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救命講習@東京消防庁

(8月30日校長発)

30日と31日は夏休み研修の総仕上げとしての全教員研修と会議です。

30日の午前は「救命講習」(東京消防庁・東京救急協会)、午後は「本校教育について」を実施いたしました。

(続きは↑↓見出しをクリックしてご覧ください)

【救命講習】(東京消防庁・東京救急協会)

本校では毎年実施ているのですが、今年は3年に1度の長時間講習です。成城消防署よりおいでいただいて本格的な講習を受けました。

本校の先生たちは、本校児童の安全はもとより、いついかなるときでも救命活動が必要なときにさっと行動できるように熱心に受講していました。

講義だけでなく、全員の先生が人形とAEDを使って実地研修までみっちりと訓練です。

↓ 立て板に水の名調子で講義してくださるのは成城消防署の大嶋さん。非常にわかりやすい説明でした。

以下、いくつか説明の要点を記していきますので、ご参考になってください。但し、文責は私校長です。間違った要約はしていないと思いますが、正確を期すためには、皆様も救命講習を受ける機会があったら必ず受講されたほうが良いと思います。

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↓ 実地講習では、意識不明になっている人に出会ったとき最初にとるべき行動から訓練しました。

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↑ 上の写真は、

    1. 肩をたたいて「もしもし、どうしましたか」と聞く。
    2. 返事がなければ、その人の喉(のど)を上げて気道を確保した上で、呼吸があるかどうか鼻口に耳を当てて確かめる。
    3. その際、目で胸が鼓動しているかどうかを目視で確認する。

↓ 呼吸していないとわかったら、次のことをしなければなりません。

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↑ 上の写真は、呼吸していないとわかったときに、次のようにして、自分は胸の圧迫をしているところです。

    1. 近くにいる人に次の指示を出します。
    2. 一人に対して、「救急車を呼んでください」
    3. もう一人に対して「AEDを持ってきてください」。
    4. そして自分は、ただちに「胸を押して心臓圧迫をします。
    5. 2005年のガイドラインから30回押して2回の人工呼吸(マウス トゥ マウス)。これを5セット行います。
    6. 人工呼吸は口うつしですから病気の二次感染の恐れから出来ないときは、とにかく押すことが大事です。
    7. 大嶋指導員さんは、救命の合言葉は「押して、押して、押しまくれ」だとおっしゃいました。世界標準では「Push,Push,またPush」だそうです。
    8. とにかく胸を押して心臓から血液を全身に、とりわけ脳に送ることが大事だそうです。

 

↓ さて、AEDが到着しました。

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↑ 上の写真は次のようにしているところです。

    1. AEDが到着しても、胸を押すのをやめないで、持参してくれた人にすぐ「あなたはAEDを扱えますか」と聞きます。
    2. 相手が自信がないといったら、「私の代わりにあなたは胸を押して」と指示して、自分はAEDを袋から取り出して、意識不明の人にセットします。
    3. このとき、大事なのは、子供に対しては子供用のパットを胸と背中に当てることです。強烈な電気ショックを与えるのですから、大人用のパットを当てるとショックが大きすぎるからです。
    4. 大人用のものは、両パットとも胸に心臓を中心に対角線になるように貼ります。(写真参照)
    5. また、特に大人の場合、ネックレスなど金属製品がパットと皮膚の間にはさみこまれないように注意することです。ネックレスをまきこんだまま電気ショックを与えると、ネックレスを通して首の回りが火傷します。

↓ さあ、セットし終わったら、いよいよ電源を入れます。このとき大事なことは・・・下記、

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↑ 電源を入れるときに大事なことは、

    1. 自分やAEDを持参してくれた人を含めて周囲の人全員に「離れてください」(1mぐらい)と指示して、意識不明の人から人を離れさせることです。
    2. 強烈な電気ショックを与えますから、誰か体に触れていたら、その人まで感電します。
    3. 心細動を起こしている心臓はそのままでは心停止に至りますので、AEDによって電気ショックを与えて心細動を止めさせることで心臓圧迫による血流を回復させるのだそうです。
    4. ですから、AED電気ショックによって心細動が止まったら、救急車が到着するまで、再び、心臓圧迫を始めなければなりません。その際、AEDは装着したままにしておくことが必要です。

以上ですが、私の説明でおわかりいただけるでしょうか。まだ救命講習を受けたことのない方にも、知っておいてもらった方がいざというときの役に立つだろうと思って記しているのですが、なにかありましたら、ご遠慮なくご質問願います。

以上のほかにも大変貴重なことを勉強いたしました。それについては、第二弾として明日以降、記したいと思います。

 

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