音楽会に寄せて:五島育英会國分専務理事のお便り/夏休み生活展(16)
(10月30日校長発)
台風の発生が例年に比して少ない本年なのに、思わぬところで台風14号がやってきました。
本日の朝方においても、関東を襲うのは夕刻と予報され、天候が大荒れになるのも午後と報じられてはおりましたが、空模様に加え、台風の進度が速まった場合のことや土曜日ということを考え合わせ休校といたしました。ご理解願います。
メール配信をご覧いただけなかったご家庭におかれて何名かの児童が通常通り登校してきましたが、かわいそうなことをしました。
私どもは通常通り出勤するのですが、学校にやってきて、子供が警備員室からおうちに「休校だった」と電話している姿を見ると切ない思いが込みあげてきましたが、前日には決定することはできないことから、このようなことになりましたこと、お詫びいたします。
さて、先日27日の音楽発表会に各方面から高い評価の声が寄せられておりますが、本校を経営する学校法人五島育英会の専務理事から感想が寄せられました。山口理事長をはじめ大勢の職員、また都市大グループの先生方とともに鑑賞いただいたのですが、翌日さっそく私まで感想を寄せてくださったわけです。
私への私的なメールではございますが、大変ありがたく励まされる内容であり、保護者の皆様、なによりも児童達にお伝えしたい内容だと思い、専務理事のご了解をえて掲載したいと存じます。
ぜひご一読いただければと存じます。
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【五島育英会國分榮専務理事のお便り】
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國分です。
昨日は、本当に素晴らしい音楽会でした。
随分と昔の話、生徒を集めるために、法人も協力して
堀内元法人事務局長と私と沖田前校長などで、幼稚園回りをしたことを
思いだしながら、1・2年生の合唱を聴いていました。
隔世の感があり、目頭が熱くなり、どうしても涙腺を抑え切れませんでした。
年長組を卒園した児童が、半年後には集団行動ができるのも感動しましたが、
なりよりも、二クラス全員の元気な児童の合唱の姿を、
この眼で実感できたことは、この上ない喜びとして胸に迫りました。
合唱では4年生の輪唱ハーモニーが素晴らしく、印象的でした。
文部省歌を、時代背景を超え、素直な気持ちで、みごとに歌いこなす力量も
さることながら、 チームワークのよさが光る、爽やかさがありました。
どんな大人の合唱団を連れて来られても、付属小4には敵わないでしょう。
"選抜ではないか"と思うくらい感動し、隣席の波多野二子幼稚園長も
驚かれていました。
5・6年の合奏は付属小学校の歴史・文化を感じさせるみごとな演奏でした。
付属小の伝統音楽の継承として、安心して聴くことができました。
小学校の音楽室を訪ねると、いろいろな民族楽器があり、
こんなに多様な楽器をどうするのだろうと不思議に思っていましたが、
ようやく得心した次第です。
琴を男子児童が弾いているのも微笑ましいし、意外性がありました。
"楽器はこうじゃなければ"という大人の発想が、一つひとつ壊されていき、
音楽には大きな可能性が秘められていることを実感させられました。
圧巻はキエフの大門でしたが、曲のダイナミックさと臨場感の迫力を
多種多様な楽器でみごとに表現されていました。調和が大変だったと思います。
音楽会のエッセンスの一例として、4年生の合唱と6年生のキエフの大門を
ホームページに掲出されたら、学校の特色として、より多くの人に
ご紹介できるのではないかと思いました。
全体を通して、楽器の特性も考慮した、よく考えられて選曲で、
とてもバランスがよく、児童の個性を引き立たせる立派な音楽会でした。
また、児童が授業で作成したTシャツを、音楽会の発表の場で、
花を開かせた演出は、付属小学校の教育の一貫性と計画性が顕著に
表れていて、プラスワンの音楽会を盛り立てられたと思います。
保護者の一人ひとりの満足そうな笑顔で嬉しくなりましたが、
幼児教育関係者や入学希望のご父母も胸躍るひと時だったのでは
ないでしょうか。
文化祭などは全員の先生が指導できますが、音楽会は
専門性が高いので、どうしても指導者が限られてしまい、
一部の先生が中心になってしまいがちです。
あれだけの見事な指揮と演出ができた背景には、
きっと他の先生の応援と協力が不可欠だったことでしょう。
教諭陣連携の大きな成果だと思います。
付属小の先生方みなさんに対する評価も高まったと思われます。
しかし、何と言っても、全校の児童一人ひとり、
音楽会を盛り上げた児童自身が、
"自信と誇り"という素晴らしい財産になったでしょう。
家に帰ってからも、興奮のまま食卓を囲んだ様子が
目に浮かぶようです。
校長先生のお話もウイットに富み、ベテラン小学校校長の
ようになかなかお上手で感心させられましたが、
中学校学習範囲の語彙の"堪能してください。"という、
児童向けのお話には、さすが、学習を先取りしようとする
意気込みの姿勢が表れていて、 塾関係者もきっと
びっくりされたことでしょう。
音楽に批評するだけのセンスも知識もありませんが、
レベルの高い発表会で、本当に楽しく、
バラエティに富んだ音楽の豊かな世界に
つい引きづり込まれてしまったことを申し添え、
ご招待のお礼とさせていただきます。
ありがとうございました。
【夏休み生活展(16)】
作品第30:妹へ:夢のスカート
思いやりの深い作品です。小さな妹さんにスカートを作ってあげたものです。
あまりに可愛らしく小さいので、しっかり見ないと巾着袋かなと思ったりしたほどですが(ごめんね)、きっと生まれたばかりの妹さんのことが可愛くて仕方がないので、何かプレゼントしようと考えたのでしょう。素敵なプレゼントとなりました。
↓ 三等分にして部分拡大してみました。妖精のような小人たちが森でいろいろな生き物といっしょに遊びたわむれる様子の絵柄が妹さんへのあたたかく優しいお姉ちゃんの心を表しています。