6月14日月曜朝会「父の日」から
皆さんおはようございます。良い天気だった週末はゆっくりお休みすることができましたか。今週元気に登校してくださいね。
さて、今週の日曜日は、何の日か皆さんは知っていますか?
そうです、6月第3日曜日は「父の日」です。今日は父の日に絡めて少しお話をしましょう。
そもそも「父の日は」いつからできたのでしょうか。
アメリカに、ソノラ・スマート・ドッド(ジョン・ブルース・ドッド夫人)という女性がいました。彼女の父ウィリアムは、母の死後、男手1つで彼女を含む6人の子どもを育ててくれました。そして父は、子ども達6人が全員成人するのを見届けた後、亡くなったと言われています。
すでに、アメリカ国内で始まっていた「母の日」を受け、ドッド夫人は「父の日」の制定を牧師協会などへお願いし、1916年には当時の大統領が教会を訪れ、演説を行ったことから6月第3日曜日を「父の日」として、広がりを見せ、「母の日」同様、やがてアメリカ全土に知れ渡るようになり、1972年には正式な祝日として制定されました。
ドッド夫人が、父の墓前に白いバラを供えたことから、「父の日」の花はバラとされており、「母の日」と同じく「父が他界している場合は白いバラ」「父が健在であれば赤いバラ」を身に付けるようになったと言われています。
なお日本では、昭和25年(1950年)頃から徐々に広がりを見せ、現在のような一般的な行事として認知されるようになったのは、1980年代と言われています。アメリカから始まった「父の日」の起源のエピソードはとても感動的なものでしたね。
日本はアメリカに倣って、6月の第3日曜日を父の日と定めましたが、他の国はどうでしょか。
ちょっと調べてみました。どうやら他の国では違う日に父の日を祝っているようです。
ここでは、他の国が父の日をいつ祝い、どういう意味があるのかをまとめてみました。
- 台湾の父の日は8月8日です。パパ(爸爸)」と中国語での「八八」の発音が似ているところから来ています。
- ブラジルの父の日は、8月の第2日曜日が父の日です。
- ロシアの父の日は、2月23日が「祖国防衛の日」とされています。
- イタリアやスペインなどカトリック系の国では、父の日は3月19日の聖ヨセフ
- ドイツの父の日は、国の休日である昇天日(復活祭の39日後の木曜日)「男の日」や「紳士の日」とも呼ばれています。
今日は「父の日」についてお話ししましたが、大切なのはこれからです。
日頃の忙しさや、色々な事情で、ついつい言い訳をしてしまうのが「親孝行」です。
そのうち、そのうちと思っていると、つい忘れてしまうのが親孝行です。
「親孝行したい時には、親は無し」ということばがありますが、これは、親の有り難さが分かる年頃には、親はこの世にはいないもの。親が生きているうちに孝行をしなさいという戒めです。
改めて、あなたにとっての「父の日」それから「母の日」は、どのような日でしょうか?
母の日にカーネーション・父の日にバラを贈るのは、今はシンボル的な贈り物。実際の贈り物になっていますね。
勿論素敵な贈り物ですが、日ごろ言えない感謝の気持ちを表すには、贈り物でなくても皆さんの親への温かい心が伝われば何でも良いと思いますよ。
普段言えない感謝の思いを、手紙に込めるのもいいでしょう。家の手伝いをすすんでやるのもいいでしょう。
形だけではない、心のこもった行動を起こしてみてはどうでしょうか。
今日は、「父の日」に関連して、親孝行について皆さんにも考えてもらいました。
それでは、良い週末を過ごせることを期待しています。
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