「77年前の恩返し」/初任の先生がんばる!
(6月6日校長発)
昨日、書きそびれた「77年前の恩返し」とは、新聞だけでなくテレビニュースでもやりましたので、今更あらためて書くまでもないように思いますが、アーカイブとして残すつもりで触れておきたいと思います。
地震と津波という震災で漁船漁具すべてを失った岩手県久慈市漁協に対して、228隻もの漁船が送られたというニュースです。送り主は、北海道函館市東部の漁港で、「とどほっけ漁港」というところからだそうです。(・・・とどほっけ漁港は、椴法華漁港と書くそうです。とてもありがたいお名前ですね)
このニュースを読んで、私は心があたたまるだけでなく、「人間の尊さ」ということについて考えさせられました。自分が学ばなければならないことがこの世にはまだまだたくさんあるなという思いにかられたのです。
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(つづき)
どうして、北海道函館市の椴法華漁港が久慈市漁協に、かくも多くの漁船を支援することになったかというと、話が昭和9年(1934)の函館市大火にさかのぼるといいます。
私も生まれていない遠い昔のことですが、その年、函館は大火にみまわれ2,800人を超える命が失われました。そのときに、久慈市をはじめとする岩手県各地から多大の義捐金(ぎえんきん)が贈られたというのです。
なんと、77年前のことですが、それに対する恩返しをしたいという気持ちが、今回の漁船228隻の支援となったというわけですね。
これは、「素晴らしいこと」というを通り越して、まことにすごいことです。
77年というのは、一世代30年と計算して、三世代にまたがる年数です。昭和9年に20歳の新成人を迎えた人が今も健在ならば97歳になる勘定です。曾祖父ー祖父ー父ー子と三世代を超えて語り伝えなければ、このような「77年前の恩返し」などできることではありません。
函館市の方々は決して「恩」を忘れることなく子へ孫へ曾孫へとつないで生活してこられたわけです。なんとも尊い営為(えいい)ではありませんか。
都市大っ子にも(私ども職員をふくめ)、このような「恩」を忘れない人、「恩」をいつまでも感じ取れる人、そして「恩」をつなぐ人になってほしいと思います。
【初任の先生がんばる!】
今年二人の先生が新任教諭として着任しました。昨年も二人の初任者を迎えています。若々しい力をえることは学校にとって良いことです。55年の伝統を受け継ぎながら、さらに「未来へ挑戦する」都市大グループの息吹そのままの付属小学校です。
しかし、初任者の先生方は、だまっていれば「力量をそなえた先生」に成長できるというものではありません。都市大グループは独自の初任者研修制度をそなえていて、先生方に高いレベルの教諭にはやく育つように求めています。
研究授業はその一環です。柚木先生が6月いっぱい3年生を対象に「研究授業月間」に取り組みます。3年生の授業を多くの先生が参観に行きますので、三年生、がんばってよ!
以下、私が参観した三年生の授業のようすです。ほうせんかとひまわりの苗を植えながら、「植物のからだの仕組み」を勉強する単元でした。
↓ 苗を観察する子供たち。これは桜組さん。後ろに二枚だけですが桐組さんも掲載します。
↓ 屋上菜園にいって苗を植える直前の子供たち。
↓ 穴をシャベルで掘る係り、苗を植える係り、水をまく係りと分担があります。
↓ 下の二枚は桐組さん。
↓ ところで、今日の三年生が植える前に、一足先に上級生が植えた植物が勢いよく育っていました。下の写真、紫の花びらと黄色い雄しべの組み合わせがとってもきれいです。
↑ 上の写真、実は「じゃがいも」です。
(以上)