読書感想文特別表彰/「礼」ということについて/夏休み作品展(29)
(12月6日校長発)
昨日の日曜日、東京都庁の都議会都政ギャラリーに行ってきました。先日皆様にもご案内しましたが、本校児童4名の作品が選抜展示された東京都児童作品展を見学するためです。朝寝坊してしまって午後になってしまったのですが、M君とお母さんに会うことができました。ひょっとすると他の3名の方は午前中に行っておられたかもしれませんね。申し訳ないです。
作品展の模様については後日掲載したいと思います。
本日もいろいろとお客さんがあったほか、児童関係先生関係で多くのことがありました。
- 本日は、父母の会厚生部の主催で、給食試食会があり、大勢の保護者の方々がお出でになりました。そのことについては後日掲載します。
- 全校朝礼があり、読書感想文特別選抜の表彰を致しました。先だって配布しました「つぼみ」35ページに掲載された5年生の優秀賞「命の教室」を書いたAさんです
また、全校朝会の私の話では、「礼」ということについてお話しました。 - そして、本日、鈴木先生の初任者授業研究が行われました。先生方の反省会では授業を受けるたいどなどの教室のようすについても意見交換がされましたので、後日、機会をみて先生ブログで触れたらと思っています。
そういうわけで、ブログのアップが大幅に遅れました。
(続きは、↑↓見出しをクリックしてご覧ください)
↓ 昨日行った都政ギャラリーの入口の写真を一枚ご覧にいれます。アダムとイブの彫刻。
↑ イブ側から撮影したものですが、二人がサタンの使者へびにそそのかされてエデンの園の禁断の実を採った瞬間を彫ったものです。 なぜか服を着ていますが、それはともかく、こういう彫刻群にかこまれて都議会議事堂といういかめしい場が芸術性あふれるものになっています。
【全校朝礼】
↓ 全校朝会で表彰したAさん。毎日新聞社の立派な賞状でした。
↓ 全校児童に12月の生活目標を発表するM児童会長。
↑ 今月の児童会生活目標は、「行動のタイムアップは5分前」。以前、1年生に6年生が読み聞かせをしてくれたときに「急ぎの用のときは、廊下を走らないですむように5分前には行動を起こすんだよ」と教えてくれていたことをご紹介しましたが、その精神を児童会が生活目標にとりいれました。
みんな5分前行動を心がける人に成長しましょうね。
私の話は「礼」について
先週の「感謝のつどい」での児童の立派な行動だけでなく、ちょっと残念な「バス乗車マナーについてメールをいただいたこと」などを関連させて、もっと早くから話そう話そうと思っていたことですが、毎週が長い表彰式がつづきましたので、延ばし延ばしになってしまっていたお話です。
「礼」とは、感謝の心を持つことも「礼」であり、あいさつをすることも「礼」であり、バス乗車マナーを守ることも「礼」である、廊下を走らないことも「礼」、友達をいじめないことも「礼」、仲良くすることも「礼」、このように、「礼」というものは人と人が世の中をつくるうえでとても大事なことですということから話を始めました。一年生や二年生には難しいかなと思ったのですが、大事なことですので、無理をしてお話しました。
↑ 礼という字は簡略字ではなく昔からある字ですが、実はもうひとつ画数の多い難しい字があって、私は、こちらのほうがよく「礼」というものを理解しやすいと思ってきました。
それは上に写真を示しましたように、「禮」という漢字です。同じ作り方をした漢字に「体」の正式の字体「體」という字です。骨はもともとは「ホネに肉がついた状態」をあらわしたものなのですが、それはともかく、≪骨が豊かなもの≫が「體」。では、「禮」はどういうことになるでしょうか。
同じように「示」が豊かなものが「禮」ですね。「示」とは何か。
普通は「示」を偏にすると「ネ」と書きますが、これを「しめすへん」と呼ぶのだということを1年生が堂々と答えてくれました。都市大っ子は本当に優れています。
↓ さて、しめすへん(示とネ)は、神さまに関係するものに多く使われる偏です。神様の神も偏は「ネ」ですよね。
したがって、「神様の心が豊かな人」が「礼のある人」なんだよということを教えました。
この場合の、神様は日本の神様でも、キリスト教の神様でもイスラム教の神様でも何でも良いと教えました。どの神様も「立派な人間になりなさい」ということを教えてくださっているからです。
神様を信じない人でも別にかまわない、神様を信じなくても自分がご家族、学校の先生、お友達、いろいろな良い人に支えられて生きていられるということはわかると思います。その良い人たちの心を神様の心だと置き換えればよいという趣旨のこともお話しました。
ご家庭でも「礼」ということ、「礼義」ということをはじめ社会生活のマナーについて話し合っていただければと存じます。
【夏休み作品展(29)】
作品第53:塩の自由研究
これはすごいです。
白状しておきますが、実は、私が「夏休み作品展」の一つ一つの作品を単純に一枚二枚とって紹介にかえるのではなくて、それぞれの作品の全貌(ぜんぼう)をできる限り伝えたい、暇がかかってもたくさん撮影しなければならないと思ったきっかけの作品の一つなのです。
努力賞を受賞しています。でも、優秀賞に十分値する作品。ではご覧ください。
↓ 研究ノートと創作物との両展示。ノートの目次をみると、いやすごいなあと思います。全28ページ。
↓ いろいろな塩の結晶が箱に入れてあります。大変なことは、この塩の結晶を自分で作っているということです。
↓ 作り方、作っている過程を研究ノートに写真入りで解説しています。
↓ 沖縄に行ったことが塩の研究のきっかけだそうですが、沖縄の海水を持って帰ってきて、炭火コンロで煮詰めるということをやるのですから、これが三年生なのかとさえ思いました。煮詰めて塩をつくる・・・聞いただけで私は卒倒しそうです。
↓ 一枚目の写真はまだ海水が多いですが、それでも底に塩が沈殿してきていますから、かなりの時間がたったのだと推測できますね。
↓ 写真の左上に塩の塊(かたまり)が写っています。ここまで煮詰めるには何時間かかったやら。
↑ たきのようにあせが出てきたと書いてありますが、うんわかるわかる、とってもよく分かるよ。大変でしたね。
↓ できた塩を容器に入れているところ。充実感あふれる表情で、慎重に入れています。
↑ 塩の容器がしゃれています。研究だからと普通のたっぱに入れるのではないのです。実に女の子らしい。
↓ 以上でもう努力賞(わたしからは優秀賞レベル)に十分なのですが、この研究のすごいところは、ここから。塩を作り出しただけではおさまらないで、さらに塩の結晶をつくるところまで進めるところがすごい。びっくり仰天だ。
↑ どうです。すごいことをやっていますよね。上の写真のほかにも結晶の写真がいっぱいあったのですが、もうここまでで10枚の写真をついやしましたので、これで勘弁願います。
↓ この研究の紹介には10枚の写真では足りない。それであと5枚だけ掲載しておきます。
岩塩の写真。なぜ岩塩ができたかも解説されています。
↓ 結晶をつくる条件がどういうことだったのか、最高気温、最低気温、天気、そして風力まで調べて掲載してあるのですから、「都市大小ノーベル賞」ものだよなと思います。
↓ 理科の研究だけでなく文学にもなるような「塩の昔話」も集めていました。写真には載せませんでしたが、もちろん「因幡(いなば)の白ウサギ」の話も載っていましたよ。
↓ 塩をあれこれ買っての研究も。
↓ わざわざ塩の博物館にも出向いています。
以上でおしまいですが、紹介した私も充実感ある疲れでぐっすりと眠れそうです。