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蝶々のさなぎ/競書会(5年生)

(1月12日校長発)

今日は水曜日、先生方にかわって私が校内を巡回する日です。

そういうわけで、新年最初の「静か大賞」の発表です。

    • 大賞:1桜、1桐、2桜、3桜、3桐、4桜、5桜、6桐
    • 準大賞:2桐、4桐、5桐、6桜

子供たちはお正月の浮かれ気分も消えているようで(松の内が過ぎましたので当然といえば当然ですが)、全クラスが「しずか大賞・準大賞」に入賞です。幸先(さいさき)の良いスタートとなりました。おかげさまで、私は朝からすがすがしく過ごせました。

6年生は、昨日の競書会をおえて、ふたたび受験勉強に邁進(まいしん)ですが、がんばってくださいね。

きょうは、5年生が競書会です。

(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

夏休み生活展のつづきをアップしなければならないのですが、しばらく待っていただくことになります。申し訳ありません。

【蝶々のさなぎ】

下の写真にさなぎが写っていますが、これは橘先生の提供によるもので、昨年、3年生が世田谷市場見学(11月18日)の際にいただいたビオラという花の鉢の中に偶然いたものだそうです。そのビオラの葉を食べ、さなぎになり、現在に至っています。ビオラの鉢は、子ども達と引率教員全員に1つずついただきました。

いままで記事にするのを私が忘れていたのですが、蝶々(ちょうちょう)の卵だったようです。昨年中に、その卵が孵り(かえり)、イモ虫になり、ついには越冬のためのさなぎとなっています。3年生と4年生の靴箱の上に置いてあります。 

 

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↑ さなぎのおなかの部分というのでしょうか、金の雫(しずく)のようなものがついています。何でしょう・・・校長の私が調べればよいのですけどね(笑)。ちなみに、この蝶々の名前は「ツマグロヒョウモン蝶」・・・私が調べたのでなく、橘先生が調べたのですけどね・・・断るまでもないですね(笑)。

【5年競書会】

さて、きょうは5年生が競書会に取り組みました。

↓ 準備がととのったあと、例によって、学年主任の榎本先生からはじめの注意がありました。

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↑ 5年生も、もう多くの注意はいらないようです。

 榎本先生も、「細かいことは言いません。自分で考えなさい。」と前置きしてから、1,2点の注意をしただけでした。

    1. 墨は多めに容器に入れなさい。はじめから少しだと、つぎ足すことになって集中力がとぎれますから。
    2. 姿勢を正し深呼吸をして、心をおちつけ集中力をたかめていきなさい。私語はしてはならない、墨を容器に移すときには墨が入る音だけが聞こえる・・・そんなピーンと張りつめた空気にたえられる人になることが大事だ。書をかくということは、ただ字だけを書けばよいのではないということも体験しなさい。
    3. それでは、集中力が高まった人から書き始めなさい。

競書会、これで三学年が終わったわけですが、以上のように、先生方はどの学年も良いことを子供に伝えています。昨日、子供たちの力をほめましたが、子供たちの力をふくめ都市大小学校の力は教師の力で支えられています。

↓ さあ、いよいよ書き始めです。

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↑ 4年生、6年生にもいましたが、筆に墨をつけないまま試し書きをする子、筆ももたずに指で試し書きをする子が5年生には多いように見受けられました。また、よその学年より左利き(ひだりきき)の子も多いのだそうです。

 そういえば昨日かきもらしましたが、「騎虎の勢い」を書いた6年生も左利きでした。字は右利きに向くように作られていますが、どの学年の左利きの子も本当に上手に書いていたのが、印象的です。

↓ 手前の子、横線ばかりを書いている、何をしているのだと思わないでください。「一期一会」(いちごいちえ)の最初、「一」の字を繰り返し練習するところから始めているのです・・・校長に言われなくとも分かるよという声がきこえました(笑)。

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↑ 書は起筆(きひつ)が大事ですが、そのなかでも第一文字の起筆が大事。しっかり練習する心掛けはとても素晴らしいですね・・・「だから校長に言われなくっても分かってるって」という声が・・・そうでした(笑)ごめんなさい(汗)。

 ところで、昨日の6年生は語彙力(ごいりょく)があって、豊かな言葉の集積で、私は感動のしっぱなしでしたが、今日の5年生にも感動感激させられました。

 以下、ご覧いただくと分かりますが、実に力強い元気な文字を、どの子もどの子も書いているのです。持参した「お手本」が力強いのは当然ですが、それをしっかり自分のものにして、筆に力をうつしていっていました。きょうは、そこに注意して写真をご覧いただきたいと思います。

 さすがに語彙力は6年生にゆずるとしても、字の力強さは負けず劣らずの感がありますよ。

↓ 「無病息災」、「大空初光」 「平和な光」

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↓ 「初日の出」 「新春の喜び」

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↓ 「有終の美」・・・実に力強く堂々とした文字です。

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↑ 書を横にして体をのばしていますが、小さな体でこれだけのものを書きあげるのですから、ひと休みしても良いでしょう・・・「校長、何ということをいうか!違うぞ、書き終えた書を遠目にながめて欠点がないかどうかをさぐっているのだぞ」というお叱りの声が聞こえてきました。

↑ そうですね、目線の先を追うとそうだと分かります。でも、これだけの堂々とした書を書くと疲れもするだろうなと思うわけです。本当によく頑張った。

↓ そして、きょうも正月らしい言葉が並びます。「福笑い」 「希望の朝」 「花鳥風月」

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↓ 「七草がゆ」 「山里の春」のてまえに 「風林火山」があります(書きかけですが)。

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↑ 「風林火山」は、6年生も書いていましたが、5年生のこの子は武田家とゆかりがあるというわけではなく、風林火山という言葉が好きなのだそうです。小学生から風林火山が好きだというのは、実にたのもしいですね。威風堂々として、りりしい快男児に育つことでしょう。

↓ 「天地創造」 「笑顔の源」 「初雪の道」

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↑ 「笑顔の源」というこころやさしい言葉でも、書にするときにはこんなにもしっかりと力強く書きます。そうすると、笑顔という文字が本当に笑っているようにみえるから不思議なものです。

↓ 「文武両道」 「心に光を」 

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↑ ・・・文武両道という言葉も大事。現代では「武」は体力、運動力のこと。

  ・・・もっとも、そのように言いかえることもないか・・・元来、「武」は「戈(か)を止める」という意味で、相手の攻撃をかわす意味。決して自分から攻撃をしかけようという意味ではないので、文武両道は現代でも実にすばらしい言葉なのですけれどね。

↓ 「温故知新」 もってきたお手本(子供の左側のもの)よりも力強く書けているように思いますね。

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↓ 「新春の朝」 「弘法大師」 小学生にして弘法大師(空海和尚)を書くというのがすごいですね。

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↓ 「十人十色」 「強い心体」 「一念発起」 「希望の春」 「健全な精神」

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↓ 「正しい心」 「未来の夢」 「希望の春」 「一歩前進」 「輝く生命」 

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↑ ここらへんの写真から「あれ?」と思われた方がいらっしゃるでしょう。そうです、俯瞰写真(ふかん写真)になっています。 私にお客さんがいらっしゃったということを伝えにきた事務長さんが、「二階からみると、もっとすばらしく見えますよ」と教えてくれたのです。・・・「そうだ、本校のアリーナは、二階から見下ろすことができるように作られているではないか」・・・4年生、6年生のときに気がつかずに、もったいないことをしました。

↓ 「太陽を仰ぐ」 「明鏡止水」 「白雪連山」 ・・・6年生に負けない言葉が並びます。

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↓ 「一日一善」  「不言実行」があるのですが、練習で重ね書きをしているため、読めなくなっています。

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↓ 前に紹介したほかに、「青天白日」があります。無実の罪をきせられている人にとっては絶対になくてはならぬ言葉です。私の大好きな言葉の一つ。

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↓ ここにもあたらしく 「未来の夢」

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↓ 「輝く生命」 「富士の山」 「強い決意」・・・三つどれも堂々たる書体ですよね。

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↑ 「強い決意」という書は、まさにその通りに書かれています。お手本より力強い。

↓ 「正月飾り」 「正しい心」 ともに美しい字で書かれています。

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↓ 「前途洋洋」 「晴れた空」 「初雪の道」 「平和な光」

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↑ 私は「晴れた空」というのも好きなのです。半村良さんの晩年の作品に「晴れた空」というのがありますが、半村さんのものとしては異色な作品ながら、実に心打たれます。

↓ あたらしく 「一望千里」 「青雲大志」 「一期一会」 「不言実行」 「小春日和」などが見えます。

 どれもこれも本当に力強い。私は感嘆するばかり。

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 感嘆しても感嘆しても、つぎつぎに力強い作品群を突き付けてくるので、今日の5年生は。

↓ 「一歩一歩」 「山里の春」 「天地和同」 もう何枚か書きあげて、どれを提出作品に選ぼうかと、みんな立ち上がってながめている子供たち。それをみて、私が心につぶやいたのは「どれでも大丈夫!」  

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↓ 「新春の空」 「初雪の道」 「平和な春」 ここにも立派な書が並んでいますね。

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↓ さきほどは重ね書きでかくれていた「有言実行」があらわれてきました。

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↓ 「公明正大」もあらわれてきました。とっても大事な言葉。一期一会もどちらを選んでもいいと思うぐらいの出来栄えだけに選択に悩んでいる姿がよくあらわれていますね。

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紹介しきれなかったのがたくさんあると思います。ごめんなさい。

それらもふくめて、ほんとうに5年生の競書会は力強さのオンパレードでした。私は、うなりつづけて皆さんの書を堪能させていただきました。新年度、いよいよ最高学年になる皆さん、実に頼もしいぞ。

さあ、残るは明日の3年生で競書会は終わります。有終の美をかざる競書会にしてほしい思います。

※1年生と2年生は、硬筆の書き方に挑戦しています。今朝、巡回した時も真剣に練習していました。きょうの榎本先生のことばになぞらえていえば、「書は人なり」です。みなさんとも丁寧にすこしでもきれいな字を書くようにこころがけましょう。

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