3年生の競書会(その2)
(1月14日校長発)
今朝、拙宅の外気温は0℃でした。
このところ寒い日が続いております。子供たちは元気に学校生活を過ごしていますが、昨日もお知らせしましたようにインフルエンザ学年閉鎖が出た学校もグループ内にございます。ご家族一同様の健康に留意なさってください。
学校にも消毒液は常置しておりますので(玄関事務窓口およびアリーナ入口右端)、手洗いのほか、消毒もするようにご指導いただければと存じます。
考えてみれば、二十四節気(にじゅうしせっき)では、先日が「小寒」で20日には「大寒」がやってきますから、いまは暦のうえでもっとも寒い時期ですね。
でもここを乗り越えれば、2月4日が立春です。頑張りましょう。明日は本年最初の土曜休業、ゆっくり休ませてあげてください。6年生は最後の追い込みで大変ですけどね、がんばってくださいね。
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今週は競書会一色の先生ブログとなりました。
きょうは三年生の続きです。写真が30枚ぐらいになりましたが、全員の書を載せきれていないと思います。姿は小さく写っているかもしれません。おゆるしください。
【競書会3年生】
先生の指示にしたがって、三年生が書き始めたら、カラン、チリン、コロン、というような音があちこちで起こりました。上級生3学年のときにはなかったことです。
あれ、なんの音だろう? 風鈴の鳴るような音色です。まさか先生方がBGMで風鈴の音を出す演出をするとは思われません。静かに集中しなさいというわけですから。しばらく不思議でしたが、子供たちが筆を墨汁の瓶に入れる時に瓶のふちに筆の柄(え)をあてるので立つ音のようです。
上級生はさすがになれているだけあって、そういうことはなかったのでしょう。
これも三年生らしい音だなと思って聞き入っておりましたが、しばらくすると音はならなくなりました。
なれてきたのですね。
さあ、それでは三年生の競書会をみてゆきましょう。
↓ 「卯年の春」 「勇気百倍」 静かな印象の卯年の春と力強さを感じさせる勇気百倍の競演ですね。先生の指導のように元気な文字です。
↓ 「元旦の空」 「明るい心」 明るい心のほうがひときわ力強いので元旦の空が元気なくみえますが、独立させるとなかなか良い文字です。それにしても明るい心は立派な字です。
↓ 「花鳥風月」が「生きる力」をはさんでいます。
↓ 「不言実行」 「平心応物」
↑ 平心応物・・・私はこの年になってはじめて聞いた言葉です。たずねたら、しっかり教えてくれました。ヘイシンオウブツと読み、意味は≪いつもと同じような落ち着いた平常心で物事に対応すること≫だそうです。意味までとらえて書くのは基本中の基本というか、やはり書にあらわれます。実に静かな境地の書になっているようです。
↓ 「初もうで」 この書も実に堂々とした立派ですね。お手本そっくりにかけています。感嘆しました。
↓ 「明るい光」 「富士の山」
↑ 移動するにも墨汁の入った瓶をこぼさないようにそっと歩きます。その隣では、富士の山の「山」の字を途中でやめて、立て膝で上からみています。バランスをみているのでしょうか、そういえば、「富」の字が大きいかなあとも思えますが、こうして途中でとめて観察するのも二枚目に生きますからね。なかなか良いことです。
↓ 「生きる力」にはさまれて 「雪うさぎ」 その隣が 「はるの日」
↑ 雪うさぎは競書会を通して初めてでてくるのではなかったかなあ? はるの日を書いた子は駆けているように写っていますが、そうではありません。慎重に動こうとしているのが、そう写っただけ。私のカメラ技量の未熟さです。
↓ 上に同じものです。なかなかよく書けているのが分かります。
↓ 「千代の春」 「こま回し」 「初日の出」
↑ 千代の春、こま回しも共に初登場かな。千代の春・・・いつまでも続くだろうと思わせられるようなうららかな春ということですね。とても美しい日本語です。
↓ さきほどのはるの日のとなりは 「有言実行」 お隣の人が気になるけど、話しかけてはいけないので、ぐっと我慢。
↓ 三年生は初登場のことばが多かった気がします。「南天の実」 「平和な国」
↓ 「うさぎ年」 「春の七草」 うさぎ年は堂々としています。春の七草はかすれぐあいも含めてなかなか味わい深い書だなあと私には感じられました。なかなかいいですよ。
↓ 「山川草木」 さんせんそうもくと読みますね。私はこれも好きな言葉です。自然を表す四文字熟語。 それに「生きる力」がつづいていますが、三年生は「生きる力」をえらんだ子が多かったように思います。
↓ 「生きる力」がまっすぐに伸びてゆくように祈りをこめて、ここでは真正面から撮ってみました。
↓ 「ゆたかな心」 「夜あけ空」 「きぼうの光」 しっかりと丁寧に書いていますね。
↑ 夜あけ空は横にひく線の練習をしています。紙を無駄にしない工夫、ほかの学年の子もしていましたが、なかなか良いことです。
↓ 「元気な子」 「つよい心」 「大きな空」 元気な子を書いている子は名前を書く段に移っているのですが、新聞紙を置いて、その端を定規代りにしてまっすぐにかけるように工夫しています。とても感心感心。
↓ ここも堂々たる立派な書。「大きな空」 「初もうで」
↑ 初もうでの子は集中力をとりもどすためでしょう、いったん筆をおいて正座黙想です。それを撮ろうとカメラを向けたのが、お隣の大きな空の子の気持ちを乱したよう。ごめんなさい。字を書いている途中でなかったから良かったとも思いましたが、書に取り組む一連の流れの気持ちを乱したでしょうから、ごめんなさい。
↓ 「初囲碁」 「かどまつ」 「福笑い」 ・・・初囲碁とはすごいなあ。初めて出てくる書ですが、囲碁を小三でやっているとしたらなおすごい。
↓ 「福笑い」 「初日の出」 ・・・ともにお手本よりよくかけているような気がします。
↓ 「春夏秋冬」 「春よこい」 これも初登場の言葉。元気よさがあらわれています。
↓ 「うれしい正月」
↓ 「はつゆめ」 カメラがまた邪魔しちゃったようです。ごめんなさい。
↓ 「松かざり」 「初日の出」
↓ 「冬のかぜ」 「平和な春」 「五色の雲」 冬のかぜも五色の雲(ごしきのくも)も初登場。三年生の語彙力もなかなかだなあ。五色の雲は実に見事な書だと思います。お手本どおりだ。
↓ 「初日の出」 「ふくわらい」 ふくわらいは同じ紙を練習帳になんどか書いていますね。端坐して、次の字をどう書こうかと思案投げ首のようすです。
↓ 「春の小川」 「力づよく」 この二つも初登場。競書会はどの学年も飽きさせないですねえ。
↓ 「春風が来た」・・・これも初登場だな。
↓ さて私もいよいよ帰らなければならない時間。もっともっと掲載したいのですが、最後にみんなが取り組んだ条幅(じょうふく)の画仙紙に似せた縦長の写真をのせて本日のお開きとします。