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サボテンの花/ことだま(言霊、言魂)ということ@ボルグ選手失格について

(8月29日校長発)

夏休み39日目。残すところあと2日。

先生方の出勤のほか、吹奏楽部などで登校練習している児童もいて、だんだん学校もにぎやかになってきました。

本当に夏休みもいよいよ大詰め。児童の皆さんは、課題に頭をしぼるなか、先日から韓国大丘市で始まった世界陸上に見入る人もいるかもしれません。6年生も受験勉強に力を注いでいることでしょうが、勉強の息抜きに観戦するのは良いかもしれません。

さて、その世界陸上で、昨夜、大変なことが起きましたね。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

(続き)

100m競走の驚異的な世界記録保持者(9秒58)で、2連覇を狙ったウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)が、まさかのフライングを起こし失格となりました。

スタート号砲が鳴る前に飛び出したことが素人目にも分かるぐらい歴然としたフライングでした。その瞬間、競技場はもちろんですが、テレビ観戦していた全世界の人々が凍りついたのではないでしょうか。

実は、私は、100m走スタート地点に並ぶボルト選手をはじめとする8名のアスリートを眺めながら、なんとなく嫌な予感がよぎり、家族に「ボルトがフライングするような気がするなあ」と口走っていたのです。

今までと違って、今大会から、一回のフライングで即失格とするというルール改正がなされましたが、私は、これは大変なプレッシャーを選手に与える「改悪」だと批判的に受け止めていました。

そういう中で世界新記録の期待がのしかかるボルト選手であったわけですが、これまでの今季の成績が本来の力ではないことからプレッシャーは相当なものがあるだろうなと思っていました。でも準決勝では、相組の選手の中で中盤まで圧倒的な強さを示す走りをし、その故であるわけですが、終盤80mを過ぎたあたりから力を流して走り、タイムは10秒06という平凡な記録で決勝進出を決めました。

その走りに私は嫌な予感がしたのです。記録が9秒台ならば、力を流しているのにいつものボルト選手らしいなと驚嘆したでしょうが、平平凡凡とした記録でしたから、ボルト選手ほどのアスリートならば、やっぱり決勝で名誉挽回のために気負うだろうと考えたのです。何につけても「気負い」はミスを生むものです。

それともうひとつ、ボルト選手ほどの人がフライングをしてしまったら、今回のルール改悪に走った国際陸連は後悔するだろうなという気持ちもよぎりました。

それで、私は「ボルトがフライング・・・」と言ってしまったのですね。

そうしたら、そのとおりになってしまいました。私は、後悔して「やっぱり言霊(ことだま)ってあるんだから、下手なことを口走ってしまって悪かったな」と家族に話しました。 そこへ、息子が「そうだよ、余計なことを言うから・・・」とのたまいました。

実際には私の言霊が本当に災いしたのかどうかわかりませんが、また、国際陸連がどう受け止めたかは知りませんが、災いなるかな、ボルト選手の走りが見られなくなったことに、世界中の人々と同じように、私は十分うちひしがれてしまいました。

日本では万葉の昔から、「言霊」信仰があり、声に出した言葉には力が備わっているので、良い言葉を出すことにつとめ、忌み嫌う言葉は口にしないということが行われてきました。「言っていいことと悪いことがある」というのもその流れです。結婚式のスピーチでは、「わかれ」「おわり」「ふたたび」などの言葉を言わないようにするのもその流れです。

若いころの私は、「言霊」など迷信にすぎず、古代研究などの学問上の問題だと、切って捨てて考えたこともあるのですが、年をとるにつれて、やっぱり、古くから言われていることは大事にしたいと考えるようになっています。その私が・・・ボルト選手、ごめんなさい。

【サボテンの花】

きょうは、学校裏で草階さんたちが育ててくださっているサボテンについた花をご覧に入れます。

森島先生が、「草階さん、きれいに咲きましたねえ」と言っている声が校長室の中に聞こえてきましたので、あわてて、「何の話?」とドアの外に出ました。そうしたら、草階さんたちが丹精こめて育てているサボテンに花がついているというのです。

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実に見事な花ですね。子供たちにも見せてあげたいので、玄関に飾ってほしいとお願いしましたら、この花はわずか一日とちょっとで散るのだそうです。9月1日には間に合わない。残念ですが、カメラにおさめてご覧に入れることにした次第です。

この花、7月にも咲いたそうで、このようにたびたび花をつけるのは初めてだそうです。

草階さんの話では、つぼみに育つような花粒がいくつかあるそうなので、9月に咲いたらうれしいですね。そのときは玄関に飾ってもらいます。

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