初めての競書会(3年生)・・・その1
(1月13日校長発)
- 【注意喚起情報】 都市大グループの等々力中学において「インフルエンザによる学年閉鎖」が起きました。中学二年生ですが、78名中13名の罹患発症ですから2割弱という流行状況です。昨年のことが思い出されますが、ご家庭においても「消毒手洗、うがい、マスク着用」等の励行等、御指導いただき、厳重な警戒をお願い申し上げます。
さて、今朝、登校したらすぐに「通学方面別集会」でした。
全部で16方面に分かれて、先生方より次のような指導を受けます。
- 交通ルールをはじめ登下校の際に注意しなければならないこと(一緒になった場合上級生が下級生の世話を焼くことをふくめて)
- バスや電車のなかでのマナー
- バスや電車を待つときのマナー
- その他
以上のことを毎学期はじめに必ず指導をうけます。卒業までに都合18回も繰り返し指導されるわけですから、交通安全のみならず、往来や公共の場所でのマナーについてしっかり身につけてほしいと思います。
ご家庭におかれても、公共の場所では静かにすること、また下級生についてだけでなく、お年寄りや体の弱い人への配慮等の登下校マナーについてお話いただけたら嬉しく存じます。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)
【競書会(3年生)】
3年生にとって競書会は初めての体験です。当然のことながら、子供たちは準備段階で要領をえないところが多く、担任の先生方はかゆい所に手を届かせるような行き届いた指導をしていました。
↓ 先生方も敷きつめを手伝っている様子、2枚です。
↑ 新聞紙を敷きつめる方法からすべて教えなければならないのですから、これは大変だ。でも、子供たちも粛々と(しゅくしゅくと)進めていましたよ。なかなか先生の指示どおりに敷くことができなかったりして、先生の注意の声が飛び交っていましたけど。
でも正座の仕方は「ぴか一」でした。私は三年生がよく成長している証とみました。
↓ ご覧ください。実に整然と黙想集中しています。
↓ これも黙想のようすですが、右の方に大きく伸びたパノラマ写真ですので、スクロールしてご覧ください。
さて、いよいよ書くことに取り組む段になりました。
ここでもさすがに高学年とちがって、別府先生が注意されたことは大変多かったです。
何事も初めてというのは、手とり足とりなのです。最初が肝心でもありますからね。
別府先生の注意はつぎのとおり・・・当然ながら長くなりますから、我慢してお読みくださいね。大人にも勉強になるはずです。 ※そういうことで、子供の様子の写真は今日は少ない。明日と今日の二連載とします。ご了解願います。
- 黙想しなさい。自分の取り組む字をイメージしながら心を落ち着けるとともに集中力も高めましょう。
- 皆さんにとって初めての競書会ですね。準備も大変だったと思いますが、これからが本番ですよ。競書会の約束事をこれから言いますので、しっかりと守ってください。
- おしゃべりは絶対にしてはいけません。集中力のさまたげになります。
- 先生に質問したいことがあっても、絶対に先生のところに来てはいけません。その場で黙って挙手をしなさい。先生は、ほかの人の所に行っていて気がつかないこともあるので、先生が気がつくまでじっと我慢して挙手をしておきなさい。
- しかし、体の具合が悪くなったときは別です、先生の所まで急いで来なさい。
※「じっと我慢して挙手をつづけなさい」という立派な態度の育成だけでなく、「体の具合が悪くなったときは別だ」という大事な言い添え、これも初体験の三年生ならではの気の細やかさがゆき届いた注意です。ここでしておけば四年生からはもう大丈夫なわけですね。さあ、注意はまだつづきます。 - 最後の片付けまで集中力を切らさないこと。集中してがんばって、ずいぶん早く仕上がった人は、教室で自習することを認めることもあります。
- 書くことができる紙(画仙紙)は一人三枚までですから、あわてて書いて三枚とも失敗することがないように気をつけなさい。
- 名前を忘れないように書くこと。名前の上には漢字で「三年」と書くこと。そういう名前を書く場所を残して書くことを心がけなさい。
- しかし、だからといって、書く文字をちまちまと細い字で小さく書いたら駄目です。
選ばれる書は、「太くて」、「力強く」、「勢いのある」ものが毎年選ばれています。みんなは普段元気もりもりの三年生なのだから、いつもらしく元気よく書いてください。 - もし、三枚とも失敗したら、仕方ない、その中から一番良いものを選ぶようにしなさい。だから最初に失敗したとしても捨てたりしないこと。
- もう一度いいます。勢いよく書くのですよ。そして、あきらめないことが大事。
※ふーっ、ここまででもう11個の注意です・・・私が疲れてどうする?(笑)・・・もう四年生に対する注意事項の数を超えています。でも、まだ続くのです。何事も最初が肝心と書いたとおりです。
別府先生のお話も、力がこもっています。
ときに身振りで、たとえば「勢いよく書くのですよ」というところでは、大きく手を振り上げて実際に振りおろしながら、子供たちに説明していきます。・・・写真を撮り忘れた、ごめんなさい。
さあ、ここからも細かな注意があります。
(あ、忘れないうちに言っておきますが、こんだけ長い注意を子供が覚えられるかと訝しく(いぶかしく)思われる方がいらっしゃるでしょうが、これらは十分な事前指導がなされており、本番のここでは再確認なのです。 再確認しながら子供たちの気持ちを高めていくという効果もねらっている・・・こういう指導は、なかなかのものなのですよ) - このあと、三枚ずつ配ります。1枚はすぐに下敷きの上にきれいに置きなさい。ほかの二枚は後ろか横に置きなさい。
- 紙は、つるつるしている方が表です。間違えないように。
- 墨液を瓶に入れたら、すぐにふたをすること。こぼさないように。
- さあ、それでは、始めましょう。もう一度、黙想して集中力が高まった人から始めなさい。
一斉に黙想に入りました。先生は、子供たちの黙想の様子をみながら、「いいねえ、みんないいですよ、なかなかいいねえ」と誉めていきます。これも、子供たちをはげまし集中力をたかめさせる指導技量なのですね。
↓ このあと、書き始めるわけですが、三年生には、ほかの学年とちがってしばらく黙想を続ける子が何名もいました。とっても良いことだと思います。
やはり初体験なので、しっかりと黙想をして集中力をたかめる時間が多く必要なのでしょう。「初心忘るべからず」と申しますが、この体験を生かして、集中力を高める方法、そしてできるかぎり早く集中できる極意を身につけてほしいと思います。
↓ 黙想をつづける子供たち。
ところで、昨日の記事で、3年生の競書会が終わらないうちに、本校の先生方のことについて次のように書きました。
- 「競書会、これで三学年が終わったわけですが、以上のように、先生方はどの学年も良いことを子供に伝えています。昨日、子供たちの力をほめましたが、子供たちの力をふくめ都市大小学校の力は教師の力で支えられています。」
保護者の皆さんのなかには、昨日、それを読みながら、
「あれ、こうやって書かれたら、明日三年生を指導する受け持ちの先生は大変なプレッシャーだろうなあ」
と、思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか。そのとおり、私はちょっと別府先生にプレッシャーをかけたわけです(笑)。
別府先生が三年生本番に入る今朝までに、昨日のブログ記事を読んだかどうかは聞いていませんが、実は別府先生へのプレッシャーだけでなく、私へのプレッシャーでもあったわけですよ。
(なにを馬鹿なことを言ってるの?どうして校長にプレッシャーがかかるのじゃ?校長は人にプレッシャーをかけて楽しんでいるだけではないの?という声が聞こえてきますが・・・笑)
といいますのは、
すべてが終わらない昨日のうちに本校の先生方の指導技量をほめてしまったのに、本日の別府先生が書くに値することを言わなかったとしたら、私の書き損じということになります。「あーあ書かなきゃ良かった」となりますので、私も自分にプレッシャーをかけたというわけです(なんだ、そんだけか、大したプレッシャーじゃないなという声が・(笑))。
まあとにかく、そんな私の目論見(もくろみ)もものかは、別府先生はプレッシャーなどどこ吹く風。
粛々と(しゅくしゅくと)、子供たちを指導しきりました。(わー私を試さないでくださいという別府先生の声がきこえてきますが、ごめんなさい)。
三年生は別府先生、橘先生のもとで、必ずやますます大きくせいちょうしてゆくことでしょう。
都市大小学校の先生たちの力をご信頼ください。
では、明日、三年生の競書会のようすを克明にお知らせします。
最後に一枚だけ全体的な様子を掲載しておきましょう。