1年競書会/夏休み生活展(46)
(1月21日校長発)
本日は漢字検定試験でした。
本校の児童のなかには2級(高卒レベル)、準2級に挑戦する子がいます。素晴らしいですね。
戦後のこと、もう60年以上も前になりますが、漢字廃止論が勢いを得、当用漢字表が制定されました。
「当用漢字表」というのは、「漢字は習得が困難なのでいずれ廃止する方針ですが、いきなり全廃すると不便でしょうから、当分の間、用いても良い漢字を決めておきます」という意味です。
結局、漢字廃止論は立ち消えてしまって、今日、漢字検定が隆盛をむかえるほどに漢字熱が復活しているわけですが、私は日本文化の継承のためにも大変良かったと思っています。
漢字検定協会については運営に問題があり理事長以下の交替がありましたが、明日の日本文化をささえる子供たちに高いレベルで漢字を習得させるために漢字検定を実施することは必要だと思っております。
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1年生と2年生の硬筆競書会について全く掲載しておりませんでした。
入選作品だけになりますが、掲載致します。まず今日は1年生。
申し訳ないことに、写真の関係で文字が不鮮明になっているものがありますことをお詫び申します。
また名前についてはぼかしを入れましたことをお断りしておきます。
【1年生競書会<入選作品>】
↓ まず金賞から。二人です。教科書から飛び出てきたかと思うような書き方ですね。天晴れ!天晴れ!
↓ 銀賞。4人です。金賞に負けず劣らずの書き方です。ただ、部分的には金賞にゆずるところがあり、銀賞となりましたが、1年生でこれだけの書き方ができるのは大変立派というほかありません。
↓ 銅賞4名。これらも金銀と甲乙つけがたいです。上と同じく、教科書から飛び出てきたかのような文字があります。部分的に金銀と比較したときに、ちょっと残念な文字があるかなという程度ですので堂々と胸を張って良いと思います。
以上10名。一年生全体からすると、8名に1人の割合ですが、ほかの子供たちも一生懸命書いていました。実は私は小学校1年生のときから高校三年生まで一度も欠かさずに、「硬筆検定試験」を受け続けたのですが、とてもとても、上のように上手には書けませんでした。
いまでも、私には、癖字(くせ字)が残っておりますし、パソコンで文字を打つようになってからは、日に日に劣るばかりです。みなさん、小さいうちに文字はしっかり上手に書けるように訓練致しましょうね。
【夏休み生活展(46)】
作品第82:きち(基地)
↓ まず全体像写真から。角度を変えて3枚載せておきます。
↑ 角度を変えてみると、趣(おもむき)がちがって見えるように作られていますね。単純な四角錐(しかくすい)ではないわけです。なかなか凝った(こった)造りです。
少年のころはだれしも秘密基地づくりにあこがれるもの。私も山に行っては作り、川に行っては作りしたことを覚えております。
基地の中に入って、友達数人と入って何を話したのかは覚えていませんが、どういう作り方をしたか、中にどのように誰が座ったか、その光景は今でもくっきりと思いだすことができます。
そういうことを思い出させてくれる作品です。
↓ 部分拡大をしてみましょう。羽根や葉っぱが鮮やかです。
↓ 松ぼっくりを尖塔(せんとう)に仕立てています。着色の施し方(ほどこしかた)が迷彩色で、いかにもという雰囲気をただよわせていますね。カビを表現したのかもしれません。
↓ これは本物の木を切りだしたもののように見えます。秘密基地に置くものは、大人にはどんなにくだらないボロにしか見えないものでも、子供にとっては宝物。そういう特別なワールドが演出されています。
↓ 最後の一枚では、床をみてもらいます。箒(ほうき)で掃いたかのような筋目がつけられています。リアルですねえ。家の掃除はしない子供も秘密基地だけは、いっしょうけんめい掃除をするのです。そういう遠い昔をこれまた思い出させてくれた演出に脱帽。