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建学の精神

(3月29日校長発)

26日の修了式において、子供たちに学校には「建学の精神」というものがあり、創立者の五島慶太初代理事長が「都市大っ子にはこんな人に育ってほしい」と願って作られたということをお話しました。

26日記事で、本ブログにおいて、それを紹介している途中、私が出かける時間になりましたので、説明を省略したままになっておりました。

本日、新年度を前に、保護者の皆様にもご紹介申し上げますので、どうぞ、本校の建学の精神についてご理解たまわり、今後の児童教育にご協力いただければと存じます。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

本校の建学の精神は、もちろんのことですが、東横学園小学校時代以来、東横学園短大、東横中高と同じものです。東横学園(東横女子商業学校が最初)を創立されたとき、五島慶太先生が発表されたものは長い文章でしたので、それを要約して掲示してまいりました。

しかし、要約してもなおかつ、小学校児童には難しい漢字が使われており、一年生にはとうてい理解できないものであったため、本校では、前面に出して活用することはしてきませんでした。

いわば「お蔵入り」状態の建学の精神であったわけです。

しかし、建学の精神は私立学校の生命線であり、これからはずれる教育を進めたら、それは私立学校ではなくなります。

したがって、本校歴代校長を中心とする歴代教職員も、「建学の精神」を自覚しつつ本校教育に尽力してまいったわけではありますが、やはり建学の精神は、児童や保護者に理解していただいてこそ、その力を発揮するものですので、平成23年度より、玄関掲額をはじめ、本校建学の精神が広く耳目を集めるように活用することと致しました。

それにあたっては、建学の精神の本質を失うことなく、しかし本校児童が理解できるような平明な表現としました。

皆様のご理解ご協力のほど、お願い申し上げます。

以下、解説いたします。

  【建学の精神】

    すこやかに

   かしこく

   りりしく凛として

   世界にはばたく

   気高きこどもたち

実は、五島慶太初代理事長の建学の精神は、実際の文章は大変長いものですが、キーワードは5点です。

 1 健康、 2 知性と風格、 3 合理主義、 4 独立した生計、 5 宗教的情操

の五つです。これに平成23年度から活用する表現をそれぞれ対応させるならば、

 「健康」・・・・・・・・すこやかに
 「知性と風格」・・・かしこく・りりしく凛として・気高き
 「合理主義」・・・・・かしこく・世界にはばたく
 「独立した生計」・・すこやかに・かしこく・りりしく凛として・気高き
 「宗教的情操」・・・りりしく凛として・気高き

となります。

1対1の対応ではありませんが、小学生に分かるということに意をくだき、ほとんど「和語」で表現することにしたからであることをご理解願います。 

この 「すこやかに/かしこく/凛(凛々しく)/気高き」という和語の言葉で、五島慶太先生の建学の精神のキーワードをすべて含められたと思います。

「世界にはばたく」というキーワードは初代理事長の文章にはないのですが、都市大グループ共通の教育目標に「国際社会で活躍する有為な人材の育成」というものがあります。

そして、初代理事長は、その著書等から「時代を切り開く人材」の育成ということも考えておられましたので、「世界にはばたく」を入れました。 そうすることで、五行という吉数(おめでたい数字)の表現にすることができるということもあります。

以上の建学の精神に都市大グループ学園歌の歌題「夢に翼を」を冠させて、平成23年度より玄関に掲額いたします。イメージ図は次のような塩梅(あんばい)です。

kengaku-no-seisin.jpg

これを、子供たちが6年間、目にすることで、気高き心をもった社会のリーダーに育ってもらいたいと思います。

もちろん、都市大小学校が前身の東横小学校より営々と築き上げてきた「教育の二本柱」の「高い学力と豊かな心」は、この建学の精神を具体的に進める二本柱ですので、今後とも高くかかげてまいります。

「りりしさ(凛)、気高さ」とは具体的にはどういうことを言うのかについては、また日をあらためてご説明いたします。

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