避難訓練としては本年度初めてです。 二週間後に迫った運動会に向けて連日、厳しい練習が続いている中での避難訓練で、とりわけ一年生にとっては緊張感せまるものがあったと思います。

 しかし、とても大事なことです。本校は年間6回におよぶ避難訓練を実施しておりますが、いざというときの心構えと実地体験が必ずや我が身を守る強力な経験として生きると思います。

 ご家庭でも、折りあるごとに防災対策を話し合っていただければと存じます。

 今日の避難行動は全校放送が入ってから総員退避まで3分37秒でした。火事の場合、煙が一つの建物の中を覆ったり、火が天井まで燃え移ったりすると、中にいる人の命を危険にさらすわけですが、その目安が5分以内といいます。 そういう意味で、常に5分以内の総員退避をめざしておりますが、きょうは合格点でした。

 しかし、担当の三輪先生が全児童に注意したことですが、次の点が課題です。

 ・避難通路になっている非常階段の下に「竹馬が散らかっていた」。
  竹馬で遊ぶのは良いが、後片付けをしないと、こういう非常事態のときに逃げ道の邪魔になる。
  絶対にこういうことが起こらないように、日頃から後片付けに気をつけることも避難訓練です。
       ※(注)普段は教職員が片づけておりますが、本日は訓練のときに気がつかせよう
         ということで、そのままに致しました。念のため付記しておきます。

             ↓ フラッシュ動画でご覧ください。

 

また本日は、震災に備えて設置している非常用電源の訓練も行いました(教職員)。

小型タイプですが、二台あわせて、電球換算では180個をともすことができます。パソコン電源をはじめ色々と使えますが、何よりも震災泊まり込みとなったときに、電球電源だけでも、児童が眠りに着くまでの時間、暗闇の恐怖におびえさせることがないのが安心の種です。

先生方の訓練のもようをフラッシュ動画でご覧ください。

     ※(注)フラッシュ動画の中で電球を低く吊るしておりますが、訓練だから簡易に
         しているだけです。実際には高く吊るしますのでご安心ください。

             ↓ 1分40秒

私ども都市大付属小は、「安全につよい学校」を目指して、今後ともハード、ソフト両面から研究と対策をつづけてまいります。皆様のご支援ご協力をよろしくお願い致します。  

【5・21金環食観測について本校の考え方】

5月21日まで二週間を切りました。東京では何百年の一度という夢の天体ショー、金環食の日です。すでに「お知らせ」を配布しました通り(5月7日付)、本校は、当日を時差登校とし、ご家庭で観測できるようにしましたので、ぜひとも、児童に天体ショーを見せてやっていただきたいと存じます。

YouTubeで、日食について大変良く紹介されているのがありましたので、下にお借りして掲載します。

日食観察でやってはならない厳禁事項も載っていますのでご参考になってください。

        ↓ 13分30秒

                

※  ひょっとすると、保護者の皆様のなかには、「せっかくの夢の天体ショーだから、学校の指導下でまとめて児童たちに見せてくれれば良いのに・・・」と思っておられる方がいらっしゃるかもしれません。

 しかし、実は、それは大事なお子さんを大きな危険の中に放り込むことだということをご理解いただければと存じます。(子供が小さければ小さいほどリスクは増します)。

 今回、「時差登校」と決定した私どもの考え方について、下に詳しくまとめておきますので、ご一読いただければと存じます。

 報道等で随分と周知されてきておりますが、日食観察はちょっとした誤りで「日食網膜症」をはじめとして最悪失明の危険があることが分かってきています。私どもが子供時代に使った器具では危険だということが分かってきました。

 これまで日本各地で観測された日食観測でも例外なく誤った方法で見たため日食網膜症におかされたケースが報告されています。

 そのため、子供に日食観測させる場合、観測の様子を最初から最後まで大人が注視して指導できる環境が絶対要件になっております。

 太陽はどんな状態であっても、1分間の連続観測をすると目に打撃を与えると言われております。通常は見てはならないものですし、観測するとしても短ければ短いほど良いのです。

 それを考えた時、今回の日食は通しで2時間40分、金環食の時間だけをとっても 6分間も続きます。これを全部みることは厳禁です。

 そこで、本校で全校児童に観測させるシミュレーションをしてみますと、私を含めて専任の全教員フルに動いたとしても教員一人が25人以上の児童をみることになります。

 25人の児童について、最短でも6分間、長く観測させるとしたら数十分間、次の配慮をしなければなりません。 

  ・一人一人が1分以上連続して太陽を見ていないか、

  ・観測レンズを一瞬の狂いもなく正しく使っているか、

  ・日食が進み、少々暗くなってきたときに、生の目で太陽を見ようとする子はいないか、

  などです。

 以上のことを考えた時、日食観測は大人一人について、せいぜい数人の子供の面倒をみるのが限界です。

 そういうことで夢の天体ショーであっても、学校といえども、とりわけ小学校にあっては、大事なお子様の日食観測は「請け合ってはならない」ことだと判断を下しました。

   ※理科の授業で太陽観測を致しますが、これはほんの一瞬、専門器具を使って
    観測するものです。その一瞬が終われば、すぐに教室内に児童をもどします。
    日食観測のように長い時間ではないので、一人の専科教員による指導で十分
    把握できることを学習指導要領において認められているわけです。
    合わせてご理解願います。

 保護者同伴のもとで校庭開放も考えたのですが、体育祭直前であり、ラインを含めてグランドコンディションを維持することを優先させざるをえず、校庭開放に踏み切れなかったこともご理解願います。

 以上、縷々(るる)述べてまいりましたが、どうぞご理解のうえ、ご家庭において金環食観測をご指導願います。 なお、9時以前に登校させることは、通学途上で大人につられて児童が一人で太陽を見上げる危険がありますので、絶対に避けてください。

 5月7日配布プリントでもご紹介しました国立天文台のURLは次の通りです。

               ↓

 追記: 今回の決定にいたるまでに、校長として昨年から情報収集しながら、ああでもないこうでもないとシミュレーションを重ねた末だということもご理解いただければと思います。

                          (以上)   

カテゴリ:

コメントする

コメント (スタイル用のHTMLタグを使えます)